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公開番号2025062578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2024167855
出願日2024-09-26
発明の名称改善された接着性を有するシリコーンテープ
出願人船井電機株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20250407BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】吐出ヘッドのノズルプレートを封止するよう構成された再剥離性テープ、及び再剥離性テープの製造方法を提供する。
【解決手段】再剥離性テープは、高分子裏打ちフィルムと、高分子裏打ちフィルムに塗布される、第1の接着強度を有する第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と、第1の得粘着剤層に塗布される、第2の接着強度を有する第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層とを含む。第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は流体吐出カートリッジのノズルプレートに接着するよう構成される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
流体吐出カートリッジに取り付けられた吐出ヘッドのノズルプレートを封止するよう構成された再剥離性テープであって、
高分子裏打ちフィルムと、
前記高分子裏打ちフィルムに塗布される、第1の接着強度を有する第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と、
前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層に塗布される、第2の接着強度を有する第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と
を含み、
前記第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は、前記流体吐出カートリッジの前記吐出ヘッド上の前記ノズルプレートに接着するよう構成される、
再剥離性テープ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記高分子裏打ちフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリアミド、及びポリイミドから選択される、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項3】
前記高分子裏打ちフィルムは20~30ミクロンの範囲の厚みを有し、前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は前記高分子裏打ちフィルム上で7~20ミクロンの範囲の厚みを有し、前記第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層上で7~20ミクロンの範囲の厚みを有する、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項4】
前記高分子裏打ちフィルムはコロナ処理された高分子裏打ちフィルムを含む、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項5】
前記第1の接着強度は前記第2の接着強度よりも高い、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項6】
前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と前記第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層が異なるプラチナ硬化シリコーン粘着性基材を含む、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項7】
前記第1の接着強度は、乾燥したシリコンウェハ上で150~500N/mの範囲の剥離強度を有し、前記第2の接着強度は、乾燥したシリコンウェハ上で25~65N/mの範囲の剥離強度を有する、
請求項6に記載の再剥離性テープ。
【請求項8】
前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と前記第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層が同一のプラチナ硬化粘着性基材を含む、
請求項1に記載の再剥離性テープ。
【請求項9】
前記第1の接着強度は、乾燥したシリコンウェハ上で150~500N/mの範囲の剥離強度を有し、前記第2の接着強度は、乾燥したシリコンウェハ上で25~65N/mの範囲の剥離強度を有する、
請求項8に記載の再剥離性テープ。
【請求項10】
流体吐出カートリッジに取り付けられた吐出ヘッドのノズルプレートを封止するよう構成された、改善された再剥離性テープの製造方法であって、
高分子裏打ちフィルムを提供することと、
ポリジメチルシロキサンとポリメチルヒドロシロキサンとを含む架橋剤混合物を、第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤を提供するため第1のプラチナ硬化シリコーン粘着性基材と混合し、前記架橋剤混合物を、第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤を提供するため第2のプラチナ硬化シリコーン粘着性基材と混合することと、
第1の接着強度を有する前記第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤の第1層を前記高分子裏打ちフィルムに塗布することと、
第2の接着強度を有する前記第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤の第2層を前記第1層に塗布することと、
前記第1層と前記第2層を硬化させることと
を含む、
方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は流体吐出カートリッジの分野に関するものである。具体的には、本発明は流体吐出カートリッジ上に用いられる改善された封止テープに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
サーマルインクジェット印刷は、基材上に流体を吐出する方法として数十年にわたり存在している。従来、インクジェットプリンタは、典型的に、家庭又はオフィス設備において紙上に水性インクを印刷するために用いられてきた。しかし、現在では、家庭での印刷の減少のため、インクジェット印刷市場は商業及び工業用途にシフトしている。商業用途でのインクジェット印刷の消費者は、スチール、ガラス、及びダンボールを含む多様な材料上に印刷するため、強力な溶剤及びインク配合物を使用する。従って、このシフトによって従来とは異なる流体配合物の使用に耐久性のある流体吐出ヘッド及びカートリッジの需要が存在する。
【0003】
いくつかの例として、流体吐出カートリッジの寿命の大半は、メーカーからの輸送、及び/又は、設置又は使用前の保管に費やされる。従って、たとえカートリッジが長期間にわたり保管されたままであったとしても、輸送中や保管中にカートリッジの動作性が損なわれないことが重要である。典型的に、カートリッジを動作可能に維持するために、保護封止テープ又は弾性シールを含むプラスチックカバーが吐出ヘッド及び吐出ヘッド上の吐出ノズルを覆う。プラスチックカバーと封止テープは共に、輸送及び保管中の吐出ヘッドの異物混入を防止し、吐出ヘッドからの流体の浸出を防止し、カートリッジ内の流体から蒸発する溶剤の量を減少させるよう設計される。プラスチックカバー又は封止テープは使用前に流体吐出カートリッジから取り外され、吐出ノズルが露出される。プラスチックカバーは動作性の維持に効果的であるが、保護封止テープよりも著しく高価である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吐出ヘッドのノズル孔を封止するために用いられる従来の感圧接着剤(PSA)封止テープは、典型的に、ポリ塩化ビニル又はポリエチレンテレフタレート裏打ちフィルムを伴ったアクリル系粘着剤を含む。これら従来のアクリル系粘着剤は水性インクとの使用に適するが、商用及び工業用の応用において用いられるより強力な溶剤及び流体配合物によって溶解してしまい、流体吐出カートリッジからの流体漏れ、及び/又は、吐出ヘッドからのテープの早期剥離を引き起こす可能性がある。このため、保護封止テープが吐出ヘッドから早期に剥がれてしまわないことを確実にするため、これら強力な溶剤及びインク配合物によって容易に溶解することのない適切なテープと粘着システムを見つけなければならない。封止テープはまた、輸送及び保管の間に熱にさらされたときにも安定していなければならず、裏打ちフィルムに固着したまま、粘着剤残留物を残すことなく、又は、下のプリントヘッドのノズルプレートに損傷を与えることなく、吐出ヘッドから完全に除去できなければならない。従って、多様な流体及び溶剤を収容する流体吐出カートリッジに用いることのできる改善された粘着テープ封止システムが必要とされる。
【0005】
上記を鑑み、本発明の1つの実施形態は、流体吐出カートリッジのための改善された再剥離性可能なテープ、及び改善された再剥離性テープの製造方法を提供する。開示する実施形態の利点は、剥離強度の異なる2層のプラチナ硬化粘着性材料を有する裏材を用いることにより、再剥離性粘着テープ材料を多様な流体及び溶液を収容する流体吐出カートリッジに調整することができる点である。再剥離性粘着テープ材料は、裏材に直接塗布される比較的高い接着強度を有する粘着剤層がより大きな厚みを有することにより、粘着剤層流体吐出カートリッジにおいて用いられる流体に対する改善された耐化学性を有するよう調整することもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの様態において、再剥離性粘着テープは、吐出ヘッドに取り付けられたノズルプレートと、吐出ヘッドを収容する流体吐出カートリッジ本体の一部とを封止するよう構成される。再剥離性テープは、高分子裏打ちフィルムと、高分子裏打ちフィルムに塗布される、第1の接着強度を有する第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層と、第1の粘着剤層に塗布される、第2の接着強度を有する第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層とを含む。第2のプラチナ硬化粘着剤層は、流体吐出カートリッジの吐出ヘッド上のノズルプレートに接着するよう構成される。
【0007】
いくつかの実施形態において、高分子裏打ちフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリアミド、及びポリイミドから選択されてもよい。
【0008】
いくつかの実施形態において、高分子裏打ちフィルムは約20~約30ミクロンの範囲の厚みを有し、第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は高分子裏打ちフィルム上で約7~約20ミクロンの範囲の厚みを有し、第2のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層は第1のプラチナ硬化シリコーン粘着剤層上で約7~約20ミクロンの範囲の厚みを有する。
【0009】
いくつかの実施形態において、高分子裏打ちフィルムはコロナ処理された高分子裏打ちフィルムを含んでもよい。
【0010】
いくつかの実施形態において、第1の接着強度は第2の接着強度よりも高い。
(【0011】以降は省略されています)

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