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公開番号2025062164
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171048
出願日2023-10-02
発明の名称液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人明成国際特許事務所
主分類B41J 2/14 20060101AFI20250407BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】流路部材が、平面方向において大型化したり、各流路の配置が複雑化したりするという不具合を解消する。
【解決手段】液体噴射ヘッドは、ヘッドチップと、分配流路部材と、を備え、分配流路は、主分岐位置で分岐する第1主分岐部分及び第2主分岐部分を有する主分岐流路と、積層方向に関して主分岐流路と複数のヘッドチップとの間に配置されるとともに第1主分岐部分と連通する流路であって、第1副分岐位置で分岐する第1副分岐部分A及び第1副分岐部分Bを有する第1副分岐流路と、積層方向に関して第1副分岐流路と同じ位置に配置されるとともに第2主分岐部分と連通する流路であって、第2副分岐位置で分岐する第2副分岐部分A及び第2副分岐部分Bを有する第2副分岐流路と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
液体を噴射する複数のヘッドチップと、
複数の流路基板が積層方向に積層されることで構成され、前記複数のヘッドチップに液体を分配するようにして供給する分配流路を有する分配流路部材と、
を備え、
前記分配流路は、
主分岐位置で分岐する第1主分岐部分及び第2主分岐部分を有する主分岐流路と、
前記積層方向に関して前記主分岐流路と前記複数のヘッドチップとの間に配置されるとともに前記第1主分岐部分と連通する流路であって、第1副分岐位置で分岐する第1副分岐部分A及び第1副分岐部分Bを有する第1副分岐流路と、
前記積層方向に関して前記第1副分岐流路と同じ位置に配置されるとともに前記第2主分岐部分と連通する流路であって、第2副分岐位置で分岐する第2副分岐部分A及び第2副分岐部分Bを有する第2副分岐流路と、を有する、
ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記主分岐流路に供給するための液体が通過するフィルターを内部に有するフィルターユニットを備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項3】
前記主分岐流路に液体を導入するための導入口を画定するための流路管と、
前記複数のヘッドチップと電気的に接続された中継基板と、
を備え、
前記分配流路部材は、前記積層方向に関して、前記中継基板と前記複数のヘッドチップとの間に配置され、
前記中継基板は、前記流路管が挿入される貫通孔又は切り欠きを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項4】
前記主分岐流路は、前記主分岐位置で分岐する第3主分岐部分を更に有し、
前記分配流路は、前記積層方向に関して前記第1副分岐流路と同じ位置に配置されるとともに前記第3主分岐部分と連通する流路であって、第3副分岐位置で分岐する第3副分岐部分A及び第3副分岐部分Bを有する第3副分岐流路を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項5】
前記第1副分岐流路は、前記第1副分岐位置で分岐する第1副分岐部分Cを更に有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項6】
前記第1副分岐流路は、前記第1副分岐位置で分岐する第1副分岐部分Cを更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項7】
前記第1副分岐流路において前記第1副分岐位置で分岐する副分岐部分の数と、前記第2副分岐流路において前記第2副分岐位置で分岐する副分岐部分の数とは、異なる、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項8】
前記積層方向に見て、前記主分岐位置から前記第2主分岐部分の前記主分岐位置とは反対側の端部までの距離は、前記主分岐位置から前記第1主分岐部分の前記主分岐位置とは反対側の端部までの距離よりも短く、
前記第2主分岐部分は、略U字状の屈曲部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項9】
前記第1主分岐部分は、略U字状の屈曲部を有さない、
ことを特徴とする請求項8に記載の液体噴射ヘッド。
【請求項10】
前記積層方向に見て、前記第1副分岐位置から前記第1副分岐部分Bの前記第1副分岐位置とは反対側の端部までの距離は、前記第1副分岐位置から前記第1副分岐部分Aの前記第1副分岐位置とは反対側の端部までの距離よりも短く、
前記第1副分岐部分Bは、略U字状の屈曲部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置の技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、液体噴射ヘッドにおいて、第1ヘッド列と第2ヘッド列との間に配置される1本の共通供給流路と、共通供給流路から各ヘッドに対してそれぞれ液体を供給する枝分かれした分配流路と、共通供給流路に液体を供給する供給口部と、を有する技術が知られている(特許文献1)。供給口部は、共通供給流路のうちでヘッドの並び方向の中央部に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-214130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、供給口部が接続された共通供給流路と、共通供給流路から分岐する複数の分配流路とが、同じ平面上に形成されている。このため、共通供給流路および分配流路を形成している流路部材が、平面方向において大型化したり、各流路の配置が複雑化したりするという不具合が生じ得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1形態によれば、液体噴射ヘッドが提供される。この液体噴射ヘッドは、液体を噴射する複数のヘッドチップと、複数の流路基板が積層方向に積層されることで構成され、前記複数のヘッドチップに液体を分配するようにして供給する分配流路を有する分配流路部材と、を備え、前記分配流路は、主分岐位置で分岐する第1主分岐部分及び第2主分岐部分を有する主分岐流路と、前記積層方向に関して前記主分岐流路と前記複数のヘッドチップとの間に配置されるとともに前記第1主分岐部分と連通する流路であって、第1副分岐位置で分岐する第1副分岐部分A及び第1副分岐部分Bを有する第1副分岐流路と、前記積層方向に関して前記第1副分岐流路と同じ位置に配置されるとともに前記第2主分岐部分と連通する流路であって、第2副分岐位置で分岐する第2副分岐部分A及び第2副分岐部分Bを有する第2副分岐流路と、を有する。
【0006】
本開示の第2形態によれば、液体噴射装置が提供される。この液体噴射装置は、上記形態の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに供給するための液体を貯留する液体貯留部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す図。
液体噴射ヘッドを説明するための断面模式図。
任意のヘッドチップの断面図。
中継基板をフィルターユニット側に位置する表面側から見たときの平面図。
分配流路を説明するための第1図。
分配流路を説明するための第2図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.実施形態:
図1は、本実施形態の液体噴射装置1の構成を模式的に示す図である。図1には、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸を付している。Z軸は、鉛直方向に平行な座標軸である。図1におけるX軸、Y軸、Z軸をそれぞれ表す矢印と、他の図におけるX軸、Y軸、Z軸をそれぞれ表す矢印とは、同じ方向を指し示している。向きを特定する場合には、矢印の指し示す方向である正の方向を「+」、矢印の指し示す方向とは反対の方向である負の方向を「-」として、方向表記に正負の符号を併用する。-Z軸方向は、後述するノズルNzが開口する開口方向であり、ノズルNzから液体が噴射される方向である。
【0009】
液体噴射装置1は、液体噴射ヘッド3と、制御装置4と、搬送機構5と、液体貯留部6とを備える。本実施形態において、液体噴射装置1はプリンターであり、記録用紙や合成樹脂製のフィルム等の媒体2の表面に対し、液体噴射ヘッド3が有するノズルNzから液体の一種であるインクを噴射して画像等の記録を行う装置である。制御装置4は、液体噴射装置1を構成する各部を統括的に制御する。搬送機構5は、制御装置4による制御指令に応じて、媒体2を給紙側から排紙側に向けて搬送する。液体貯留部6は、液体噴射ヘッド3とチューブなどの流路によって連通し、液体噴射ヘッド3に供給するための液体を貯留する。液体貯留部6は、カートリッジであったり、液体を再充填可能なタンクであったり等、種々の構成のものを採用することができる。液体貯留部6の液体は、図示しないポンプの駆動により、液体噴射ヘッド3へと送られる。なお、他の実施形態では、液体貯留部6と液体噴射ヘッド3との間で液体が循環してもよい。
【0010】
液体噴射ヘッド3は、液体を噴射する複数のヘッドチップ70を備える。複数のヘッドチップ70は、X軸方向に沿った方向に間隔をあけて並べられることで第1チップ列Ln1を構成する複数の第1ヘッドチップ70aと、X軸方向に沿った方向に間隔をあけて並べられることで第2チップ列Ln2を構成する複数の第2ヘッドチップ70bとを含む。X軸方向に沿った方向は、液体噴射ヘッド3の長手方向である。本実施形態において、第1ヘッドチップ70aは4つ設けられ、第2ヘッドチップ70bは3つ設けられている。つまり、第1ヘッドチップ70aの数は、第2ヘッドチップ70bの数よりも多く、偶数である。第2チップ列Ln2は、第1チップ列Ln1に対してY軸方向に沿った方向にずれて配置されている。積層方向は、液体噴射ヘッド3が有する後述する複数の流路基板が積層される方向である。
(【0011】以降は省略されています)

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