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公開番号2025061599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025009271,2021056689
出願日2025-01-22,2021-03-30
発明の名称画像記録装置、その制御方法及びプログラム
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250403BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】記録媒体が斜行していても、記録媒体に記録される画像の直交方向の位置ズレを抑制する。
【解決手段】プリンタは、ヘッド51と、用紙Pにおける搬送方向Aと直交する直交方向(走査方向)の端部位置を検知するセンサ5sと、制御部とを備えている。制御部は、画像データと用紙Pのサイズとに基づいて、用紙Pにおける搬送方向Aに並ぶ複数の走査領域Pn毎に、当該走査領域Pnに対するヘッド51による画像の記録位置を仮決定する仮決定処理と、センサ5sが検知した端部位置に基づいて、走査領域Pn毎に、仮決定処理で決定された記録位置の直交方向における補正量を導出する補正量導出処理と、を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
記録媒体に画像を記録するヘッドと、
記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定処理と、
前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定処理で仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出処理と、
前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断処理と、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定処理と、
前記単位領域毎に、前記決定処理で決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録処理と、
を実行し、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えると判断された場合、前記補正量のうち前記第1上限量を超える超過量を、前記複数の単位領域のうち当該単位領域に前記搬送方向に隣接する単位領域についての前記補正量に追加することを特徴とする、画像記録装置。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
記録媒体に画像を記録するヘッドと、
記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定処理と、
前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定処理で仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出処理と、
前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断処理と、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定処理と、
前記単位領域毎に、前記決定処理で決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録処理と、
を実行し、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えると判断された場合、前記補正量が前記第1上限量よりも大きい第2上限量を超えるか否かを判断する、第2判断処理を実行し、
前記第2判断処理において前記補正量が前記第2上限量を超えると判断された場合、当該単位領域について、前記センサから前記端部位置の検知結果を再度取得し、再度取得した前記検知結果に基づいて前記補正量導出処理を再度実行することを特徴とする、画像記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えると判断された場合、前記補正量が前記第1上限量よりも大きい第3上限量を超えるか否かを判断する、第3判断処理と、
前記第3判断処理において前記補正量が前記第3上限量を超えると判断された場合、当該記録媒体に対する記録中であって、当該単位領域に対する記録の開始前に、前記搬送機構による記録媒体の搬送を停止させる、搬送停止処理と、
をさらに実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像記録装置。
【請求項4】
ユーザに報知を行う報知部をさらに備え、
前記制御部は、
1の記録媒体における前記複数の単位領域についての前記補正量が、第4上限量を超えるか否かを判断する、第4判断処理と、
前記第4判断処理において1の記録媒体における前記複数の単位領域についての前記補正量が前記第4上限量を超えると判断された場合、当該記録媒体に対する記録の完了後、次の記録媒体に対する記録の開始前に、前記報知部にエラー報知を行わせる、報知処理と、
をさらに実行することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記画像データに基づいて、記録媒体における余白領域の前記直交方向の長さが、所定長さを超えるか否かを判断する、第5判断処理を実行し、
前記第5判断処理において前記余白領域の前記長さが前記所定長さを超えないと判断された場合、前記補正量導出処理を実行し、
前記第5判断処理において前記余白領域の前記長さが前記所定長さを超えると判断された場合、前記補正量導出処理を実行しないことを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記ヘッドを前記直交方向に移動させる移動機構をさらに備え、
前記制御部は、前記記録処理において、前記搬送機構により記録媒体を前記搬送方向に所定量搬送させる搬送動作と、前記移動機構により前記ヘッドを前記直交方向に移動させつつ画像を記録させる走査動作とを、交互に行い、
前記単位領域は、1の前記走査動作に対応する領域であり、
前記制御部は、前記1の走査動作の開始前かつ当該走査動作の1つ前の走査動作の開始後に、前記センサから前記端部位置の検知結果を取得し、当該走査動作に関する前記補正量導出処理を実行することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項7】
前記ヘッドを前記直交方向に移動させる移動機構をさらに備え、
前記制御部は、前記記録処理において、前記搬送機構により記録媒体を前記搬送方向に所定量搬送させる搬送動作と、前記移動機構により前記ヘッドを前記直交方向に移動させつつ画像を記録させる走査動作とを、交互に行い、
前記単位領域は、複数の前記走査動作に対応する領域であり、
前記制御部は、前記複数の走査動作の開始前かつ当該複数の走査動作の1つ前の走査動作の開始後に、前記センサから前記端部位置の検知結果を取得し、当該走査動作に関する前記補正量導出処理を実行することを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記ヘッドを前記直交方向に往路移動させるとき及び復路移動させるときのそれぞれで前記走査動作を行う、双方向記録において、
前記往路移動では、前記補正量導出処理を実行し、
前記復路移動では、前記補正量導出処理を実行しないことを特徴とする、請求項6又は7に記載の画像記録装置。
【請求項9】
シート状の記録媒体が巻回されたロール体を収容可能なトレイを備え、
前記搬送機構は、前記ロール体から巻き解かれたシート状の記録媒体を搬送し、
前記ヘッドは、前記ロール体から巻き解かれたシート状の記録媒体に対して画像を記録することを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の画像記録装置。
【請求項10】
記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を記録するヘッドと、記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、を備えた画像記録装置を制御する制御方法であって、
画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定処理と、
前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定処理で仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出処理と、
前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断処理と、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定処理と、
前記単位領域毎に、前記決定処理で決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録処理と、
を実行し、
前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えると判断された場合、前記補正量が前記第1上限量よりも大きい第2上限量を超えるか否かを判断する、第2判断処理を実行し、
前記第2判断処理において前記補正量が前記第2上限量を超えると判断された場合、当該単位領域について、前記センサから前記端部位置の検知結果を再度取得し、再度取得した前記検知結果に基づいて前記補正量導出処理を再度実行することを特徴とする、制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に画像を記録する画像記録装置、その制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、用紙(記録媒体)の側端(直交方向の端部)を基準部材に当接させることで、用紙の斜行を補正する技術が示されている。このように斜行補正を行うことで、用紙に記録される画像の直交方向の位置ズレを抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-260696号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えば用紙の先端だけ斜行補正が行われる場合には、用紙の後端ほど、斜行の影響が大きくなり、画像の直交方向の位置ズレを抑制することが困難になり得る。特に用紙の長さが長い場合には、当該問題が顕著になり、画像の直交方向の位置ズレを抑制し難い。
【0005】
本発明の目的は、記録媒体が斜行していても、記録媒体に記録される画像の直交方向の位置ズレを抑制できる、画像記録装置、その制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を記録するヘッドと、記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、制御部と、を備え、前記制御部は、画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定処理と、前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定処理で仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出処理と、前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断処理と、前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定処理と、前記単位領域毎に、前記決定処理で決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録処理と、を実行することを特徴とする。
【0007】
本発明に係る制御方法は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を記録するヘッドと、記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、を備えた画像記録装置を制御する制御方法であって、画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定処理と、前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定処理で仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出処理と、前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断処理と、前記第1判断処理において前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定処理と、前記単位領域毎に、前記決定処理で決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録処理と、を実行することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るプログラムは、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を記録するヘッドと、記録媒体における前記搬送方向と直交する直交方向の端部位置を検知するセンサと、を備えた画像記録装置を、画像データと記録媒体のサイズとに基づいて、記録媒体における前記搬送方向に並ぶ複数の単位領域毎に、当該単位領域に対する前記ヘッドによる画像の記録位置を仮決定する、仮決定手段、前記センサが検知した前記端部位置に基づいて、前記単位領域毎に、前記仮決定手段により仮決定された前記記録位置の前記直交方向における補正量を導出する、補正量導出手段、前記単位領域毎に、前記補正量が第1上限量を超えるか否かを判断する、第1判断手段、前記第1判断手段により前記補正量が前記第1上限量を超えないと判断された場合、前記補正量に基づく記録位置を当該単位領域に対する記録位置として決定する、決定手段、及び、前記単位領域毎に、前記決定手段により決定された前記記録位置で前記ヘッドに画像を記録させる、記録手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、単位領域毎に記録位置を仮決定した後、センサが検知した記録媒体の端部位置に基づいて、単位領域毎に記録位置の直交方向における補正量を導出することで、記録媒体が斜行していても、記録媒体に記録される画像の直交方向の位置ズレを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係るプリンタの側面図である。
図1のプリンタの平面図である。
図1のプリンタの電気的構成を示すブロック図である。
図1のプリンタのCPUが実行するプログラムを示すフロー図である。
用紙先端の側端位置に基づいて各走査動作の記録位置を補正した状態を示す模式図である。
1走査動作毎に用紙の側端位置に基づいて各走査動作の記録位置を補正した状態を示す模式図である。
本発明の第2実施形態に係るプリンタのCPUが実行するプログラムを示すフロー図である。
本発明の第3実施形態に係るプリンタのCPUが実行するプログラムを示すフロー図である。
本発明の第4実施形態において、走査領域同士が部分的に重なる状態を示す模式図である。
本発明の第5実施形態において、複数の走査動作毎に用紙の側端位置に基づいて各走査動作の記録位置を補正した状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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