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公開番号2025059234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169193
出願日2023-09-29
発明の名称アクアポニックスシステム
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A01G 31/00 20180101AFI20250403BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物の塩害を軽減することが可能なアクアポニックスシステムを提供する。
【解決手段】淡水よりも塩分濃度が高い水により魚が飼育される養殖槽10と、養殖槽10から排出された養殖排水に含まれるアンモニアを硝化させ硝酸に変換する濾過槽20と、植物Pを栽培する第1通常野菜槽31及び第2通常野菜槽32と、互いに塩分濃度が異なる水を、第1通常野菜槽31及び第2通常野菜槽32に供給可能な複数の供給経路と、植物Pの生育状況が進むにつれて第1通常野菜槽31及び第2通常野菜槽32の水の塩分濃度が高くなるように、複数の供給経路における水の流通可否を切り替える切替部と、を具備する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
淡水よりも塩分濃度が高い水により魚が飼育される養殖槽と、
前記養殖槽から排出された養殖排水に含まれるアンモニアを硝化させて硝酸に変換する硝化槽と、
植物を栽培する栽培槽と、
互いに塩分濃度が異なる水を、前記栽培槽に供給可能な複数の供給経路と、
前記植物の生育状況が進むにつれて前記栽培槽の水の塩分濃度が高くなるように、前記複数の供給経路における水の流通可否を切り替える切替部と、
を具備する、
アクアポニックスシステム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記複数の供給経路には、
前記養殖槽から排出された養殖排水を前記栽培槽に供給可能な排水供給経路が含まれ、
前記切替部は、
少なくとも前記植物の収穫期において、前記排水供給経路における前記養殖排水の流通を許容する、
請求項1に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項3】
前記切替部は、
前記栽培槽の水の塩分濃度が複数回高くなるように、前記複数の供給経路における水の流通可否を切り替える、
請求項1又は請求項2に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項4】
前記栽培槽は、
前記植物の生育状況が互いに異なるように複数設けられ、
前記供給経路は、
前記塩分濃度が異なる水を、前記栽培槽ごとに供給できるように構成され、
前記切替部は、
前記栽培槽ごとに、前記供給経路における水の流通可否を切り替える、
請求項1又は請求項2に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項5】
前記植物の生育状況には、
前記植物の高さの状況が含まれる、
請求項1又は請求項2に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項6】
前記植物の高さを計測する計測部をさらに具備し、
前記切替部は、
前記計測部による前記植物の高さの計測結果に応じて、前記複数の供給経路における水の流通可否を切り替える、
請求項5に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項7】
前記栽培槽よりも多くの前記硝酸を除去可能な除去部と、
前記養殖槽、前記硝化槽及び前記除去部を前記養殖排水が循環する循環経路と、
をさらに具備する、
請求項1又は請求項2に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項8】
前記除去部は、
生物によって前記硝酸を除去するように構成される、
請求項7に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項9】
前記除去部の生物によって前記硝酸を除去する第1除去状態と、前記栽培槽の植物によって前記硝酸を除去する第2除去状態とが、前記魚の生育状況に応じて切り替えられる、
請求項8に記載のアクアポニックスシステム。
【請求項10】
前記第1除去状態及び前記第2除去状態は、
水槽で生育される生物が入れ替えられることによって切り替えられる、
請求項9に記載のアクアポニックスシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚の養殖と植物の栽培とを組み合わせたアクアポニックスシステムの技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、魚の養殖と植物の栽培とを組み合わせたアクアポニックスシステムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
【0003】
特許文献1に記載のアクアポニックスシステムは、魚介類を飼育する飼育槽、植物を栽培する栽培ベッド、アンモニアを硝化する生物濾過装置、及び飼育槽の水を栽培ベッドに向けて送る給水ポンプを具備する。アクアポニックスシステムは、給水ポンプの動作によって飼育槽、生物濾過装置、栽培ベッドを水が循環するように構成される。アクアポニックスシステムはこうして水を循環させることで、魚介類の排泄物等に含まれるアンモニアを生物濾過槽で硝化させて硝酸に変換し、当該硝酸を栽培ベッドの植物に吸収させることができる。これによってアクアポニックスシステムは、魚の養殖及び植物の栽培を同時に行うことができる。
【0004】
特許文献1のような飼育槽で淡水魚よりも食用として好まれる海水魚を養殖することができれば、アクアポニックスシステムによる収益性を向上させることができる。しかしこの場合、塩水(海水、人工海水等)によって植物を栽培する必要があるため、レタスや小松菜等の通常淡水で栽培される野菜を生育しようとすると、塩害により野菜の生産量が低下する可能性がある。このため、塩害の影響を軽減し、野菜の生産量を改善可能な技術が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許6047749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、植物の塩害を軽減することが可能なアクアポニックスシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0008】
即ち、請求項1においては、淡水よりも塩分濃度が高い水により魚が飼育される養殖槽と、前記養殖槽から排出された養殖排水に含まれるアンモニアを硝化させて硝酸に変換する硝化槽と、植物を栽培する栽培槽と、互いに塩分濃度が異なる水を、前記栽培槽に供給可能な複数の供給経路と、前記植物の生育状況が進むにつれて前記栽培槽の水の塩分濃度が高くなるように、前記複数の供給経路における水の流通可否を切り替える切替部と、を具備するものである。
【0009】
請求項2においては、前記複数の供給経路には、前記養殖槽から排出された養殖排水を前記栽培槽に供給可能な排水供給経路が含まれ、前記切替部は、少なくとも前記植物の収穫期において、前記排水供給経路における前記養殖排水の流通を許容するものである。
【0010】
請求項3においては、前記切替部は、前記栽培槽の水の塩分濃度が複数回高くなるように、前記複数の供給経路における水の流通可否を切り替えるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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