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公開番号2025040901
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147992
出願日2023-09-12
発明の名称植物栽培装置
出願人伊東電機株式会社
代理人個人
主分類A01G 9/14 20060101AFI20250317BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】単位面積当たりの収穫量が多く、且つ苗の手入れが容易である植物栽培装置を提供することを課題とする。
【解決手段】天井部を有する建屋の中で設置され、枠体と、当該枠体の下部空間で複数の栽培トレイ5が概ね敷き詰められた状態で配置される栽培トレイ配置領域と、前記栽培トレイを移動させるトレイ移動手段6と、前記栽培トレイ配置領域内から取り出した栽培トレイを載置する手入れ領域とを有し、前記栽培トレイ配置領域であって、前記栽培トレイ5の上部空間を移動する移動台車15を有する植物栽培装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
天井部を有する建屋の中で設置され、枠体と、当該枠体の下部空間で複数の栽培トレイが概ね敷き詰められた状態で配置される栽培トレイ配置領域と、前記栽培トレイを移動させるトレイ移動手段と、を有し、
前記栽培トレイ配置領域であって、前記栽培トレイの上部空間を移動する移動台車を有することを特徴とする植物栽培装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記枠体は光の少なくとも一部を反射又は吸収する遮光シートを載置するものであることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項3】
前記枠体に光源が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項4】
前記栽培トレイは、前記栽培トレイ配置領域内で列状に並べられ、当該栽培トレイの列をまたぐレールが敷設されており、
前記移動台車は前記レール上を移動することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の植物栽培装置。
【請求項5】
前記移動台車は、前記レールに係合する車輪と、当該車輪を駆動する駆動手段を有し、前記移動台車は前記車輪を駆動することによって自走するものであることを特徴とする請求項4に記載の植物栽培装置。
【請求項6】
前記移動台車は、作業者が腹ばい姿勢で搭乗することが可能であることを特徴とする請求項4に記載の植物栽培装置。
【請求項7】
前記移動台車には次のいずれかの手段が搭載されていることを特徴とする請求項4に記載の植物栽培装置。
(1)撮影手段
(2)散水手段
(3)農薬散布手段
(4)刈り取り手段
【請求項8】
前記移動台車は、当該栽培トレイが移動する軌道を修正する軌道修正手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項9】
前記軌道修正手段が、前記移動台車の下部に装着したガイドであることを特徴とする請求項8に記載の植物栽培装置。
【請求項10】
前記栽培トレイ配置領域内から取り出した栽培トレイを載置する手入れ領域とを有し、当該手入れ領域において、乗り換え装置を有することを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物を栽培する栽培装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
建屋内で植物を栽培する植物栽培装置が知られている。例えばビニールハウス(建屋)内に栽培トレイを設置し、当該栽培トレイにイチゴの苗を植え付けてイチゴを栽培する栽培装置が知られている。
この種の栽培装置は、主として太陽光を直接的に建屋に取り込んでイチゴ等を栽培するものである。この種の栽培装置は、栽培トレイの上部が広く開放されている。即ち栽培トレイの上部は、建屋の天井に至るまで大きな障害物はない。
また従来技術の栽培装置では、栽培トレイが列状に並べられており、列と列の間に作業者が通過する作業通路が確保されている。
作業者は、作業通路を歩いて各栽培トレイに接近することができる。また従来技術の栽培装置では、前記した様に栽培トレイの上部が広く開放されている。そのため作業者は、苗の育成状態を観察し、苗に必要な処置を施すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-141566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
需要者の間で単位面積当たりの収穫量がより多い植物栽培装置を開発することが望まれている。また植物を通年栽培することができる植物栽培装置が望まれている。
前者の課題を解決するため、本発明者らは、栽培トレイを密に配置することを考えた。
また本発明者らは、後者の課題を解決するために、人工照明や太陽光を減光する遮光シートを栽培トレイの上部に設置することを考えた。
【0005】
しかしながらこの構成によると、苗の手入れが困難であるという新たな問題が発生した。即ち上記した態様によると、栽培トレイ同士の間に作業通路が確保できないので、作業者は栽培領域の奥に入ることが困難である。
また上記した態様によると、栽培トレイの上部に人工照明や遮光シートがあるので上下の隙間が少なく、作業しづらいという問題がある。
本発明は、上記した問題を解決するものであり、単位面積当たりの収穫量が多く、且つ苗の手入れが容易である植物栽培装置を提供することを課題とするものである。即ち本発明は、作業者の作業負担にならず、さらに苗の生育中に栽培トレイや栽培装置の不具合を解消でき、さらに狭い場所であっても前記作業を円滑にできる栽培装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した課題を解決するための態様は、天井部を有する建屋の中で設置され、枠体と、当該枠体の下部空間で複数の栽培トレイが概ね敷き詰められた状態で配置される栽培トレイ配置領域と、前記栽培トレイを移動させるトレイ移動手段と、を有し、前記栽培トレイ配置領域であって、前記栽培トレイの上部空間を移動する移動台車を有することを特徴とする植物栽培装置である。
【0007】
本態様の植物栽培装置では、栽培トレイ配置領域に栽培トレイが概ね敷き詰められた状態で配置されている。そのため本態様の植物栽培装置は、単位面積あたりの収穫量が多い。
また本態様の植物栽培装置では、トレイ配置領域の上部に枠体があり、当該枠体に照明や遮光シートを設置することができる。
また枠体と栽培トレイ配置領域の間を移動台車が移動し、作業者は植物の収穫、栽培トレイの手入れ、植物栽培装置の修理などに移動台車を利用でき、作業者の作業負担の問題を解決できる。
【0008】
上記した態様において、前記枠体は光の少なくとも一部を反射又は吸収する遮光シートを載置するものであることが望ましい。
【0009】
イチゴの光合成が最大となる照度が2万から3万ルクスと言われているので、例えばイチゴを栽培するのであれば、苗に照射される光量をその範囲に収めることが望ましい。本態様によると、枠体が光の少なくとも一部を反射又は吸収する遮光シートを載置する植物栽培装置であるから、前記2万から3万ルクス以上の照度になった場合、遮光をすれば直射日光を和らげて果実の温度上昇を抑え、果実の品質向上につなげることができる。特に、異常気象といえるほどの夏の暑さは、イチゴの生育にも大きく影響を与えるので、少なくとも遮光率が99.4%以上の遮光シートは大きな効果がある。
また、太陽光や発光ダイオード光を拡散反射させる遮光シートを用いれば、イチゴ果実の裏側や葉裏にまで効率よく光が届くようになるため、果実色付効果や光合成効率が向上する。
【0010】
上記した各態様において、前記枠体に光源が設置されていることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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