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公開番号
2025039434
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2023146525
出願日
2023-09-08
発明の名称
昆虫食性動物の誘引方法と誘引装置
出願人
個人
代理人
主分類
A01M
1/02 20060101AFI20250313BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】複雑かつ不規則に動く疑似餌を備えた、昆虫食性動物の誘引装置または誘引方法を提供する。
【解決手段】回転装置4によって動作し、刻々と回転の状態が変化する回転軸3と、昆虫食性動物の捕食対象である昆虫を模した疑似餌1を有し、回転軸3と疑似餌1を線2で連結して構成する。回転軸3の回転の状態が変化することで、線2は形状が乱れ、線2は複雑かつ不規則に振り回される。疑似餌1は線2と連結されているため、疑似餌1に線2と同じような複雑かつ不規則な動作を与えることができる。昆虫食性動物に疑似餌1を視認させ、疑似餌1を捕食対象と誤認させることができたのなら、昆虫食性動物を誘き寄せることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
回転装置(4)によって動作し、刻々と回転の状態が変化する回転軸(3)と、昆虫食性動物の捕食対象である昆虫を模した疑似餌(1)を有し、回転軸(3)と疑似餌(1)が線(2)で連結される、昆虫食性動物の誘引装置。
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【請求項2】
前記昆虫食性動物は、グリーンアノールである、請求項1に記載の誘引装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の誘引装置を使用した、昆虫食性動物の誘引方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばグリーンアノールなどの昆虫食性動物を任意の地点に誘き寄せるために好適な、誘引方法と誘引装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
小笠原諸島や沖縄諸島の一部の島嶼では、グリーンアノールというトカゲが、ペットとしてあるいは輸送貨物に随伴して島外から移入され、野外に定着している。グリーンアノールは昆虫食性動物であるため、グリーンアノールが定着した島嶼では、在来の貴重な昆虫類が捕食され、昆虫類の生息数が減少するなどの影響を受けている。
【0003】
グリーンアノールが定着した地域から昆虫類を守るためには、当該地域からグリーンアノールを根絶することが望ましく、これまでにも様々な防除手法が検討または実施されてきた。
【0004】
防除手法として、特に広く用いられている手法に、特許文献1のような粘着性のシートを備えた捕獲トラップを使用した駆除がある。
【0005】
また、非特許文献1にあるように、生き餌や疑似餌を使用したグリーンアノールの誘引は、既に試みられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-57941号
【非特許文献】
【0007】
小畑成樹・岩井紀子著、「生きたベイトと人工のベイトを使った侵略的グリーンアノール誘引の可能性の調査」、75号、Journal for Nature Conservation、2023年10月、論文126477 Obata N, Iwai N 、“Investigating possibilities in attracting invasive green anoles with live and artificial baits.”、vol 75, Journal for Nature Conservation ,October 2023,No.126477
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記捕獲トラップを使用した駆除は、捕獲対象の生息個体数が低密度である場合の捕獲効率が低いことが課題になっており、当該地域から捕獲対象を根絶することは困難である。しかし、上記捕獲トラップを使用した場合でも、捕獲対象を捕獲トラップ周辺に誘き寄せ、局所的に生息密度を高めることができれば、根絶の可能性は十分に考えられる。
【0009】
また、疑似餌を使用して昆虫食性動物を誘引する場合には、疑似餌に単純な動きを付加しただけでは、誘引効果がほとんどないことが分かっている。
【0010】
本発明は、捕獲トラップを使用した際の駆除効率を高めるため、などの理由で、昆虫食性動物を任意の地点に誘き寄せるための、不規則かつ複雑に動く疑似餌を備えた誘引装置と、その誘引装置を使用した誘引方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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