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公開番号2025057873
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167685
出願日2023-09-28
発明の名称樹脂材料を製造する方法および樹脂材料
出願人三井化学株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類B29B 17/00 20060101AFI20250402BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】回収樹脂のリサイクル効率を高めることができる、樹脂材料を製造する方法を提供すること。
【解決手段】本発明の回収樹脂から再利用可能な樹脂材料を製造する方法は、前記回収樹脂を溶融混練する工程と、前記溶融混練により流動状態とされている回収樹脂の粘度を測定する工程と、前記溶融混練されている回収樹脂の粘度を、前記樹脂材料を再利用する際の成形方法に応じて決定された目標粘度に調整する工程と、前記溶融混練された回収樹脂を、収容容器に収容する工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回収樹脂から再利用可能な樹脂材料を製造する方法であって、
前記回収樹脂を溶融混練する工程と、
前記溶融混練により流動状態とされている回収樹脂の粘度を測定する工程と、
前記溶融混練されている回収樹脂の粘度を、前記樹脂材料を再利用する際の成形方法に応じて決定された目標粘度に調整する工程と、
前記粘度を調整された回収樹脂を、前記再利用可能な樹脂材料として収容容器に収容する工程と、を有する、
樹脂材料を製造する方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記溶融混練する工程において、粘度を調整されて得られた再利用可能な樹脂材料と、回収樹脂とを混合して溶融混練する、
請求項1に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項3】
前記測定された回収樹脂の粘度から、前記樹脂材料を再利用する際の成形方法に応じた前記目標粘度を決定する工程を有する、
請求項1に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項4】
前記収容された樹脂材料に、前記目標粘度を示す情報を付与する工程を有する、
請求項1に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項5】
前記付与される情報は、トレーサビリティ情報、または添加剤もしくは安定剤を示す情報をさらに含む情報である、
請求項4に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項6】
前記付与される情報は、前記目標粘度、前記目標粘度から算出されるメルトフローレート、および前記目標粘度に応じて設定された成形方法、の少なくとも一つを含む情報である、
請求項4に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項7】
前記付与される情報は、前記目標粘度に応じて設定された成形方法を含む情報である、
請求項4に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項8】
前記付与される情報は、前記回収樹脂の粘度を示す情報をさらに含む情報である、
請求項4に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項9】
前記収容する工程において、前記再利用可能な樹脂材料を、前記目標粘度に応じた異なる収容容器に収容する、
請求項1に記載の樹脂材料を製造する方法。
【請求項10】
前記目標粘度に応じて、前記再利用可能な樹脂材料を収容する収容容器を変更する工程を有する、
請求項1に記載の樹脂材料を製造する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂材料を製造する方法および樹脂材料に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄品から回収された樹脂材(コンシューマー材)や、製造工程で不可避的に産出される販売品の規格を満たさない樹脂材(オフグレード材)などの、実使用に供されない樹脂材を回収して、再利用できるように処理する方法が種々検討されている(以下、上記回収された樹脂材を単に「回収樹脂」ともいい、回収樹脂を再利用に供される形態に処理して得られた樹脂材を単に「樹脂材料」や「再生樹脂」ともいう。)。
【0003】
しかし、樹脂材料には、原料となる回収樹脂の特性が一定ではないので、得られる樹脂材料の特性も安定しないという問題がある。そのため、特許文献1では、使用済プラスチックのレオロジー特性を測定して、再生プラスチックにレオロジーデータをラベル付けしている。特許文献1では、この方法により、品質特性が既知である材料の小さなバッチを生産できる、とされている。
【0004】
一方で、特許文献2では、溶融混練される回収ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂の分子量をセンサーで測定し、測定結果に応じて鎖伸張剤を投入して分子量を調整して、得られる再生PET樹脂の特性を安定化させようとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2014-526674号公報
特開2022-062162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の方法では、得られた樹脂材料について、使用者がその特性を知ることができる。しかし、この方法では使用用途に適した特性を有する樹脂材料が得られるわけではない。そして、目的外の特性となった樹脂材料は再利用できない。そのため、特許文献1に記載の方法では、回収樹脂のリサイクル効率を高めることはできない。
【0007】
また、特許文献2に記載の方法では、得られる回収PET樹脂の特性を均一化できると期待される。しかし、本発明者らの検討によると、回収樹脂の特性は非常に大きく変化し得る。そのため、特許文献2に記載の方法でも、得られる樹脂材料の特性を完全に均一化することはできず、大きなばらつきの発生を抑止することはできない。そして、やはり目的外の特性となった樹脂材料は再利用できないため、回収樹脂のリサイクル効率を高めることはできない。
【0008】
上記問題に鑑み、本発明は、回収樹脂のリサイクル効率を高めることができる、樹脂材料を製造する方法、および当該方法により製造された樹脂材料を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するための本発明の一態様に関する樹脂材料の製造方法は、下記[1]~[10]に関する。
[1]回収樹脂から再利用可能な樹脂材料を製造する方法であって、
前記回収樹脂を溶融混練する工程と、
前記溶融混練により流動状態とされている回収樹脂の粘度を測定する工程と、
前記溶融混練されている回収樹脂の粘度を、前記樹脂材料を再利用する際の成形方法に応じて決定された目標粘度に調整する工程と、
前記粘度を調整された回収樹脂を、前記再利用可能な樹脂材料として収容容器に収容する工程と、を有する、
樹脂材料を製造する方法。
[2]前記溶融混練する工程において、粘度を調整されて得られた再利用可能な樹脂材料と、回収樹脂とを混合して溶融混練する、
[1]に記載の樹脂材料を製造する方法。
[3]前記測定された回収樹脂の粘度から、前記樹脂材料を再利用する際の成形方法に応じた前記目標粘度を決定する工程を有する、
[1]または[2]に記載の樹脂材料を製造する方法。
[4]前記収容された樹脂材料に、前記目標粘度を示す情報を付与する工程を有する、
[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法。
[5]前記付与される情報は、トレーサビリティ情報、または添加剤もしくは安定剤を示す情報をさらに含む情報である、
[4]に記載の樹脂材料を製造する方法。
[6]前記付与される情報は、前記目標粘度、前記目標粘度から算出されるメルトフローレート、および前記目標粘度に応じて設定された成形方法、の少なくとも一つを含む情報である、
[4]または[5]に記載の樹脂材料を製造する方法。
[7]前記付与される情報は、前記目標粘度に応じて設定された成形方法を含む情報である、
[4]~[6]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法。
[8]前記付与される情報は、前記回収樹脂の粘度を示す情報をさらに含む情報である、
[4]~[7]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法。
[9]前記収容する工程において、前記再利用可能な樹脂材料を、前記目標粘度に応じた異なる収容容器に収容する、
[1]~[8]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法。
[10]前記目標粘度に応じて、前記再利用可能な樹脂材料を収容する収容容器を変更する工程を有する、
[1]~[9]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法。
【0010】
また、上記の課題を解決するための本発明の別の態様に関する樹脂材料は、下記[11]に関する。
[11][1]~[10]のいずれかに記載の樹脂材料を製造する方法で製造された、樹脂材料。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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