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公開番号2024134167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044316
出願日2023-03-20
発明の名称嵌合構造
出願人日本プラスト株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 65/56 20060101AFI20240926BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】係止体を嵌合孔に強固に嵌合させることが可能で、また、係止体の嵌合に起因する白化や割れ等の不具合を発生させ難くすることが可能な嵌合構造を提供する。
【解決手段】本発明の嵌合構造(1)は、係止体(10)と、係止体(10)を嵌合させる嵌合孔(22)を備えた第1部材(20)と、第1部材(20)に取り付けられる第2部材(30)とを有し、第1部材(20)は、嵌合孔(22)の周囲部分の少なくとも一部が弾性変形可能に形成され、第1部材(20)及び第2部材(30)には、第1部材(20)の弾性変形を規制する規制構造が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
係止体と、前記係止体の少なくとも一部を収容して前記係止体を嵌合させる嵌合孔を備えた第1部材と、前記第1部材に取り付けられる第2部材とを有し、
前記第1部材は、前記嵌合孔の周囲部分の少なくとも一部が弾性変形可能に形成され、
前記第1部材及び前記第2部材には、前記第1部材の弾性変形を規制する規制構造が設けられている
ことを特徴とする嵌合構造。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記第2部材は、前記第1部材の一部に接触して前記第1部材の弾性変形を規制する凸形状を備えた規制凸部を有し、
前記第1部材は、前記第2部材の前記規制凸部を受け入れて収容する収容部を有し、
前記収容部は、前記第1部材の弾性変形が生じる部分に配され、
前記規制構造は、前記第1部材の前記収容部と、前記第2部材の前記規制凸部とにより形成され、
前記係止体は、前記規制構造によって前記第1部材の弾性変形が規制されることにより、前記嵌合孔に固定される
請求項1記載の嵌合構造。
【請求項3】
前記第1部材は、前記第1部材を弾性変形し易くする変形容易部を有し、
前記変形容易部は、前記嵌合孔から延びるスリット状の少なくとも1つの切り欠き形状、及び/又は前記嵌合孔に隣接して設けられる少なくとも1つの薄肉形状により形成される
請求項1記載の嵌合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、係止体を嵌合孔に嵌合させる嵌合構造に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
実開昭61-138531号公報(特許文献1)には、樹脂成形品の貫通孔に、カラー部材等の係止体(圧入部品)を圧入して係合させる技術が記載されている。特許文献1では、貫通孔の両端面の周囲に面取り溝が形成されている。これにより、係止体を貫通孔に圧入するときにバリが発生する場合でも、発生したバリを面取り溝に収容できる。このため、樹脂成形品の表面にバリが露出することを防いで、樹脂成形品の組み付け時にバリの噛み込みを防止できる。また、例えば樹脂成形品の表面が外部に露出する場合等では、バリを面取り溝に収容して目立ち難くすることが可能となるため、製品の外観不良を防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭61-138531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
カラー部材等の係止体を樹脂成形品の嵌合孔(貫通孔)に圧入して嵌合させる特許文献1のような従来の嵌合構造では、嵌合孔の内径を係止体の外径よりも小さくすることにより、係止体を貫通孔に強固に嵌合させることができるものの、嵌合孔の内径が小さくなり過ぎると、係止体を貫通孔に圧入するときに、係止体を強く押圧することにより、係止体で嵌合孔の内壁を押し広げながら係止体を圧入する必要がある。
【0005】
しかしながら、例えば樹脂成形品の成形時に、合成樹脂の合流等により嵌合孔の周囲にウエルド部(ウエルドライン)が形成されている場合等では、係止体を上述のような強い押圧で嵌合孔の内壁を押し広げて貫通孔に圧入するときに、係止体の押圧力によって、樹脂成形品のウエルド部に白化や割れ等を発生させることがある。このような白化や割れ等の発生は、製品の外観不良となり、歩留まりの低下を招いていた。従って、従来の嵌合構造では、係止体をより強固に嵌合孔に嵌合させることと、白化や割れ等の不具合を防止して製品の良好な外観品質を得ることの両立は、困難であった。
【0006】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、係止体を嵌合孔に強固に嵌合させることが可能で、また、係止体の嵌合に起因する白化や割れ等の不具合を発生させ難くすることが可能な嵌合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明により提供される嵌合構造は、係止体と、前記係止体の少なくとも一部を収容して前記係止体を嵌合させる嵌合孔を備えた第1部材と、前記第1部材に取り付けられる第2部材とを有し、前記第1部材は、前記嵌合孔の周囲部分の少なくとも一部が弾性変形可能に形成され、前記第1部材及び前記第2部材には、前記第1部材の弾性変形を規制する規制構造が設けられている嵌合構造である。
【0008】
本発明の嵌合構造において、前記第2部材は、前記第1部材の一部に接触して前記第1部材の弾性変形を規制する凸形状を備えた規制凸部を有し、前記第1部材は、前記第2部材の前記規制凸部を受け入れて収容する収容部を有し、前記収容部は、前記第1部材の弾性変形が生じる部分に配され、前記規制構造は、前記第1部材の前記収容部と、前記第2部材の前記規制凸部とにより形成され、前記係止体は、前記規制構造によって前記第1部材の弾性変形が規制されることにより、前記嵌合孔に固定されることが好ましい。
【0009】
また、前記第1部材は、前記第1部材を弾性変形し易くする変形容易部を有し、前記変形容易部は、前記嵌合孔から延びるスリット状の少なくとも1つの切り欠き形状、及び/又は前記嵌合孔に隣接して設けられる少なくとも1つの薄肉形状により形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の嵌合構造によれば、係止体を嵌合孔に強固に嵌合させることができ、また、係止体の嵌合に起因する白化や割れ等の不具合を発生させ難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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