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公開番号
2025057143
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166824
出願日
2023-09-28
発明の名称
軒天パネルの取付構造、軒天パネルの取付方法および簡易屋外構造物
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E04H
6/02 20060101AFI20250402BHJP(建築物)
要約
【課題】リフォーム時の軒天パネル設置用の補強材を梁に固定する作業性を向上でき、柱の配置間隔に誤差がある場合でも軒天パネルを施工できる軒天パネルの取付構造、軒天パネルの取付方法、簡易屋外構造物を提供すること。
【解決手段】本発明は、複数の柱2と、梁4と、屋根材14とを有する既設の簡易屋外構造物への軒天パネル50の取付構造であり、補強材30と、下地材40と、軒天パネル50とを備える。補強材30は、梁4に補強材固定部品60で固定する。下地材40は、補強材30に直交して配置して補強材30の下面に固定する。軒天パネル50は、下地材40の下面に取り付ける。補強材固定部品60は、補強材30が載置される補強材載置面部と、補強材載置面部の下面から梁4の側面に沿って延びる梁固定面部とを有する。補強材固定部品60は、補強材載置面部で補強材30の下面に固定され、梁固定面部で梁4の側面に固定される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の柱と、
前記柱に掛け渡される梁と、
前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成されて前記梁の上部に配置された屋根材と、を有する既設の簡易屋外構造物への軒天パネルの取付構造であって、
前記屋根材と前記梁との間に前記梁の長手方向に直交して配置され、前記梁に補強材固定部品で固定される補強材と、
前記補強材の長手方向に直交して配置され、前記補強材の下面に固定される下地材と、
前記下地材の下面に取り付けられた軒天パネルと、を備え、
前記補強材固定部品は、
前記補強材が載置される補強材載置面部と、
前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を有し、
前記補強材固定部品は、前記補強材載置面部で前記補強材の下面に固定され、前記梁固定面部で前記梁の側面に固定されている
ことを特徴とする軒天パネルの取付構造。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の軒天パネルの取付構造において、
前記補強材固定部品は、前記補強材載置面部から前記補強材の各側面に沿って延出された一対の延出面部を備える
ことを特徴とする軒天パネルの取付構造。
【請求項3】
請求項2に記載の軒天パネルの取付構造において、
前記補強材固定部品は、補強材固定金具と、一対の梁固定金具とを備えて構成され、
前記補強材固定金具は、前記補強材載置面部と、前記一対の延出面部と、前記一対の延出面部よりも外側に延出された一対の固定面部とを備えて構成され、
前記一対の梁固定金具は、前記一対の固定面部の下面にそれぞれ連結される連結面部と、前記連結面部から下方に延出されて前記梁固定面部と、を備えて構成されている
ことを特徴とする軒天パネルの取付構造。
【請求項4】
請求項1に記載の軒天パネルの取付構造において、
前記屋根材は、前記山形形状の端面が露出する一端側が水上側、他端側が水下側となるように傾斜配置され、
前記補強材固定部品の前記梁固定面部は、前記各梁の水下側または水上側の一方の側面にそれぞれ固定されている
ことを特徴とする軒天パネルの取付構造。
【請求項5】
既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、
既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成された屋根材とを有し、
前記屋根材と前記梁との間に補強材を配置する工程と、
前記補強材と直交する方向に下地材を配置する工程と、
前記下地材を前記補強材に固定する工程、および、前記補強材を前記梁に固定する工程の実行後に、前記下地材に前記軒天パネルを取り付ける工程と、を有し、
前記補強材を前記梁に固定する工程は、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部とを備える補強材固定部品を用い、前記補強材載置面部を前記補強材の下面に固定した後に、前記梁固定面部を前記梁の側面に固定する
ことを特徴とする軒天パネルの取付方法。
【請求項6】
請求項5に記載の軒天パネルの取付方法において、
既設の簡易屋外構造物は、前記屋根材の周囲に配置された鼻隠し材を有し、
前記屋根材と前記梁との間に前記補強材を配置する工程は、前記鼻隠し材のうち、前記折板の前記山形形状の2つの端面の一方を塞ぐ鼻隠し材を取り外して開口された箇所から、前記補強材を前記屋根材と前記梁との間に挿入する
ことを特徴とする軒天パネルの取付方法。
【請求項7】
請求項5に記載の軒天パネルの取付方法において、
前記屋根材と前記梁との間に前記補強材を配置する工程の実行後に、前記下地材の少なくとも1本を前記補強材に直交する方向に固定する工程を実行し、
その後、前記補強材を前記梁に固定する工程を実行する
ことを特徴とする軒天パネルの取付方法。
【請求項8】
既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、
既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の上部に配置された折板で構成された屋根材とを有し、
前記屋根材と前記梁との間に補強材を配置する工程と、
前記補強材の下面に、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を備える補強材固定部品の前記補強材載置面部を固定する工程と、
前記補強材の下面に、前記補強材と直交する方向に下地材を固定する工程と、
前記補強材固定部品の前記梁固定面部を前記梁の側面に固定する工程と、
前記下地材の下面に前記軒天パネルを取り付ける工程と、
を有することを特徴とする軒天パネルの取付方法。
【請求項9】
既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、
既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の上部に配置された折板で構成された屋根材とを有し、
前記梁は、少なくとも2本設けられ、
前記屋根材と一方の前記梁との間に第1分割補強材を配置し、前記屋根材と他方の前記梁との間に第2分割補強材を配置し、前記第1分割補強材および前記第2分割補強材を連結補強材にそれぞれ固定して補強材を構成する工程と、
前記補強材の下面に、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を備える補強材固定部品の前記補強材載置面部を固定する工程と、
前記補強材の下面に、前記補強材と直交する方向に下地材を固定する工程と、
前記補強材固定部品の前記梁固定面部を前記梁の側面に固定する工程と、
前記下地材の下面に前記軒天パネルを取り付ける工程と、
を有することを特徴とする軒天パネルの取付方法。
【請求項10】
複数の柱と、
前記柱に掛け渡される梁と、
前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成されて前記梁の上部に配置された屋根材と、
前記屋根材と前記梁との間に前記梁の長手方向に直交して配置され、前記梁に補強材固定部品で固定される補強材と、
前記補強材の長手方向に直交して配置され、前記補強材の下面に固定される下地材と、
前記下地材の下面に取り付けられた軒天パネルと、を備え、
前記補強材固定部品は、
前記補強材が載置される補強材載置面部と、
前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を有し、
前記補強材固定部品は、前記補強材載置面部で前記補強材の下面に固定され、前記梁固定面部で前記梁の側面に固定されている
ことを特徴とする簡易屋外構造物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーポート等の既設の簡易屋外構造物に設けられる軒天パネルの取付構造、軒天パネルの取付方法および簡易屋外構造物に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
カーポートや物置等の簡易屋外構造物では、屋根を見上げた際の意匠の向上や、屋根材の結露水の滴下を防止するために、既設の簡易屋外構造物に後付けで軒天パネル(天井パネル)を設ける場合がある。
例えば、特許文献1の段落0042から段落0049、図7および図8には、既設のカーポートに後付けで天井パネルを設置する構造が開示されている。すなわち、構造補強材を3つの補強材に分割し、第1の基端補強材および第2の基端補強材を、2つの梁部材にL字金具を用いて固定した後、中間構造補強材を各基端補強材に連結固定し、その後、補強構造材の下面に複数の下地材を固定し、下地材に一体に形成したパネル保持部に天井パネルを挿入保持していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6683521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の後付け方法では、各基端補強材を各梁にL字金具で固定した後に、中間構造補強材を各基端補強材に連結固定するため、既設の簡易屋外構造物において、例えば、柱の配置間隔に施工誤差があり、2つの梁部材の間隔が規定寸法からずれている場合に、中間構造補強材と各基端補強材との連結用のねじ孔の位置がずれてしまい、施工現場で連結用のねじ孔を新たに加工する必要があるなど、作業性が低下するという課題がある。
また、特許文献1の図2および図3に示す構造は、段落0041に記載されたように、そもそも後付け施工への適用は想定されていない。さらに、この構造では、構造補強材の両側面に補強材用のL字金具をねじ止めし、梁部材の側面に2つの梁部材用のL字金具をねじ止めしておき、梁部材の上面に構造補強材を載置し、補強材用および梁部材用の各L字金具同士をボルト、ナットで連結している。構造補強材の側面にL字金具をねじ止めするには、電動ドライバーが用いられるため、折板と梁との間に構造補強材を配置した後ではL字金具を取り付けることができない。一方、L字金具を取り付けた構造補強材を、折板と梁との間に配置した場合は、既設の簡易屋外構造物の柱の配置間隔に施工誤差があり、2つの梁部材の間隔が規定寸法からずれている場合に、各L字金具のボルト挿通孔の位置がずれてしまい、各L字金具をボルト、ナットで連結できない場合もある。
したがって、リフォームにより軒天パネルを設置する場合に、補強材を梁に固定する作業性を向上でき、かつ、柱の配置間隔に施工誤差がある場合でも軒天パネルを確実に施工できる軒天パネルの取付構造および取付方法や、軒天パネルが取り付けられた簡易屋外構造物が求められている。
【0005】
本発明の目的は、リフォームにより軒天パネルを設置する際の補強材を梁に固定する作業性を向上でき、かつ、柱の配置間隔に施工誤差がある場合でも軒天パネルを確実に施工できる軒天パネルの取付構造、軒天パネルの取付方法および簡易屋外構造物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の柱と、前記柱に掛け渡される梁と、前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成されて前記梁の上部に配置された屋根材と、を有する既設の簡易屋外構造物への軒天パネルの取付構造であって、前記屋根材と前記梁との間に前記梁の長手方向に直交して配置され、前記梁に補強材固定部品で固定される補強材と、前記補強材の長手方向に直交して配置され、前記補強材の下面に固定される下地材と、前記下地材の下面に取り付けられた軒天パネルと、を備え、前記補強材固定部品は、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を有し、前記補強材固定部品は、前記補強材載置面部で前記補強材の下面に固定され、前記梁固定面部で前記梁の側面に固定されていることを特徴とする。
【0007】
本発明は、既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成された屋根材とを有し、前記屋根材と前記梁との間に補強材を配置する工程と、前記補強材と直交する方向に下地材を配置する工程と、前記下地材を前記補強材に固定する工程、および、前記補強材を前記梁に固定する工程の実行後に、前記下地材に前記軒天パネルを取り付ける工程と、を有し、前記補強材を前記梁に固定する工程は、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部とを備える補強材固定部品を用い、前記補強材載置面部を前記補強材の下面に固定した後に、前記梁固定面部を前記梁の側面に固定することを特徴とする。
【0008】
本発明は、既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の上部に配置された折板で構成された屋根材とを有し、前記屋根材と前記梁との間に補強材を配置する工程と、前記補強材の下面に、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を備える補強材固定部品の前記補強材載置面部を固定する工程と、前記補強材の下面に、前記補強材と直交する方向に下地材を固定する工程と、前記補強材固定部品の前記梁固定面部を前記梁の側面に固定する工程と、前記下地材の下面に前記軒天パネルを取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明は、既設の簡易屋外構造物に軒天パネルを設置する軒天パネルの取付方法であって、既設の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に架け渡される梁と、前記梁の上部に配置された折板で構成された屋根材とを有し、前記梁は、少なくとも2本設けられ、前記屋根材と一方の前記梁との間に第1分割補強材を配置し、前記屋根材と他方の前記梁との間に第2分割補強材を配置し、前記第1分割補強材および前記第2分割補強材を連結補強材にそれぞれ固定して補強材を構成する工程と、前記補強材の下面に、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を備える補強材固定部品の前記補強材載置面部を固定する工程と、前記補強材の下面に、前記補強材と直交する方向に下地材を固定する工程と、前記補強材固定部品の前記梁固定面部を前記梁の側面に固定する工程と、前記下地材の下面に前記軒天パネルを取り付ける工程と、を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の簡易屋外構造物は、複数の柱と、前記柱に掛け渡される梁と、前記梁の長手方向に直交する方向に延びる山形形状を有する折板で構成されて前記梁の上部に配置された屋根材と、前記屋根材と前記梁との間に前記梁の長手方向に直交して配置され、前記梁に補強材固定部品で固定される補強材と、前記補強材の長手方向に直交して配置され、前記補強材の下面に固定される下地材と、前記下地材の下面に取り付けられた軒天パネルと、を備え、前記補強材固定部品は、前記補強材が載置される補強材載置面部と、前記補強材載置面部の下面から前記梁の側面に沿って延びる梁固定面部と、を有し、前記補強材固定部品は、前記補強材載置面部で前記補強材の下面に固定され、前記梁固定面部で前記梁の側面に固定されていることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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