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公開番号2025056884
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166396
出願日2023-09-27
発明の名称廻り階段、廻り階段の設計方法、および廻り階段の製造方法
出願人朝日ウッドテック株式会社
代理人弁理士法人ブライタス
主分類E04F 11/02 20060101AFI20250401BHJP(建築物)
要約【課題】柱寸法や壁材厚みや床面積が小さい住宅構造においても建築基準法の定める踏み面の法定寸法を確実に満たしつつ、廻り階段の設計の自由度を高くでき、さらに、施工現場での施工負担をより少なくできるようにする。
【解決手段】廻り階段1は、平面視において、柱4の中心4aを仮想の原点とする仮想のX軸およびY軸が規定される。平面視において、中心4a廻りに複数の仮想線30(31~35)を設定したとき、仮想線31~35上に、踏板10の段鼻8の端部側面8aまたは蹴込板7が配置される。仮想線31~35のうち隣り合う2つによって踏板11~14の踏み面21~24の角度範囲θ1~θ4が区画される。中心4a廻りの中間に配置された仮想線32~34は中心4aを通る。中心4a廻りの角度範囲θ1~θ4は一定ではない。1段目の踏板11の踏み面21を区画する仮想線31は、柱4の中心4aを通らない。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
平面視において、柱の中心を仮想の原点とし、前記原点を通り互いに直交する仮想のX軸およびY軸を2つの仮想軸とする廻り階段であって、
前記柱の周囲に配置された複数の踏板を備え、
平面視において、前記中心廻りに複数の仮想線を設定したとき、
前記仮想線上に、前記踏板の段鼻の端部側面または蹴込板が配置され、
隣り合う2つの前記仮想線によって、前記踏板の踏み面の角度範囲が区画され、
複数の前記仮想線の1つは、前記仮想軸上に配置され、
複数の前記仮想線のうち、前記中心廻りの中間に配置された前記仮想線は、前記中心を通り、
前記中心廻りの各前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲は一定ではなく、
1段目または最終段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つは、前記柱の中心を通らない、ことを特徴とする廻り階段。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記廻り階段は、前記柱の前記中心廻りに90度または約90度の範囲に配置されており、
最終段目、または1段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つが前記仮想軸上に配置されている、請求項1に記載の廻り階段。
【請求項3】
前記廻り階段は、前記柱の前記中心廻りに180度または約180度の範囲に配置されており、
前記中心廻りの中間における2つの前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲は、前記仮想軸上に配置された前記仮想線で区画されており、
最終段目および1段目の前記踏板の少なくとも一方における前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つは、前記柱の中心を通らない、請求項1に記載の廻り階段。
【請求項4】
前記廻り階段は、前記中心廻りに180度または約180度の範囲に配置されており、
最終段目または1段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つは、前記仮想軸上に配置されており、中間段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線は、前記仮想軸からずれて配置されている、請求項1に記載の廻り階段。
【請求項5】
前記柱の前記中心を通らない前記仮想線は、前記仮想軸と平行に配置される、請求項1に記載の廻り階段。
【請求項6】
前記柱の前記中心を通らない前記仮想線は、前記中心からのずらし寸法が、前記柱の壁厚の1/2以下である、請求項1~請求項5の何れか1項に記載の廻り階段。
【請求項7】
前記踏板の前記踏み面のそれぞれの前記角度範囲は、前記仮想軸上に配置された前記仮想線で区画された前記踏み面を有する前記踏板において最も大きく、前記角度範囲が最も大きい前記踏み面の前記踏板から遠い前記踏板ほど、段階的にまたは連続的に減少する、請求項1に記載の廻り階段。
【請求項8】
複数の踏板を備え、平面視において、柱の中心を仮想の原点とし、前記原点を通り互いに直交する仮想のX軸およびY軸を2つの仮想軸とする廻り階段の設計方法であって、
1)前記柱の寸法および前記柱の周囲に配置される壁材の厚みを決めるステップと、
2)前記壁材の壁面からの距離が300mm離れた位置での各前記踏板の踏み面長さを決めるステップと、
3)前記ステップ1),2)で入力された条件から各踏板の仮の割付図を作成するステップと、
4)前記ステップ3)で作成された前記仮の割付図における各前記踏み面の角度範囲を再設定するステップと、
5)前記ステップ4)で再設定された各前記踏み面の前記角度範囲で各前記踏板の前記踏み面長さを再計算するステップと、
6)前記ステップ4),5)から求まる条件から各前記踏板の割付図を再作成するステップと、
を備える廻り階段の設計方法。
【請求項9】
前記ステップ5)で各前記踏板の前記踏み面長さを再計算した後、1段目または最終段目の前記踏板の、前記柱の前記中心からのずらし寸法を設定するステップ7)をさらに備え、
前記ステップ6)において、前記ステップ4),5),7)から求まる条件から各前記踏板の割付図を再作成する、請求項8に記載の廻り階段の設計方法。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載の設計方法で設計された形状の前記踏板を製造する、廻り階段の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廻り階段、廻り階段の設計方法、および廻り階段の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
住宅内に階段を配置する場合、居室と廊下との位置関係等によって、階段の種類が適宜選択される。階段として、昇降方向が90度に折れるかね折れ階段や、昇降方向が180度に折り返す折り返し階段があり、これらの階段を総称して廻り階段と呼ばれる。廻り階段は、床面積が狭い住宅で有効であり、採用されることが多い。
【0003】
階段の設置に関して、建築基準法で踏み面を150mm以上確保することが定めされている。階段のうち、廻り階段に関しては、踏板の段鼻における廻り踏板の狭い側(廻り階段の柱側の壁面)から300mmの位置から、次段の踏板の段鼻までの最短距離(直線の長さ、踏み面長さ)が150mm以上必要である。狭い床面積の住宅で階段を昇降する為には、踏板の段数を増やすことが有効である反面、上述したように、踏み面長さ150mm上という条件を満たすことが困難になる。
【0004】
上記のように、廻り階段は、設計上の制約が多いため、設計方法にも工夫が必要である。廻り階段の設計方法、具体的には、踏板の位置決め方法として、特許文献1に記載の方法が知られている。特許文献1には、柱廻りの角度が一定である踏板の芯廻しの中心を移動させることで、踏板の踏み面長さ150mm上を確保する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6678409号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の踏板の位置決め方法の場合、柱の寸法および壁材の厚さが小さくなるほど、踏み面長さ150mm以上の条件を満たすための芯廻し中心の位置が柱から離れることで、直階段に接続される廻り部の初段と終段の位置が直階段側に移動することになる。その為、直段側の設計に影響を及ぼす可能性があり、床面積によっては廻り部の踏み面長さ150mm以上の条件を満たす制約下では直段側の踏み面を確保でなくなる可能性がある。たとえば2×4構造や軽量鉄骨造の住宅の場合、在来木軸工法よりも柱寸法や壁材厚みが小さいため、踏板の角度が一定に固定された廻り階段の設計が困難になると考えられる。また、芯廻し中心の位置が柱から離れると、柱を中心に踏板の割り付けを理解することが難しくなり、廻り階段の施工現場での芯ずらしの面倒な作業負担が大きくなる。
【0007】
上記の背景の下、本発明は、柱寸法や壁材厚みや床面積が小さい住宅構造においても建築基準法の定める踏み面の法定寸法を確実に満たしつつ、廻り階段の設計の自由度を高くでき、さらに、施工現場での施工負担をより少なくできる、廻り階段、廻り階段の設計方法、および廻り階段の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記の廻り階段、廻り階段の設計方法、および廻り階段の製造方法を要旨とする。
【0009】
(1)平面視において、柱の中心を仮想の原点とし、前記原点を通り互いに直交する仮想のX軸およびY軸を2つの仮想軸とする廻り階段であって、
前記柱の周囲に配置された複数の踏板を備え、
平面視において、前記中心廻りに複数の仮想線を設定したとき、
前記仮想線上に、前記踏板の段鼻の端部側面または蹴込板が配置され、
隣り合う2つの前記仮想線によって、前記踏板の踏み面の角度範囲が区画され、
複数の前記仮想線の1つは、前記仮想軸上に配置され、
複数の前記仮想線のうち、前記中心廻りの中間に配置された前記仮想線は、前記中心を通り、
前記中心廻りの各前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲は一定ではなく、
1段目または最終段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つは、前記柱の中心を通らない、ことを特徴とする廻り階段。
【0010】
(2)前記廻り階段は、前記柱の前記中心廻りに90度または約90度の範囲に配置されており、
最終段目、または1段目の前記踏板の前記踏み面の前記角度範囲を区画する前記仮想線の1つが前記仮想軸上に配置されている、前記(1)に記載の廻り階段。
(【0011】以降は省略されています)

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