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公開番号2025055390
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023164713
出願日2023-09-27
発明の名称建物の外壁構造及びその施工方法
出願人ニチハ株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類E04F 13/08 20060101AFI20250401BHJP(建築物)
要約【課題】外壁材と複数の面材(パネル)を保持する力が強く、かつ施工性に柔軟性のある外壁構造とその施工方法を提供する。
【解決手段】建物の外壁構造1は、複数の柱材8,20と、複数の柱材8,20の屋外側に位置する外面材2を備える。外面材2を屋外側から貫通する外固定具5によって外面材2が柱材8,20に固定される。外面材2の屋内側でかつ複数の柱材8,20の間に内面材3が位置する。内面材3を屋内側から貫通しかつ外面材2の屋外側の表面に突出しない内固定具6,21によって内面材3が外面材2に固定される。外面材2の屋外側に間隔を有して外壁材4が位置する。外面材2を屋外側から貫通する壁固定具7によって外壁材4が柱材8,20に固定される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建物の外壁構造であって、
複数の柱材と、
前記複数の柱材の屋外側に位置する外面材と、
前記外面材を屋外側から貫通して前記外面材を前記柱材に固定する外固定具と、
前記外面材の屋内側でかつ前記複数の柱材の間に位置する内面材と、
前記内面材を屋内側から貫通しかつ前記外面材の屋外側の表面に突出することなく前記内面材を前記外面材に固定する内固定具と、
前記外面材の屋外側に間隔を有して位置する外壁材と、
前記外面材を屋外側から貫通して前記外壁材を前記柱材に固定する壁固定具と、を備える外壁構造。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記内面材は、前記外面材よりも厚さが薄い、請求項1に記載の外壁構造。
【請求項3】
垂直方向に並べられる複数の前記内面材を備え、
最下段の前記内面材が、水平方向に延びる底支持材によって支持され、
前記底支持材は、基礎の上に配設される、請求項1に記載の外壁構造。
【請求項4】
前記外面材の下端が前記基礎に当接し、
前記外面材の屋内側の面が前記底支持材に当接している、請求項3に記載の外壁構造。
【請求項5】
左右に並べられる複数の前記外壁材と、
隣接する前記外壁材を接合する左右接合部材を備え、
前記左右接合部材は、前記柱材の屋外側に位置し、かつ屋外側から見た際の前記柱材の左右縁に跨る左右幅を備える、請求項1に記載の外壁構造。
【請求項6】
並設される複数の前記内面材と、
隣接する前記内面材の接合部を屋内側から覆うように前記内面材の屋内面に貼付されるテープ部材を備える、請求項1に記載の外壁構造。
【請求項7】
建物の外壁構造の施工方法であって、
複数の柱材の屋外側に外面材を配置し、前記外面材を屋外側から貫通する外固定具によって前記外面材を前記柱材に固定する外面材固定工程と、
前記外面材の屋内側でかつ前記複数の柱材の間に内面材を配置し、前記内面材を屋内側から貫通しかつ前記外面材の屋外面を突出しない内固定具によって前記内面材を前記外面材に固定する内面材固定工程と、
前記外面材の屋外側に間隔を有して外壁材を配置し、前記外面材を屋外側から貫通する壁固定具によって前記外壁材を前記柱材に固定する外壁材固定工程と、を備え、
前記外面材固定工程、前記内面材固定工程、前記外壁材固定工程の順、又は、前記外面材固定工程、前記外壁材固定工程、前記内面材固定工程の順で施工される、外壁構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁構造及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁構造は、例えば耐火性を考慮した構成を備える。特許文献1に開示された外壁構造は、外壁パネルと2枚の耐火ボードを備えている。第1層耐火ボードが屋内側からねじ(ビス)で外壁パネルに固定されている。第1層耐火ボードの屋内側に第2層耐火ボードが重ねられている。ねじが屋内側から第2層耐火ボートと第1層耐火ボードを貫通し、ねじの先端が外壁パネルに固定されるようになっている。したがって外壁パネルに2枚の耐火ボードの重みが加わる構造となっている。
【0003】
特許文献2に開示された外壁構造は、軽量鉄骨の屋外側に2枚の石膏ボードが積層され、積層された石膏ボードの屋外側からねじが挿通され、ねじの先端が軽量鉄骨に固定されている。積層された石膏ボードの屋外側に固定具を介して外壁材が固定されている。したがって軽量鉄骨に対する石膏ボードと外壁材の組付けの順番は、常にこの順番に限定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-71243号公報
特開2020-165307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため外壁材と複数の面材(パネル)を保持する力が強く、かつ施工性に柔軟性のある外壁構造が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様1によると、建物の外壁構造は、複数の柱材と、複数の柱材の屋外側に位置する外面材を備える。外面材を屋外側から貫通する外固定具によって外面材が柱材に固定される。外面材の屋内側でかつ複数の柱材の間に内面材が位置する。内面材を屋内側から貫通しかつ外面材の屋外側の表面に突出しない内固定具によって内面材が外面材に固定される。外面材の屋外側に間隔を有して外壁材が位置する。外面材を屋外側から貫通する壁固定具によって外壁材が柱材に固定される。
【0007】
したがって外面材と外壁材が柱材に固定される。内面材は外面材に固定される。したがって内面材と外面材を外壁材に固定する構造に比べて各部材の荷重が分散されて保持される。これにより外壁材と複数の面材を保持する力が強い構造になっている。さらに外面材と外壁材が柱材に屋外側から固定されるのに対し、内面材は屋内側から外面材に固定される。そのため様々な施工手順で外壁構造を組み立てることができる。例えば外面材を柱材に固定した後に、内面材を先に固定、あるいは外壁材を先に固定するかを選択することができる。その結果、本構造は施工性の柔軟性が高い。
【0008】
本開示の態様2によると、内面材は、外面材よりも厚さが薄い。したがって、外面材にかかる荷重がより小さくなる。
【0009】
本開示の態様3によると、外壁構造は、垂直方向に並べられる複数の内面材を備える。最下段の内面材は、水平方向に延びる底支持材によって支持される。底支持材は、基礎の上に配設される。したがって基礎が例えば凹凸を有する場合であっても、最下段の内面材を平らな面上に配置できる。これにより内面材を安定良く保持できる。
【0010】
本開示の態様4によると、外面材の下端が基礎に当接する。外面材の屋内面が底支持材に当接している。したがって内面材が底支持材の高さ分だけ外面材より高い位置からスタートして垂直方向に並べられる。これにより上下に隣接する内面材間の横継目の高さと、上下に隣接する外面材間の横継目の高さがずれる。すなわち、外面材の横継目と内面材の横継目が厚さ方向に連続しないため、火炎が入り込みにくい。その結果、外壁構造の耐火性が向上し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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