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公開番号2025054797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163952
出願日2023-09-26
発明の名称タイヤ成型用金型
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B29C 33/02 20060101AFI20250331BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】タイヤの離型の初期におけるセグメントの駆動に必要な駆動力を低減することができるタイヤ成型用金型を提供する。
【解決手段】タイヤ成型用金型100は、金型部40と、金型部40を支持するホルダ41と、を有し、円周方向に並ぶ複数のセグメント4に分割された円環状のトレッド成型部3と、トレッド成型部3の環の径方向における外側に配置され、トレッド成型部3の環の軸方向に沿って移動してセグメント4をその径方向に移動させることによりトレッド成型部3をその径方向に開閉させるアウターリング7と、を備え、セグメント4は、トレッド成型部3が径方向における外側に開かれる際に金型部40のトレッドに対する傾斜を許容する傾斜機構5を有し、傾斜機構5は、金型部40をホルダ41に向けて付勢する弾性部材6を有し、金型部40は、ホルダ41よりも内側に配置され、傾斜機構5を介してホルダ41に支持されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タイヤのトレッドを形成する金型部と、前記金型部を支持するホルダと、を有し、円周方向に並ぶ複数のセグメントに分割された、円環状のトレッド成型部と、
前記トレッド成型部の環の径方向における外側に配置され、前記トレッド成型部の環の軸方向に沿って移動して前記セグメントを前記径方向に移動させることにより前記トレッド成型部を前記径方向に開閉させる環状のアウターリングと、を備え、
前記セグメントは、前記トレッド成型部が前記径方向における外側に開かれる際に前記金型部のトレッドに対する傾斜を許容する傾斜機構を有し、
前記傾斜機構は、前記金型部を前記ホルダに向けて付勢する弾性部材を有し、
前記金型部は、前記ホルダよりも前記内側に配置され、前記傾斜機構を介して前記ホルダに支持されているタイヤ成型用金型。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記セグメントは、2つ以上の前記傾斜機構を有する請求項1に記載のタイヤ成型用金型。
【請求項3】
それぞれの前記傾斜機構は、前記金型部の異なる位置を支持している請求項2に記載のタイヤ成型用金型。
【請求項4】
それぞれの前記傾斜機構は、異なる弾性力の前記弾性部材を有する請求項2又は3に記載のタイヤ成型用金型。
【請求項5】
前記傾斜機構は、それぞれ異なる弾性力の2つ以上の前記弾性部材を有し、それぞれの前記弾性部材が直列に接続されている請求項1から3のいずれか一項に記載のタイヤ成型用金型。
【請求項6】
前記傾斜機構は、前記弾性部材の変形量を規制する規制機構を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のタイヤ成型用金型。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ成型用金型に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、未加硫の生タイヤを加硫成形してタイヤを製造する際に用いられるタイヤ成型用金型として、タイヤのトレッドを成形する円環状のトレッド成形部(トレッドモールド)が、円周方向に並ぶ複数のセグメントに分割されると共に、それぞれのセグメントが径方向に移動することで開閉するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1から3参照)。
【0003】
しかし、上記従来のタイヤ成型用金型では、加硫成型後にタイヤをトレッド成型部から離型する際に、各セグメントがタイヤのトレッドに対する姿勢を維持したまま径方向外側に向けて移動するため、各セグメントのトレッドを成型するトレッド意匠面、すなわち、金型の表面の全体が当該トレッドから同時に剥離しようとして、セグメントがタイヤから離型するまでの間におけるセグメントの駆動に大きな駆動力が必要になるという問題点があった。
【0004】
例えば、タイヤの離型の初期には、セグメントの金型をトレッドから剥離し、また、タイヤの意匠面パターンから、このパターンに対応するセグメントの突起(サイプの金型)を抜く必要がある。そのため、セグメントの金型がトレッドから剥離する際における、金型の表面とトレッドとの密着を外すために大きな駆動力が必要であった。また、セグメントがタイヤから離型するまでの間における、タイヤの意匠面パターンから、このパターンに対応するセグメントの突起が抜ける際のアンダーカット抵抗により、セグメントの駆動に大きな駆動力が必要になるという問題点があった。
【0005】
特許文献4には、円周方向に並ぶ複数のセグメントに分割された円環状のトレッド成形部と、トレッド成形部が、径方向外側に開かれる際に、セグメントを径方向外側に傾斜させる傾斜機構と、を備え、傾斜機構は、トレッド成形部が開かれた後に、セグメントの傾きを戻すタイヤ成形用金型が開示されている。このタイヤ成形用金型では、トレッド成形部が径方向外側に開かれる際にセグメントを径方向外側に傾斜させることでタイヤの離型の初期におけるセグメントの駆動に必要な駆動力を低減することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-326332号公報
特開2000-334740号公報
特開2009-149079号公報
特開2023-68580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献4に開示されているような従来技術にあっては、金型を含むセグメントの傾斜を定型的に制御しており、例えばタイヤの種類や個体差、製造環境の変動に伴うタイヤの状態の変化などに応じた最適な傾斜状態とすることができず、タイヤの離型の初期におけるセグメントの駆動に必要な駆動力を十分に低減することができなかった。そのため、依然として、タイヤの離型の初期におけるセグメントの駆動に必要な駆動力を低減することができるタイヤ成型用金型の提供が望まれる。
【0008】
本発明は、かかる実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、タイヤの離型の初期におけるセグメントの駆動に必要な駆動力を低減することができるタイヤ成型用金型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係るタイヤ成型用金型は、
タイヤのトレッドを形成する金型部と、前記金型部を支持するホルダと、を有し、円周方向に並ぶ複数のセグメントに分割された、円環状のトレッド成型部と、
前記トレッド成型部の環の径方向における外側に配置され、前記トレッド成型部の環の軸方向に沿って移動して前記セグメントを前記径方向に移動させることにより前記トレッド成型部を前記径方向に開閉させる環状のアウターリングと、を備え、
前記セグメントは、前記トレッド成型部が前記径方向における外側に開かれる際に前記金型部のトレッドに対する傾斜を許容する傾斜機構を有し、
前記傾斜機構は、前記金型部を前記ホルダに向けて付勢する弾性部材を有し、
前記金型部は、前記ホルダよりも前記径方向における内側に配置され、前記傾斜機構を介して前記ホルダに支持されている。
【0010】
本発明に係るタイヤ成型用金型では、
前記セグメントは、2つ以上の前記傾斜機構を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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