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公開番号2025064482
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174294
出願日2023-10-06
発明の名称射出成形機
出願人住友重機械工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 45/18 20060101AFI20250410BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】簡単な構成によって、劣化を抑制した溶融樹脂を射出することができる射出成形機を提供する。
【解決手段】射出成形機1は、リザーバシリンダ10と、リザーバシリンダ10の内部に収容される第1射出部材12と、リザーバシリンダ10に接続され、第1射出部材12の基端側から溶融樹脂を圧送する溶融樹脂供給装置6と、を含む。リザーバシリンダ10内では、溶融樹脂供給装置6による溶融樹脂の圧送力を用いて第1射出部材よりも前方に溶融樹脂を移動させ、リザーバシリンダ10の内部空間の前方に溶融樹脂を溜める。そして、射出成形機1は、第1射出部材12が前進することで、リザーバシリンダ10の先端から溶融樹脂を射出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、
前記シリンダの内部に収容される射出部材と、
前記シリンダに接続され、前記射出部材の先端よりも基端側から溶融樹脂を圧送する溶融樹脂供給装置と、を含み、
前記シリンダ内では、前記溶融樹脂供給装置による前記溶融樹脂の圧送力を用いて前記射出部材よりも前方に前記溶融樹脂を移動させ、前記シリンダの内部空間の前方に前記溶融樹脂を溜め、
前記射出部材が前進することで、前記シリンダの先端から前記溶融樹脂を射出する、
射出成形機。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記シリンダは、前記溶融樹脂供給装置から前記溶融樹脂が供給される第1シリンダと、前記第1シリンダから前記溶融樹脂が供給されて当該溶融樹脂を金型装置に射出する第2シリンダと、を含む、
請求項1に記載の射出成形機。
【請求項3】
前記第1シリンダは、前記射出部材を内部に有し、
前記第2シリンダは、前記第1シリンダから供給される前記溶融樹脂が先端から流入して後退する第2シリンダ側射出部材を備え、
前記第2シリンダ側射出部材が前進することで、前記第2シリンダの先端から前記金型装置に前記溶融樹脂を射出する、
請求項2に記載の射出成形機。
【請求項4】
前記射出部材、前記第2シリンダ側射出部材を制御する制御部を有し、
前記制御部は、前記第1シリンダの内部空間において前記溶融樹脂を圧送して、前記第1シリンダの内部空間の前方に前記溶融樹脂を溜めるリザーバ貯留工程と、
前記リザーバ貯留工程の後、前記射出部材を前進して前記第1シリンダから前記溶融樹脂を吐出して、前記第2シリンダの内部空間の前方に前記溶融樹脂を溜める計量工程と、
前記計量工程の後、前記第2シリンダ側射出部材を前進して前記第2シリンダから前記金型装置に前記溶融樹脂を射出する射出工程と、を制御し、
前記射出工程を行っている間に、前記リザーバ貯留工程を行う、
請求項3に記載の射出成形機。
【請求項5】
前記射出部材は、前方の前記溶融樹脂を押し出すと共に、前記溶融樹脂の基端側への逆流を防止する逆流防止用アセンブリを先端に有する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の射出成形機。
【請求項6】
前記射出部材は、前記シリンダの軸方向に延在する軸本体を有し、
前記軸本体の外周面は、凹凸のない曲面に形成されている、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の射出成形機。
【請求項7】
前記射出部材は、前記シリンダの軸方向に延在する軸本体を有し、
前記軸本体の外周面には、螺旋状のフライトが突出形成されている、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の射出成形機。
【請求項8】
前記溶融樹脂供給装置は、リサイクル樹脂を溶融して前記シリンダに供給する、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の射出成形機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、射出成形機に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2つのシリンダを用いて成形材料を金型装置に充填する射出成形機が知られている。例えば、特許文献1には、成形材料である溶融樹脂が供給される第1シリンダ(リザーバシリンダ)および第2シリンダ(射出シリンダ)を備える射出成形機が開示されている。
【0003】
この射出成形機は、第1シリンダの第1射出部材(第1プランジャ)を前進することで、第1シリンダの先端から溶融樹脂を吐出し、第2シリンダの内部空間の前方に溶融樹脂を溜める。そして、射出成形機は、第2シリンダの第2射出部材(第2プランジャ)を前進することで、第2シリンダの前方に溜められた溶融樹脂を金型装置に射出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022‐27158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般的に知られている射出成形機は、成形材料として固形の樹脂をシリンダの基端に供給して、シリンダの外部から熱を加えると共に、シリンダの内部でスクリュを回転することで、固形の樹脂に圧力や摩擦を加えて当該樹脂を溶融させる。一方、特許文献1に開示の射出成形機では、第1シリンダの供給前に成形材料である樹脂を溶融することで、この溶融樹脂が第1シリンダに供給される。
【0006】
仮に、特許文献1のような射出成形機において、第1シリンダの基端に溶融樹脂を供給し、第1射出部材としてスクリュを採用した場合には、第1シリンダ内においてスクリュの回転により溶融樹脂を搬送することもできる。しかしながら、この場合には、第1シリンダに供給された溶融樹脂に対し、スクリュの回転による過剰なストレスがかかり、当該溶融樹脂が劣化する可能性が高まる。
【0007】
本開示は、簡単な構成によって、劣化を抑制した溶融樹脂を射出することができる射出成形機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様によれば、シリンダと、前記シリンダの内部に収容される射出部材と、前記シリンダに接続され、前記射出部材の先端よりも基端側から溶融樹脂を圧送する溶融樹脂供給装置と、を含み、前記シリンダ内では、前記溶融樹脂供給装置による前記溶融樹脂の圧送力を用いて前記射出部材よりも前方に前記溶融樹脂を移動させ、前記シリンダの内部空間の前方に前記溶融樹脂を溜め、前記射出部材が前進することで、前記シリンダの先端から前記溶融樹脂を射出する、射出成形機が提供される。
【発明の効果】
【0009】
一態様によれば、射出成形機は、簡単な構成によって、劣化を抑制した溶融樹脂を射出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る射出成形機システムの全体構成を示す側面図である。
第1実施形態に係る射出成形機の射出装置を模式的に示す断面図である。
図3(A)は、第1実施形態に係る第1射出部材を示す側面図である。図3(B)は、第1変形例に係る第1射出部材を示す側面図である。図3(C)は、第2変形例に係る第1射出部材を示す側面図である。
射出成形機における射出装置の動作を示すフローチャートである。
図5(A)は、リザーバシリンダのリザーバ貯留工程および射出シリンダの射出工程の動作を示す断面図である。図5(B)は、射出シリンダの計量工程の動作を示す図である。
第2実施形態に係る射出成形機の射出装置を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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