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公開番号2025054606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023163730
出願日2023-09-26
発明の名称鞍乗り型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B62J 37/00 20060101AFI20250331BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】キャニスタのパージコントロール弁を備えた鞍乗り型車両において、部品点数を増加させず、かつ車幅方向の張り出しを抑えた上で、パージコントロール弁を取り付ける。
【解決手段】シートと、収納ボックス16と、吸気通路と、燃料タンク25と、キャニスタ26と、キャニスタ26から吸気通路に向けて延び、流路を開閉するパージコントロール弁(PCSV27)を有するパージ通路と、を備え、収納ボックス16における左右外側部の一方(左外側部18L)は、パージ通路のパージホース43およびPCSV27を取り付けるパージ部品取り付け部18bとされ、パージ部品取り付け部18bは、後部上側に配置されてPCSV27を取り付け可能とする取り付け凹部51と、取り付け凹部51から前下方に延びてパージホース43を取り付け可能とする取り付け溝部55と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗員が着座するシート(14)と、
前記シート(14)の下方に配置されるボックス体(16)と、
車両前後方向で前記ボックス体(16)よりも前方に配置され、車載された内燃機関(E)に接続される吸気通路(23)と、
前記ボックス体(16)の後方に配置され、前記内燃機関(E)に供給される燃料を貯留する燃料タンク(25)と、
車両前後方向で少なくとも一部が前記燃料タンク(25)と重なるように配置され、前記燃料タンク(25)内で蒸発した燃料を吸着するキャニスタ(26)と、
前記キャニスタ(26)から前記吸気通路(23)に向けて延び、流路を開閉するパージコントロール弁(27)を有するパージ通路(43A)と、を備える鞍乗り型車両において、
前記ボックス体(16)における左右外側部(18L,18R)の一方は、前記パージ通路(43A)のパージホース(43)および前記パージコントロール弁(27)を取り付けるパージ部品取り付け部(18b)とされ、
前記パージ部品取り付け部(18b)は、後部上側に配置されて前記パージコントロール弁(27)を取り付け可能とする取り付け凹部(51)と、前記取り付け凹部(51)から前下方に延びて前記パージホース(43)を取り付け可能とする取り付け溝部(55)と、を備えていることを特徴とする鞍乗り型車両。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記取り付け溝部(55)における溝長さ方向の少なくとも一部には、前記取り付け溝部(55)の車幅方向外側の開放部の内側に張り出し、溝内に収容した前記パージホース(43)の車幅方向外側への離脱を制限する保持部(56)が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
【請求項3】
前記取り付け凹部(51)には、前記パージコントロール弁(27)を支持する弁支持部(51b)が一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項4】
前記ボックス体(16)は、車両上方に向けて開放する上端開口(16a)を形成し、
前記ボックス体(16)の左右外側部(18L,18R)は、前記上端開口(16a)の外側縁よりも車幅方向外側に膨出する外側膨出部(19L,19R)を備え、
前記パージ部品取り付け部(18b)は、後部上側に前記取り付け凹部(51)が形成されるとともに、前記外側膨出部(19L)の外側面に沿って前記取り付け溝部(55)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項5】
前記パージ部品取り付け部(18b)におけるボックス内方に臨む裏側には、表側に前記取り付け溝部(55)を形成することによってボックス内方に盛り上がるビード部(62)が形成され、
前記ビード部(62)における長さ方向の少なくとも一部には、ボックス内方に突出する突出部(63a,63b)が備えられ、
前記突出部(63a,63b)の先端部には、ボックス内方において物品を保持する保持部材(H1)を係止するフック部(61a,61b)が備えられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。
【請求項6】
前記突出部(63a,63b)は、ボックス内外を連通する連通空間(63d)が形成された中空形状であり、
前記突出部(63a,63b)の先端開口(63e)にボックス内方から対向するように前記フック部(61a,61b)が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。
【請求項7】
前記突出部(63a,63b)の基端開口(63f)は、前記取り付け溝部(55)内に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両。
【請求項8】
前記取り付け溝部(55)は、車両前方側ほど下方に位置するように傾斜して延びていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗り型車両に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鞍乗り型車両において、車載されたエンジン(内燃機関)と、シートの下方に配置された収納ボックスと、エンジンに供給される燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンク内で蒸発した燃料を吸着するキャニスタと、を備え、収納ボックスと燃料タンクとを車両前後方向に並べで配置し、収納ボックスおよび燃料タンク間にリヤクロスフレームを配置し、リヤクロスフレームに沿ってキャニスタを配置し、このキャニスタによって燃料タンクの形状に制約が生じないようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。この構成では、リヤクロスフレームが連結する左右リヤフレームの一方にステーを固着し、このステーにパージコントロール弁(パージコントロールソレノイドバルブ:PCSV)を取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-189200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の技術では、PCSVはステーを介してリヤフレーム(車体フレーム)に取り付けられているため、車両にキャニスタを備えるための部品点数が増加してしまう。また、左右リヤフレームは、収納ボックスの左右外側を通って配置されるため、このリヤフレームにPCSVを取り付けると、PCSV周辺が車幅方向外側に張り出してしまう。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、キャニスタのパージコントロール弁を備えた鞍乗り型車両において、部品点数を増加させず、かつ車幅方向の張り出しを抑えた上で、パージコントロール弁を取り付けることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、乗員が着座するシート(14)と、シート(14)の下方に配置されるボックス体(16)と、車両前後方向でボックス体(16)よりも前方に配置され、車載された内燃機関(E)に接続される吸気通路(23)と、ボックス体(16)の後方に配置され、内燃機関(E)に供給される燃料を貯留する燃料タンク(25)と、車両前後方向で少なくとも一部が燃料タンク(25)と重なるように配置され、燃料タンク(25)内で蒸発した燃料を吸着するキャニスタ(26)と、キャニスタ(26)から吸気通路(23)に向けて延び、流路を開閉するパージコントロール弁(27)を有するパージ通路(43A)と、を備える鞍乗型車両において、ボックス体(16)における左右外側部(18L,18R)の一方は、パージ通路(43A)のパージホース(43)およびパージコントロール弁(27)を取り付けるパージ部品取り付け部(18b)とされ、パージ部品取り付け部(18b)は、後部上側に配置されてパージコントロール弁(27)を取り付け可能とする取り付け凹部(51)と、取り付け凹部(51)から前下方に延びてパージホース(43)を取り付け可能とする取り付け溝部(55)と、を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、ボックス体の後方寄りに配置したキャニスタから、ボックス体よりも前方の吸気通路に向けてパージ通路を延ばし、ボックス体の左右外側部の一方を、パージ通路のパージホースおよびパージコントロール弁を取り付けるパージ部品取り付け部とする。パージ部品取り付け部には、後部上側の高い位置にパージコントロール弁を取り付ける取り付け凹部を備えるとともに、取り付け凹部から前下方に延びてパージホースを取り付ける取り付け溝部を備えることで、ボックス体の外側部にパージコントロール弁およびパージホースを取り付けながら、パージコントロール弁およびパージホース周辺の車幅方向外側への張り出しを抑えることができる。ボックス体に形成した取り付け凹部および取り付け溝部を利用してパージコントロール弁およびパージホースを取り付けるので、専用のステー等を不要とし、部品点数を削減するとともに取り付けを容易にしてコスト低減を図ることができる。パージ部品取り付け部の後部上側の高い位置にパージコントロール弁を取り付けるとともに、パージコントロール弁から前下方に向けてパージホースを延ばすことで、パージラインが谷配管になり難くすることができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、取り付け溝部(55)における溝長さ方向の少なくとも一部には、取り付け溝部(55)の車幅方向外側の開放部の内側に張り出し、溝内に収容したパージホース(43)の車幅方向外側への離脱を制限する保持部(56)が備えられていることを特徴とする。
この構成によれば、取り付け溝部の開放側に、溝部内に収容したパージホースの離脱を制限する保持部を部分的に備えることで、パージホースを容易にかつ安定して取り付けるとともに、パージホースの車幅方向外側への張り出しを防ぐことができる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第一又は第二の態様において、取り付け凹部(51)には、パージコントロール弁(27)を支持する弁支持部(51b)が一体形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、取り付け凹部に形成した弁支持部を利用してパージコントロール弁を取り付けるので、別体のステー等を不要とし、部品点数を削減するとともに取り付けを容易にしてコスト低減を図ることができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第一又は第二の態様において、ボックス体(16)は、車両上方に向けて開放する上端開口(16a)を形成し、ボックス体(16)の左右外側部(18L,18R)は、上端開口(16a)の外側縁よりも車幅方向外側に膨出する外側膨出部(19L,19R)を備え、パージ部品取り付け部(18b)は、外側膨出部(19L)の後部上側に取り付け凹部(51)が形成されるとともに、外側膨出部(19L)の外側面に沿って取り付け溝部(55)が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、ボックス体の左右外側部における車幅方向外側に膨出する外側膨出部を利用して、取り付け凹部および取り付け溝部を形成することで、ボックス容量への影響を抑えた上で、ボックス体の外側部にパージコントロール弁およびパージホースを取り付けることができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第一又は第二の態様において、パージ部品取り付け部(18b)におけるボックス内方に臨む裏側には、表側に取り付け溝部(55)を形成することによってボックス内方に盛り上がるビード部(62)が形成され、ビード部(62)における長さ方向の少なくとも一部には、ボックス内方に突出する突出部(63a,63b)が備えられ、突出部(63a,63b)の先端部には、ボックス内方において物品を保持する保持部材(H1)を係止するフック部(61a,61b)が備えられていることを特徴とする。
この構成によれば、ボックス内方で物品保持部材を係止するフック部が、ビード部からさらにボックス内方に突出する突出部の先端部に形成されることで、取り付け溝部の裏側のビード部を利用して突出部の高さを稼ぎ、物品保持部材を係止しやすくするとともに、突出部単体の高さを抑えて変形量を抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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