TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025053809
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162866
出願日2023-09-26
発明の名称印刷装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250331BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】乾燥ムラを抑制しつつ効果的に媒体を乾燥する。
【解決手段】搬送部6と印刷部3と乾燥部10とを備え、乾燥部10は、第1接触加熱部131と第1気流噴射部12Aと第2接触加熱部132と第2気流噴射部12Bと、を有し、第1接触加熱部131は第1接触加熱面131Aを有し、第2接触加熱部132は第2接触加熱面132Aを有し、第1気流噴射部12Aの第1気流噴射口121は第1接触加熱面131Aと対向し、第2気流噴射部12Bの第2気流噴射口122は第2接触加熱面132Aと対向し、搬送部6は第1接触加熱面131Aに接触した裏面P2が第2接触加熱面132Aに接触するように媒体Pを折り返し、第1接触加熱面131Aと第1気流噴射口121との間の距離である第1間隔G1は、第2接触加熱面132Aと第2気流噴射口122との間の距離である第2間隔G2よりも広い印刷装置1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体へ液体を吐出して印刷する印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記媒体を乾燥させる乾燥部と、を備え、
前記乾燥部は、第1接触加熱部と、前記第1接触加熱部と対向する位置に配置された第1気流噴射部と、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流に設けられる第2接触加熱部と、前記第2接触加熱部と対向する位置に配置された第2気流噴射部と、を有し、
前記第1接触加熱部は、印刷後の前記媒体の印刷面とは反対の裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第1接触加熱面を有し、
前記第2接触加熱部は、印刷後の前記媒体の前記裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第2接触加熱面を有し、
前記第1気流噴射部の第1気流噴射口は、前記第1接触加熱面と対向し、
前記第2気流噴射部の第2気流噴射口は、前記第2接触加熱面と対向し、
前記搬送部は、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流であって、かつ、前記第2接触加熱部よりも前記搬送方向における上流に、折り返し部を有し、
前記折り返し部は、前記第1接触加熱面に接触した前記裏面が前記第2接触加熱面に接触するように前記媒体を折り返し、
前記第1接触加熱面と前記第1気流噴射口との間の距離である第1間隔は、前記第2接触加熱面と前記第2気流噴射口との間の距離である第2間隔よりも広いことを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載された印刷装置において、
前記第1間隔は、前記第2間隔よりも2倍以上広いことを特徴とする印刷装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記第1接触加熱面の温度は、前記第2接触加熱面の温度よりも低いことを特徴とする印刷装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載された印刷装置において、
前記第1気流噴射部は、前記第1気流噴射口が複数配列された第1気流噴射面を有し、
前記第2気流噴射部は、前記第2気流噴射口が複数配列された第2気流噴射面を有し、
前記第1接触加熱面と前記第2接触加熱面とは、互いに反対方向を向き、
前記第1接触加熱面は、前記第2接触加熱面側とは反対側に突出するように湾曲し、
前記第2接触加熱面は、前記第1接触加熱面側とは反対側に突出するように湾曲し、
前記第1気流噴射面は前記第1接触加熱面に沿って湾曲し、
前記第2気流噴射面は前記第2接触加熱面に沿って湾曲することを特徴とする印刷装置。
【請求項5】
搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体へ液体を吐出して印刷する印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記媒体を乾燥させる乾燥部と、第1間隔調整部と、第2間隔調整部と、を備え、
前記乾燥部は、第1接触加熱部と、前記第1接触加熱部と対向する位置に配置された第1気流噴射部と、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流に設けられる第2接触加熱部と、前記第2接触加熱部と対向する位置に配置された第2気流噴射部と、を有し、
前記第1接触加熱部は、印刷後の前記媒体の印刷面とは反対の裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第1接触加熱面を有し、
前記第2接触加熱部は、印刷後の前記媒体の前記裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第2接触加熱面を有し、
前記第1気流噴射部の第1気流噴射口は、前記第1接触加熱面と対向し、
前記第2気流噴射部の第2気流噴射口は、前記第2接触加熱面と対向し、
前記搬送部は、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流であって、かつ、前記第2接触加熱部よりも前記搬送方向における上流に、折り返し部を有し、
前記折り返し部は、前記第1接触加熱面に接触した前記裏面が前記第2接触加熱面に接触するように前記媒体を折り返し、
前記第1接触加熱面と前記第2接触加熱面とは、互いに反対方向を向き、
前記第1気流噴射部は、前記第1気流噴射口が複数配列された第1気流噴射面を有し、
前記第2気流噴射部は、前記第2気流噴射口が複数配列された第2気流噴射面を有し、
前記第1間隔調整部は、前記第1接触加熱面と前記第1気流噴射口との間の距離である第1間隔を調整可能であり、
前記第2間隔調整部は、前記第2接触加熱面と前記第2気流噴射口との間の距離である第2間隔を調整可能であることを特徴とする印刷装置。
【請求項6】
請求項5に記載された印刷装置において、
制御部と、記憶部と、を備え、
前記記憶部は、前記第1間隔及び前記第2間隔を決定するための印刷条件と、前記印刷条件に対応する前記第1間隔及び前記第2間隔の決定値と、の対応関係を複数記憶し、
前記制御部は、前記印刷条件を入力し、前記対応関係に基づいて、前記第1間隔及び前記第2間隔が前記印刷条件に対応する前記決定値となるように前記第1間隔調整部及び前記第2間隔調整部を制御することを特徴とする印刷装置。
【請求項7】
請求項6に記載された印刷装置において、
前記印刷条件は、前記媒体の種別であることを特徴とする印刷装置。
【請求項8】
請求項6に記載された印刷装置において、
前記印刷条件は、予め設定された乾燥ムラの許容度であることを特徴とする印刷装置。
【請求項9】
請求項6に記載された印刷装置において、
前記印刷条件は、前記媒体の種別と予め設定された乾燥ムラの許容度との組み合わせであることを特徴とする印刷装置。
【請求項10】
請求項6に記載された印刷装置において、
前記対応関係は、前記印刷条件としての第1印刷条件と前記決定値としての第1決定値との組み合わせである第1組み合わせと、前記印刷条件としての第2印刷条件と前記決定値としての第2決定値との組み合わせである第2組み合わせと、を有し、
同じ種別の前記媒体を乾燥させたときに、前記第1間隔及び前記第2間隔を前記第1決定値として乾燥させる場合よりも、前記第1間隔及び前記第2間隔を前記第2決定値として乾燥させる場合の方が、前記媒体に印刷された印刷画像に乾燥ムラが生じる程度が低くなっている場合、
前記第2組み合わせにおける前記第1間隔が前記第1組み合わせにおける前記第1間隔よりも広いか、または、前記第2組み合わせにおける前記第2間隔が前記第1組み合わせにおける前記第2間隔よりも広くなっており、
かつ、前記第2組み合わせにおける前記第1間隔が前記第1組み合わせにおける前記第1間隔以上となっていることを特徴とする印刷装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、様々な印刷装置が使用されている。このうち、媒体に吐出されたインクを乾燥するために、乾燥部において、媒体に温風を吹き付ける手段や媒体の印刷面とは反対の裏面に加熱部を接触させる手段を備える印刷装置がある。例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、このような構成の印刷装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-34765号公報
特開2020-199660号公報
特開2020-192697号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の印刷装置は、高速で印刷することが求められており、それに伴ってインクの乾燥速度を速くすることが求められている。特許文献1、特許文献2及び特許文献3は、このような要望に応える技術である。しかしながら、印刷面に気流を吹き付けて乾燥させる場合、気流の吹き出し口となる開口が形成された領域と開口が形成されていない領域との間で、乾燥速度の差が生じ乾燥ムラになってしまう場合がある。また、媒体を少しずつ移動させながら乾燥させることで乾燥ムラを抑制することが可能であるが、このような方法では印刷速度が低下してしまう場合がある。印刷速度の低下を抑制するために、乾燥部に媒体を搬送させる前に緩やかに媒体を乾燥させることが可能なバッファ領域を設けることが可能である。バッファ領域を設けることで印刷速度の低下を抑制することはできるものの、バッファ領域を設けることに伴って装置が大型化すると共にコストアップするので、バッファ領域を設けることは困難な場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の印刷装置は、搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体へ液体を吐出して印刷する印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記媒体を乾燥させる乾燥部と、を備え、前記乾燥部は、第1接触加熱部と、前記第1接触加熱部と対向する位置に配置された第1気流噴射部と、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流に設けられる第2接触加熱部と、前記第2接触加熱部と対向する位置に配置された第2気流噴射部と、を有し、前記第1接触加熱部は、印刷後の前記媒体の印刷面とは反対の裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第1接触加熱面を有し、前記第2接触加熱部は、印刷後の前記媒体の前記裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第2接触加熱面を有し、前記第1気流噴射部の第1気流噴射口は、前記第1接触加熱面と対向し、前記第2気流噴射部の第2気流噴射口は、前記第2接触加熱面と対向し、前記搬送部は、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流であって、かつ、前記第2接触加熱部よりも前記搬送方向における上流に、折り返し部を有し、前記折り返し部は、前記第1接触加熱面に接触した前記裏面が前記第2接触加熱面に接触するように前記媒体を折り返し、前記第1接触加熱面と前記第1気流噴射口との間の距離である第1間隔は、前記第2接触加熱面と前記第2気流噴射口との間の距離である第2間隔よりも広いことを特徴とする。
【0006】
また、上記課題を解決するための別の本発明の印刷装置は、搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体へ液体を吐出して印刷する印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記媒体を乾燥させる乾燥部と、第1間隔調整部と、第2間隔調整部と、を備え、前記乾燥部は、第1接触加熱部と、前記第1接触加熱部と対向する位置に配置された第1気流噴射部と、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流に設けられる第2接触加熱部と、前記第2接触加熱部と対向する位置に配置された第2気流噴射部と、を有し、前記第1接触加熱部は、印刷後の前記媒体の印刷面とは反対の裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第1接触加熱面を有し、前記第2接触加熱部は、印刷後の前記媒体の前記裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第2接触加熱面を有し、前記第1気流噴射部の第1気流噴射口は、前記第1接触加熱面と対向し、前記第2気流噴射部の第2気流噴射口は、前記第2接触加熱面と対向し、前記搬送部は、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流であって、かつ、前記第2接触加熱部よりも前記搬送方向における上流に、折り返し部を有し、前記折り返し部は、前記第1接触加熱面に接触した前記裏面が前記第2接触加熱面に接触するように前記媒体を折り返し、前記第1接触加熱面と前記第2接触加熱面とは、互いに反対方向を向き、前記第1噴射部は、前記第1気流噴射口が複数配列された第1気流噴射面を有し、前記第2噴射部は、前記第2気流噴射口が複数配列された第2気流噴射面を有し、前記第1間隔調整部は、前記第1接触加熱面と前記第1気流噴射口との間の距離である第1間隔を調整可能であり、前記第2間隔調整部は、前記第2接触加熱面と前記第2気流噴射口との間の距離である第2間隔を調整可能であることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施例1に係る印刷装置の側面図。
図1の印刷装置の乾燥部周辺を表す側面図。
図1の印刷装置の乾燥部周辺の第1接触加熱面を表す平面図。
図1の印刷装置の乾燥部の第1間隔調整部周辺を表す斜視図。
図1の印刷装置において第1間隔を調整する方法を説明するための概略側面図。
本発明の実施例2に係る印刷装置において第1間隔を調整する方法を説明するための概略側面図。
図6の印刷装置の乾燥部の第1間隔調整部のカムとカムフォロアーとの位置関係を表す概略図。
図6の印刷装置の乾燥部の第1間隔調整部周辺を表す概略背面図。
本発明の実施例3に係る印刷装置において第1間隔を調整する方法を説明するための概略側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の印刷装置は、搬送方向に媒体を搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記媒体へ液体を吐出して印刷する印刷部と、前記印刷部によって印刷された前記媒体を乾燥させる乾燥部と、を備え、前記乾燥部は、第1接触加熱部と、前記第1接触加熱部と対向する位置に配置された第1気流噴射部と、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流に設けられる第2接触加熱部と、前記第2接触加熱部と対向する位置に配置された第2気流噴射部と、を有し、前記第1接触加熱部は、印刷後の前記媒体の印刷面とは反対の裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第1接触加熱面を有し、前記第2接触加熱部は、印刷後の前記媒体の前記裏面と対向し、かつ、前記裏面に接触する第2接触加熱面を有し、前記第1気流噴射部の第1気流噴射口は、前記第1接触加熱面と対向し、前記第2気流噴射部の第2気流噴射口は、前記第2接触加熱面と対向し、前記搬送部は、前記第1接触加熱部よりも前記搬送方向における下流であって、かつ、前記第2接触加熱部よりも前記搬送方向における上流に、折り返し部を有し、前記折り返し部は、前記第1接触加熱面に接触した前記裏面が前記第2接触加熱面に接触するように前記媒体を折り返し、前記第1接触加熱面と前記第1気流噴射口との間の距離である第1間隔は、前記第2接触加熱面と前記第2気流噴射口との間の距離である第2間隔よりも広いことを特徴とする。
【0009】
本態様によれば、第1接触加熱面と第1気流噴射口との間の距離である第1間隔は、第2接触加熱面と第2気流噴射口との間の距離である第2間隔よりも広い。すなわち、搬送方向の上流側では媒体に対して弱く送風し、搬送方向の下流側では媒体に対して強く送風する。このような構成とすることで、液体がまだ乾燥しておらず強く送風されると乾燥ムラが発生しやすい状態においては弱い送風、液体がある程度乾燥して強く送風されても乾燥ムラが発生しにくい状態においては強い送風、とすることができる。したがって、乾燥ムラを抑制しつつ効果的に媒体を乾燥することができる。
【0010】
本発明の第2の態様の印刷装置は、前記第1の態様に従属する態様であって、前記第1間隔は、前記第2間隔よりも2倍以上広いことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

シヤチハタ株式会社
反転式印判
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
26日前
三光株式会社
感熱記録材料
1日前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
1か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
2か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
11日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
2か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
三栄電機株式会社
プリンタ
21日前
キヤノン電子株式会社
サーマルプリンタ
11日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
27日前
ベルク工業有限会社
静電成膜装置
1か月前
株式会社リコー
液体を吐出する装置
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
11日前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
7日前
株式会社リコー
液体吐出方法
1か月前
株式会社リコー
液体を吐出する装置
2か月前
デュプロ精工株式会社
孔版印刷装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
26日前
ブラザー工業株式会社
タンク
15日前
イーデーエム株式会社
熱転写プリンタ
1か月前
ブラザー工業株式会社
液体容器
1か月前
ブラザー工業株式会社
補助部材
2か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
理想科学工業株式会社
ワイピング装置
15日前
ブラザー工業株式会社
キャップ
15日前
続きを見る