TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025045878
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023153892
出願日2023-09-20
発明の名称液体吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/01 20060101AFI20250326BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体吐出装置において、異常があるか否かが判定されないノズルを極力少なくする。
【解決手段】インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について、第1順序で検査用信号出力部から出力される検査用信号を取得し、異常ノズルであるか否かを検査する第1検査処理と、インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について、第1順序と別の第2順序で検査用信号出力部から出力される検査用信号を取得し、異常ノズルであるか否かを検査する第2検査処理とを実行可能である。前回の検査処理において第1検査処理を実行しており(S101:YES)、且つ、前回の検査処理の際に、DCリークが発生していた場合には(S102:YES)、第2検査処理を実行する(S104)。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
複数のノズルを有するヘッドと、
電極を有し、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させたときの前記電極における電気的な変化に応じた検査用信号を出力する検査用信号出力部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルの各々について順に、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させ、前記検査用信号出力部から出力される前記検査用信号を取得し、取得した前記検査用信号に基づいて前記ノズルにおいて液体の吐出に異常があるか否かを検査する検査処理を実行し、
前記検査処理において、
前記複数のノズルの各々について、第1順序で前記検査用信号を取得する第1検査処理と、
前記複数のノズルの各々について、第1順序とは異なる第2順序で前記検査用信号を取得する第2検査処理と、を実行可能であることを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記ヘッドと前記電極との間に所定値以上の電流が流れるリークが発生したか否かに応じたリーク信号を出力するリーク信号出力部、を備え、
前記制御部は、
前記検査処理の実行中に前記リーク信号出力部から前記リークが発生したことを示す前記リーク信号が出力されたときに、前記検査処理を中止し、
前記第1検査処理の実行中に前記リーク信号出力部から前記リークが発生したことを示す前記リーク信号が出力された場合には、当該第1検査処理の次の前記検査処理において、前記第2検査処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記ヘッドと前記電極との間に所定値以上の電流が流れるリークが発生したか否かに応じたリーク信号を出力するリーク信号出力部、を備え、
前記制御部は、
前記検査処理の実行中に前記リーク信号出力部から前記リークが発生したことを示す前記リーク信号が出力されたときに、前記検査処理を中止し、
前記第1検査処理の実行中に前記リーク信号出力部から前記リークが発生したことを示す前記リーク信号が出力されたか否かによらず、当該第1検査処理の次の前記検査処理において前記第2検査処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
Nを2以上の整数として、
前記複数のノズルが、第1~第Nノズルを含み、
前記制御部は、
Xを2以上N以下の整数として、
前記検査処理において、第1~第X検査処理を実行可能であり、
前記第1検査処理において、第1ノズルから第Nノズルまで順に前記検査用信号を取得するような前記第1順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得し、
Yを1以上且つ[(X-1)×Y+1]≦Nの関係を満たす整数とし、Zを2以上X以下の整数の各々として、
前記第Z検査処理において、第[(Z-1)×Y+1]ノズルから第Nノズルまで順に前記検査用信号を取得した後、第1ノズルから第[(Z-1)×Y]ノズルまで順に、前記検査用信号を取得するような順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部は、
所定サイクルにおいて最初に前記検査処理を実行するときには、前記第1検査処理を実行し、
前記所定サイクルにおいて2回目に前記検査処理を実行するときには、前記第2検査処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記複数のノズルから液体を排出させるパージを行うパージ部と、
前記ヘッドと前記電極との間に所定値以上の電流が流れるリークが発生したか否かに応じたリーク信号を出力するリーク信号出力部と、を備え、
前記制御部は、
前記検査処理の実行中に前記リーク信号出力部から前記リークが発生したことを示す前記リーク信号が出力されたときに、前記検査処理を中止し、
最後に前記パージ部により前記パージが行われてから所定時間以上経過している状態で前記検査処理を実行する場合には前記第1検査処理を実行し、
最後に前記パージ部により前記パージが行われてから前記所定時間が経過していない状態で前記検査処理を実行する場合には前記第2検査処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記複数のノズルを覆うキャップ、を備え、
前記キャップは、前記キャップの前記複数のノズルを覆っている状態で前記複数のノズルと対向する部分を取り囲むように配置され、前記ヘッドに向かって突出したリップ部、を有し、
前記電極が、前記キャップ内に収容され、
前記パージ部は、前記複数のノズルから前記キャップに液体を排出させる前記パージを行い、
前記複数のノズルは、第1ノズルと、前記複数のノズルが前記キャップに覆われた状態で前記第1ノズルよりも前記リップ部から遠い第2ノズルとを含み、
前記制御部は、
前記第1検査処理において、前記第1ノズルについての前記検査用信号を取得した後に、前記第2ノズルについての前記検査用信号を取得するような前記第1順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得し、
前記第2検査処理において、前記第2ノズルについての前記検査用信号を取得した後に、前記第1ノズルについての前記検査用信号を取得するような前記第2順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記複数のノズルを覆うキャップ、を備え、
前記電極が、前記キャップ内に収容され、
前記キャップは、前記キャップ内の液体を排出するための排出口を有し、
前記パージ部は、前記排出口に接続された吸引ポンプ、を有し、
前記複数のノズルは、第1ノズルと、前記複数のノズルが前記キャップに覆われた状態で前記第1ノズルよりも前記排出口から遠い第2ノズルとを含み、
前記制御部は、
前記複数のノズルが前記キャップで覆われた状態で前記吸引ポンプを駆動させることによって、前記複数のノズルから前記キャップに液体を排出させる前記パージを行わせ、
前記パージの直後に、前記複数のノズルが前記キャップで覆われていない状態で前記吸引ポンプを駆動させることによって、前記排出口から前記キャップ内の液体を排出させる空吸引を行わせ、
前記第1検査処理において、前記第1ノズルについての前記検査用信号を取得した後に、前記第2ノズルについての前記検査用信号を取得するような前記第1順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得し、
前記第2検査処理において、前記第2ノズルについての前記検査用信号を取得した後に、前記第1ノズルについての前記検査用信号を取得するような前記第2順序で、前記複数のノズルの各々についての前記検査用信号を取得することを特徴とする請求項6に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記リーク信号出力部は、
前記ヘッドと前記電極との間に継続的に前記所定値以上の電流が流れるDCリークが発生したか否かに応じたDCリーク信号を出力するDCリーク信号出力部と、
前記ヘッドと前記電極との間に一時的に前記所定値以上の電流が流れるACリークが発生したか否かに応じたACリーク信号を出力するACリーク信号出力部と、を有し、
前記制御部は、
前記第1検査処理の実行中に前記DCリーク信号出力部から前記DCリークが発生したことを示す前記DCリーク信号が出力された場合には、当該第1検査処理の次の前記検査処理において、前記第2検査処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記制御部は、
前記第1検査処理の実行中に前記ACリーク信号出力部から前記ACリークが発生したことを示す前記ACリーク信号が出力された場合でも、前記DCリーク信号出力部から前記DCリークが発生したことを示す前記DCリーク信号が出力されなかった場合には、当該第1検査処理の次の前記検査処理において、前記第1検査処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、インクジェットヘッドの複数のノズルと、キャップ内に配置された電極とを対向させ、複数のノズルの各々について、ノズルから電極に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッドを駆動させることによって、異常ノズルであるか否かの判定を行う。異常ノズルであるか否かの判定を行っているときに、インクジェットヘッドと電極との間にリークが発生したときには、異常ノズルであるか否かの判定を中止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-16023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のプリンタでは、いずれかのノズルについて異常ノズルであるか否かの判定が行われているときにリークが発生した場合に、それ以降に異常ノズルであるか否かの判定が行われる予定であったノズルについて、異常ノズルであるか否かが判定されない。
【0005】
本発明の目的は、異常があるか否かが判定されないノズルを極力少なくすることが可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有するヘッドと、電極を有し、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させたときの前記電極における電気的な変化に応じた検査用信号を出力する検査用信号出力部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のノズルの各々について順に、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させ、前記検査用信号出力部から出力される前記検査用信号を取得し、取得した前記検査用信号に基づいて前記ノズルにおいて液体の吐出に異常があるか否かを検査する検査処理を実行し、前記検査処理において、前記複数のノズルの各々について、第1順序で前記検査用信号を取得する第1検査処理と、前記複数のノズルの各々について、第1順序とは異なる第2順序で前記検査用信号を取得する第2検査処理と、を実行可能である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、検査処理において、複数のノズルの各々について第1順序で検査用信号を取得する第1検査処理と、複数のノズルの各々について第2順序での検査用信号を取得する第2検査処理とを実行可能である。これにより、検査処理において、条件に応じて第1検査処理および第2検査処理のいずれかを実行するようにすれば、順序を変えて複数のノズルの各々についての検査用信号を取得することができる。その結果、検査処理が繰り返し行われるときに、複数のノズルについて検査用信号を均等に取得することができ、検査用信号が取得されないノズルを極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
キャップ内に配置された電極等を説明するための図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
検査回路の構成を示すブロック図である。
(a)は吐出駆動でノズルからインクが吐出されたときの検査用信号を説明するための図であり、(b)は吐出駆動でノズルからインクが吐出されなかったときの検査用信号を説明するための図である。
DCリーク信号を説明するための図である。
(a)はACリークが発生していないときにラッチ回路が受信する信号を説明するための図であり、(b)はACリークが発生したときにラッチ回路が受信する信号を説明するための図であり(c)はACリーク信号を説明するための図である。
検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)はノズル番号を説明するための図であり、(b)は第1順序を説明するための図であり、(c)は第2順序を説明するための図である。
リーク発生回数が少ないノズルから順に検査用信号を取得する第2順序を説明するための図である。
前回の検査処理の際にリークが発生したノズル以外のノズルについての検査用信号を最初に取得する第2順序の一例を説明するための図である。
前回の検査処理の際にリークが発生したノズルよりも所定個数後に検査用信号を取得する予定であったノズルについての検査用信号を最初に取得する第2順序の一例を説明するための図である。
ノズル列毎のリーク合計回数を説明するための図である。
(a)は分割領域の一例を説明するための図であり、(b)は分割領域の別の一例を説明するための図であり、(c)は分割領域のさらに別の一例を説明するための図である。
前回の検査処理の際にリークが発生したノズルから遠いノズルから順に検査用信号を取得する第2順序の一例を説明するための図である。
ブラックのインクを吐出するノズルとカラーのインクを吐出するノズルとに対して個別にキャップが設けられたプリンタの概略構成図である。
(a)は図16のプリンタにおいて前回の検査処理の際にブラックのインクを吐出するノズルにおいてリークが発生した場合の第2順序の一例を説明するための図であり、(b)は図16のプリンタにおいて前回の検査処理の際にカラーのインクを吐出するノズルにおいてリークが発生した場合の第2順序の一例を説明するための図である。
リークの発生と関係なく、第1検査処理と第2検査処理とを交互に行う例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)はパージ指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はパージからの経過時間に応じてリップ部に近いノズルおよびリップ部から遠いノズルのどちらについての検査用信号を先に取得するかを決める例における検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートであり、(c)はパージからの経過時間に応じてリップ部に近いノズルおよびリップ部から遠いノズルのどちらについての検査用信号を先に取得するかを決める例における第1ノズルおよび第2ノズルを説明するための図である。
パージからの経過時間に応じて排出口に近いノズルおよび排出口から遠いノズルのどちらについての検査用信号を先に取得するかを決める例における第1ノズルおよび第2ノズルを説明するための図である。
(a)は第Z順序を説明するための図であり、(b)は条件に応じて第1~第Z順序のいずれの順序で検査用信号を取得するかを決める例における検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
条件に応じて第1~第Z順序のいずれの順序で検査用信号を取得するかを決める別の例における検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は所定時刻毎に変数Zをリセットする例においてプリンタにおいて行われる処理の流れを示すフローチャートであり、(b)は所定枚数記録される毎に変数Zをリセットする例においてプリンタにおいて行われる処理の流れを示すフローチャートである。
リーク発生回数の多いノズルを検査用信号の取得の対象から除く例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
【0010】
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド4、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8などを備えている。なお、本実施形態では、プリンタ1が本発明の「液体吐出装置」に相当する。また、本実施形態では、インクジェットヘッド4が本発明の「液体吐出ヘッド」に相当する。また、本実施形態では、メンテナンスユニット8が本発明の「パージ部」に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

シヤチハタ株式会社
反転式印判
3か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
28日前
三光株式会社
感熱記録材料
3日前
日本製紙株式会社
感熱記録体
1か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
13日前
キヤノン株式会社
印刷システム
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
フジコピアン株式会社
中間転写シート
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
2か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
2か月前
キヤノン電子株式会社
サーマルプリンタ
13日前
ベルク工業有限会社
静電成膜装置
1か月前
三栄電機株式会社
プリンタ
23日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
29日前
ブラザー工業株式会社
タンク
17日前
株式会社リコー
液体吐出方法
1か月前
株式会社電気印刷研究所
金属画像形成方法
9日前
株式会社リコー
液体を吐出する装置
2か月前
株式会社リコー
液体を吐出する装置
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
28日前
株式会社リコー
画像形成装置
13日前
デュプロ精工株式会社
孔版印刷装置
1か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
液体容器
1か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
補助部材
2か月前
ブラザー工業株式会社
キャップ
17日前
続きを見る