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公開番号2025043628
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023151027
出願日2023-09-19
発明の名称電線チャック機構
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 43/052 20060101AFI20250325BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】本発明は、簡易な構成で製造コストの低減を図りつつ、所望の調心性を実現可能な電線チャック機構を提供することを目的とする。
【解決手段】電線チャック機構1は、一対の腕部2L、2Rと、スライド部3と、一対の第1ボス4L、4Rと、一対の第2ボス5L、5Rと、一対の第2ボスの間に進入可能な第3ボス6と、を備え、スライド部が直交方向の一方にスライドされるに伴って、一対の第1ボスが一方に移動され、一対の第1ボスによって一対の第2ボスが押されることにより一対の腕部が接近方向に変位され、スライド部が直交方向の他方にスライドされるに伴って、第3ボスが他方に移動され、第3ボスが一対の第2ボスの間に進入し、第3ボスによって一対の第2ボスが押されて一対の第2ボス同士が離間することにより、一対の腕部が離間方向に変位されるように構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
電線を把持する一対の腕部を有し、前記一対の腕部を接近させることにより前記電線を把持する電線チャック機構であって、
前記一対の腕部に対向して設けられているとともに前記一対の腕部が並ぶ方向に直交する直交方向にスライド可能なスライド部と、
前記スライド部から前記一対の腕部に向かって突出するとともに前記スライド部において前記並ぶ方向に並んで設けられた一対の第1ボスと、
前記一対の腕部それぞれから前記スライド部に向けて突出する一対の第2ボスと、
前記スライド部から前記一対の腕部に向かって突出するとともに、前記スライド部がスライドすることにより、前記一対の第2ボスの間に進入可能な第3ボスと、を備え、
前記直交方向に、前記一対の第1ボス、前記一対の第2ボス、前記第3ボスの順に位置をずらして設けられ、
前記一対の第2ボスは、前記一対の第1ボスおよび前記第3ボスと当接可能な位置にあり、
前記スライド部が前記直交方向の一方にスライドされるに伴って、前記一対の第1ボスが前記一方に移動され、前記各第1ボスが前記各第2ボスに当接し、前記各第1ボスによって前記各第2ボスが押されて前記一対の第2ボス同士が接近することにより、前記一対の腕部が接近方向に変位され、
前記スライド部が前記直交方向の他方にスライドされるに伴って、前記第3ボスが前記他方に移動され、前記第3ボスが前記各第2ボスに当接し、前記第3ボスが前記一対の第2ボスの間に進入し、前記第3ボスによって前記一対の第2ボスが押されて前記一対の第2ボス同士が離間することにより、前記一対の腕部が離間方向に変位されるように構成されていることを特徴とする電線チャック機構。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
付勢手段を有し、
前記スライド部は、前記付勢手段によって、前記直交方向の一方に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の電線チャック機構。
【請求項3】
前記第3ボスは、円筒または円柱状に設けられ、
前記一対の腕部は、前記第3ボスの中心を通って前記直交方向に延在する仮想線を中心として接離するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電線チャック機構。
【請求項4】
前記第3ボスは、円筒または円柱状に設けられ、
前記一対の腕部は、前記第3ボスの中心を通って前記直交方向に延在する仮想線からずれた位置を中心として接離するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電線チャック機構。
【請求項5】
前記一対の第1ボスのうち一方、及び前記一対の第2ボスのうち一方は、互いに当接可能な位置にあり、
前記一対の第1ボスは、それぞれ、円筒または円柱状に設けられているとともに、前記一対の第1ボスのうち一方は、他方より径寸法が小さくなるように形成され、
前記一対の第2ボスは、それぞれ、円筒または円柱状に設けられているとともに、前記一対の第2ボスのうち一方は、他方より径寸法が小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電線チャック機構。
【請求項6】
前記一対の第1ボス、前記一対の第2ボス、及び前記第3ボスのうち少なくとも1は、回転可能に構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電線チャック機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線チャック機構に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電線を把持して所定の作業位置に移動させる電線チャック機構における電線チャックパレットが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載された電線チャックパレットは、電線を把持する開閉自在のクランプと、該クランプを開閉させるカム機構と、を有している。
【0003】
カム機構を有する電線チャックパレットの一例として、図11に示すものがある。図11は、従来の電線チャックパレット100を示す正面図である。図11に示された従来の電線チャックパレット100は、左右方向Xに開閉自在に設けられた一対の把持部101H、101Hと、上下方向Yにスライド可能なスライド部102Tと、一対の把持部101H、101Hとスライド部102Tとの間に設けられた一対のL字揺動部103L、103Lと、を備える。各L字揺動部103Lは、その一端部に形成されたカム溝104Aによって各把持部101Hの下端部に設けられた一方側軸部105に回転可能に支持され、その他端部に形成されたカム溝104Bによってスライド部102Tの上端部に設けられた他方側軸部106に回転可能に支持されている。
【0004】
このような従来の電線チャックパレット100は、スライド部102Tが下方Y2に移動されることにより、一対のL字揺動部103L、103Lの各下端部が下方Y2に移動され、一対のL字揺動部103L、103Lの各上端部同士が互いに近付けられる、即ち、一対のL字揺動部103L、103Lが一方側軸部105および他方側軸部106で揺動することにより、一対の把持部101H、101Hが閉方向に移動して電線を把持するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-161445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら従来の電線チャックパレット100は、カム溝104A、104Bを形成する際等に高精度の金属加工が必要で、製造コストが高かった。
【0007】
本発明は、簡易な構成で製造コストの低減を図りつつ、所望の調心性を実現可能な電線チャック機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、電線を把持する一対の腕部を有し、前記一対の腕部を接近させることにより前記電線を把持する電線チャック機構であって、前記一対の腕部に対向して設けられているとともに前記一対の腕部が並ぶ方向に直交する直交方向にスライド可能なスライド部と、前記スライド部から前記一対の腕部に向かって突出するとともに前記スライド部において前記並ぶ方向に並んで設けられた一対の第1ボスと、前記一対の腕部それぞれから前記スライド部に向けて突出する一対の第2ボスと、前記スライド部から前記一対の腕部に向かって突出するとともに、前記スライド部がスライドすることにより、前記一対の第2ボスの間に進入可能な第3ボスと、を備え、前記直交方向に、前記一対の第1ボス、前記一対の第2ボス、前記第3ボスの順に位置をずらして設けられ、前記一対の第2ボスは、前記一対の第1ボスおよび前記第3ボスと当接可能な位置にあり、前記スライド部が前記直交方向の一方にスライドされるに伴って、前記一対の第1ボスが前記一方に移動され、前記各第1ボスが前記各第2ボスに当接し、前記各第1ボスによって前記各第2ボスが押されて前記一対の第2ボス同士が接近することにより、前記一対の腕部が接近方向に変位され、前記スライド部が前記直交方向の他方にスライドされるに伴って、前記第3ボスが前記他方に移動され、前記第3ボスが前記各第2ボスに当接し、前記第3ボスが前記一対の第2ボスの間に進入し、前記第3ボスによって前記一対の第2ボスが押されて前記一対の第2ボス同士が離間することにより、前記一対の腕部が離間方向に変位されるように構成されていることを特徴とする電線チャック機構である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、簡易な構成で製造コストの低減を図りつつ、所望の調心性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る電線チャック機構を示す斜視図であり、一対の腕部が接近して電線を把持した状態を示す図である。
前記電線チャック機構を示す側面図である。
前記一対の腕部が接近して電線を把持した状態を示す斜視図であって、前記電線チャック機構を構成する支持構造部の一部が取り外されてスライド部が露出した状態を示す図である。
前記一対の腕部が離間して電線が開放された状態を示す斜視図であって、支持構造部の一部が取り外されてスライド部が露出した状態を示す図である。
前記一対の腕部が離間した状態を示す概念図である。
前記一対の腕部が接近した状態を示す概念図である。
前記電線チャック機構の変形例を示す概念図である。
本発明の第2実施形態に係る電線チャック機構を示す概念図であり、前記一対の腕部が接近した状態を示す図である。
前記電線チャック機構を示す概念図であり、前記一対の腕部が離間した状態を示す図である。
前記電線チャック機構を一対で並べた状態を示す概念図である。
従来の電線チャックパレットを示す正面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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