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公開番号2025044500
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023152098
出願日2023-09-20
発明の名称冷却構造付き導体部材
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H05K 7/20 20060101AFI20250326BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】導体部材に対する冷却効率を向上させることができる冷却構造付き導体部材を提供する。
【解決手段】冷却構造付き導体部材1が、導体部材11と、絶縁樹脂で形成されて冷媒を出入りさせるための冷媒出入口が一対設けられた冷媒ケース12と、第1部分131が導体部材11に接続され、第2部分132が、冷媒ケース12の内部で冷媒に接した状態で冷媒ケース12に接続されることで、導体部材11と冷媒ケース12を互いに連結するとともに、導体部材11に生じた熱を第1部分131で受けて第2部分132から冷媒ケース12の内部を流れる冷媒に伝える伝熱部材13と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
導電性金属で帯板状に形成され、一端側が所定の電気電子部品の部品端子に接続され、他端側が前記電気電子部品の電気的接続対象に接続されて通電する導体部材と、
絶縁樹脂で形成されて冷媒を収容するケースであって、当該ケース内に前記冷媒を出入りさせるための冷媒出入口が一対設けられた冷媒ケースと、
第１部分が前記導体部材に接続され、第２部分が、前記冷媒ケースの内部へと進入して前記冷媒に接した状態で前記冷媒ケースに接続されることで、前記導体部材と前記冷媒ケースを互いに連結するとともに、前記導体部材に生じた熱を前記第１部分で受けて前記第２部分から前記冷媒ケースの内部を流れる前記冷媒に伝える伝熱部材と、
を備えたことを特徴とする冷却構造付き導体部材。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記導体部材は、前記一端側が前記部品端子にネジ締結によって接続されるものであり、
前記伝熱部材は、前記第１部分が前記ネジ締結によって前記導体部材の前記一端側とともに前記部品端子に共締め接続されることを特徴とする請求項１に記載の冷却構造付き導体部材。
【請求項３】
前記冷媒ケースは、前記伝熱部材の前記第２部分が進入する部材進入口が形成され、前記第２部分が進入した状態の前記部材進入口が所定の密封部材によって密封されていることを特徴とする請求項１に記載の冷却構造付き導体部材。
【請求項４】
前記伝熱部材が、帯板状に形成され、前記導体部材の表裏面のうちの一方の面に前記第１部分が重ねられるとともに、前記導体部材における一側縁から、当該一側縁に対する交差方向に延出して前記第２部分が前記冷媒ケースの内部へと進入していることを特徴とする請求項１に記載の冷却構造付き導体部材。
【請求項５】
前記冷媒が、導電性を有する流体であって、
前記伝熱部材が、導電性金属で形成されており、
前記導体部材及び前記冷媒が互いに電気的に絶縁されるように、前記導体部材と前記伝熱部材との接続箇所、及び前記伝熱部材における前記冷媒との接触箇所、のうちの少なくとも一方の箇所について絶縁処理が施されていることを特徴とする請求項１に記載の冷却構造付き導体部材。
【請求項６】
前記電気電子部品には、前記部品端子が一対設けられ、
前記導体部材は、一対の前記部品端子に一対一に接続されて前記部品端子の配列方向に各々が延在するように一対設けられ、
前記伝熱部材は、一対の前記導体部材に各々の前記第１部分が一対一に接続されるように一対設けられており、
前記冷媒ケースの内部には、一対の前記伝熱部材それぞれの前記第２部分が進入して前記冷媒に接していることを特徴とする請求項１に記載の冷却構造付き導体部材。
【請求項７】
一対の前記伝熱部材は、一対の前記導体部材の相互間で互いに同じ側の側縁から前記配列方向と交差するように延出しており、
前記冷媒ケースには、一対の前記伝熱部材それぞれの前記第２部分が前記配列方向に並んだ状態で進入するとともに、一対の前記冷媒出入口が、前記配列方向に沿って前記冷媒が流れるように配置されて設けられていることを特徴とする請求項６に記載の冷却構造付き導体部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気電子部品の部品端子を電気的接続対象に、自身の冷却を行いつつ接続する冷却構造付き導体部材に関するものとなっている。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、電気電子部品の部品端子を電気的接続対象に接続する導体部材の熱を、装置筐体の底壁に伝えて放熱する冷却構造が知られている（例えば、特許文献１参照。）。この特許文献１の冷却構造は、金属製の導体部材の熱を、絶縁部材を介して底壁に伝熱させて、漏電を防止しつつ、導体部材の放熱を行う構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１２７３０２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ここで、上述の特許文献１の冷却構造を採用した冷却構造付き導体部材では、導体部材と冷却板としての底壁との間における介在物が多く、冷却効率が低くなりがちである。
【０００５】
従って、本発明は、上記のような問題に着目し、導体部材に対する冷却効率を向上させることができる冷却構造付き導体部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、冷却構造付き導体部材は、導電性金属で帯板状に形成され、一端側が所定の電気電子部品の部品端子に接続され、他端側が前記電気電子部品の電気的接続対象に接続されて通電する導体部材と、絶縁樹脂で形成されて冷媒を収容するケースであって、当該ケース内に前記冷媒を出入りさせるための冷媒出入口が一対設けられた冷媒ケースと、第１部分が前記導体部材に接続され、第２部分が、前記冷媒ケースの内部へと進入して前記冷媒に接した状態で前記冷媒ケースに接続されることで、前記導体部材と前記冷媒ケースを互いに連結するとともに、前記導体部材に生じた熱を前記第１部分で受けて前記第２部分から前記冷媒ケースの内部を流れる前記冷媒に伝える伝熱部材と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
上述の冷却構造付き導体部材によれば、導体部材に対する冷却効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施形態に係る冷却構造付き導体部材を示す斜視図である。
図１に示されている冷却構造付き導体部材の分解斜視図である。
図１中のＶ１１－Ｖ１１線に沿った冷却構造付き導体部材の断面図である。
図１中のＶ１２－Ｖ１２線に沿った冷却構造付き導体部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、冷却構造付き導体部材の一実施形態について説明する。
【００１０】
図１は、一実施形態に係る冷却構造付き導体部材を示す斜視図であり、図２は、図１に示されている冷却構造付き導体部材の分解斜視図である。また、図３は、図１中のＶ１１－Ｖ１１線に沿った冷却構造付き導体部材の断面図であり、図４は、図１中のＶ１２－Ｖ１２線に沿った冷却構造付き導体部材の断面図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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