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公開番号2025056567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166121
出願日2023-09-27
発明の名称配索構造
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H02G 11/00 20060101AFI20250401BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】規制部材を保護することができる配索構造を提供する。
【解決手段】配索構造は、車両の車体とスライドドアとの間に配索される電線Wと、車体の側の端部である第一端部と、スライドドアの側の端部である第二端部と、を有し、電線が挿通される筒状の外装部材4と、外装部材に挿入され、外装部材の湾曲形状を規制する規制部材5と、第一端部を保持する球状の保持部材3と、車体に配置され、保持部材を回転可能に支持するプロテクタと、を備え、規制部材は、電線に沿って延在する可撓性の板状の本体53と、本体における幅方向の縁部に配置されて本体の長手方向に並ぶ複数の駒部54と、を有し、隣接する駒部が当接することで本体の湾曲形状を規制し、外装部材の断面形状は、長手方向LDおよび短手方向を有する形状であり、規制部材は、本体53の幅方向を長手方向LDに沿わせるように外装部材4に挿入される。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項１】
車両の車体とスライドドアとの間に配索される電線と、
前記車体の側の端部である第一端部と、前記スライドドアの側の端部である第二端部と、を有し、前記電線が挿通される筒状の外装部材と、
前記外装部材に挿入され、前記外装部材の湾曲形状を規制する規制部材と、
前記第一端部を保持する球状の保持部材と、
前記車体に配置され、前記保持部材を回転可能に支持するプロテクタと、
前記スライドドアに配置され、かつ車両上下方向の軸線を回転中心として回転可能に支持される筒状の回転部材と、
を備え、
前記規制部材は、前記電線に沿って延在する可撓性の板状の本体と、前記本体における幅方向の縁部に配置されて前記本体の延在方向に並ぶ複数の駒部と、を有し、隣接する前記駒部が当接することで前記本体の湾曲形状を規制し、
前記外装部材の断面形状は、長手方向および短手方向を有する形状であり、
前記規制部材は、前記本体の幅方向を前記長手方向に沿わせるように前記外装部材に挿入され、
前記回転部材は、前記第二端部を保持する筒部を有し、
前記規制部材は、前記外装部材の前記第一端部から前記第二端部まで延在し、
前記筒部は、前記第二端部において前記外装部材の断面形状における長手方向が車両上下方向に沿うように前記第二端部を保持する
ことを特徴とする配索構造。
続きを表示（約 180 文字）【請求項２】
前記外装部材の断面形状は、前記本体の幅方向を長軸方向とする長円形状である
請求項１に記載の配索構造。
【請求項３】
前記規制部材は、前記車体の側の端部に設けられた被保持部を有し、
前記保持部材は、前記保持部材が前記規制部材に対して回転しないように前記被保持部を保持する
請求項１に記載の配索構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、配索構造に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、外装部材の湾曲形状を規制する技術がある。特許文献１には、自動車の車両本体からスライドドアに配索されるワイヤハーネスを備えた給電装置が開示されている。ワイヤハーネスは、電線と、該電線を保護する保護チューブと、該保護チューブ内に挿入されて当該保護チューブの湾曲を規制する湾曲規制部材と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１１４１４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
車体とスライドドアとの間に配索される外装部材がユーザによって踏まれた場合、外装部材、およびその内部に配置された規制部材が外力を受ける。外力によって規制部材に応力集中が発生することを抑制し、規制部材を保護できることが好ましい。
【０００５】
本発明の目的は、規制部材を保護することができる配索構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の配索構造は、車両の車体とスライドドアとの間に配索される電線と、前記車体の側の端部である第一端部と、前記スライドドアの側の端部である第二端部と、を有し、前記電線が挿通される筒状の外装部材と、前記外装部材に挿入され、前記外装部材の湾曲形状を規制する規制部材と、前記第一端部を保持する球状の保持部材と、前記車体に配置され、前記保持部材を回転可能に支持するプロテクタと、前記スライドドアに配置され、かつ車両上下方向の軸線を回転中心として回転可能に支持される筒状の回転部材と、を備え、前記規制部材は、前記電線に沿って延在する可撓性の板状の本体と、前記本体における幅方向の縁部に配置されて前記本体の延在方向に並ぶ複数の駒部と、を有し、隣接する前記駒部が当接することで前記本体の湾曲形状を規制し、前記外装部材の断面形状は、長手方向および短手方向を有する形状であり、前記規制部材は、前記本体の幅方向を前記長手方向に沿わせるように前記外装部材に挿入され、前記回転部材は、前記第二端部を保持する筒部を有し、前記規制部材は、前記外装部材の前記第一端部から前記第二端部まで延在し、前記筒部は、前記第二端部において前記外装部材の断面形状における長手方向が車両上下方向に沿うように前記第二端部を保持することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係る配索構造は、筒状の外装部材と、外装部材に挿入され、外装部材の湾曲形状を規制する規制部材と、外装部材の第一端部を保持する球状の保持部材と、車体に配置され、保持部材を回転可能に支持するプロテクタと、を備える。外装部材の断面形状は、長手方向および短手方向を有する形状であり、規制部材は、本体の幅方向を長手方向に沿わせるように外装部材に挿入される。本発明に係る配索構造によれば、外装部材に対して長手方向に沿う外力が作用した場合に、外力を短手方向で受けるように外装部材および規制部材を変形させることができる。よって、本発明の配索構造は、規制部材を保護することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態に係る配索構造の平面図である。
図２は、実施形態に係る配索構造の平面図である。
図３は、実施形態に係る配索構造の分解斜視図である。
図４は、実施形態に係る外装部材の斜視図である。
図５は、実施形態に係る規制部材の斜視図である。
図６は、実施形態に係る配索構造の分解斜視図である。
図７は、実施形態に係るプロテクタ本体の斜視図である。
図８は、実施形態に係るカバーの斜視図である。
図９は、実施形態に係る回転部材の斜視図である。
図１０は、実施形態に係る配索構造の断面図である。
図１１は、実施形態に係る配索構造の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明の実施形態に係る配索構造につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【００１０】
［実施形態］
図１から図１１を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、配索構造に関する。図１および図２は、実施形態に係る配索構造の平面図、図３は、実施形態に係る配索構造の分解斜視図、図４は、実施形態に係る外装部材の斜視図、図５は、実施形態に係る規制部材の斜視図、図６は、実施形態に係る配索構造の分解斜視図、図７は、実施形態に係るプロテクタ本体の斜視図、図８は、実施形態に係るカバーの斜視図、図９は、実施形態に係る回転部材の斜視図、図１０および図１１は、実施形態に係る配索構造の断面図である。図１０には、図１のX－X断面が示されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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