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公開番号2025042349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-27
出願番号2023149303
出願日2023-09-14
発明の名称アブラナ科野菜のグルコシノレート含有量向上方法、並びに、グルコシノレート含有アブラナ科野菜の生産方法
出願人カゴメ株式会社
代理人
主分類A01G 31/00 20180101AFI20250319BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 本発明が解決しようとする課題は、アブラナ科野菜のグルコシノレート含有量
を長期間維持する方法を提供することである。
【解決手段】 本発明に係るアブラナ科野菜のグルコシノレート含有量向上方法を構成す
るのは、少なくとも、栽培である。栽培において、アブラナ科野菜が栽培される。前記栽
培において、アブラナ科野菜に養液が与えられる。前記養液の硫酸イオン濃度は、300
0ppm以上である。前記栽培において、アブラナ科野菜に人工光が照射される。前記栽
培における栽培期間は、30日以上である。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
アブラナ科野菜のグルコシノレート含有量向上方法であって、それを構成するのは、少な
くとも、次の工程である:
栽培:ここで栽培されるのは、アブラナ科野菜であり、
前記栽培においてアブラナ科野菜に与えられるのは、養液であり、
前記養液の硫酸イオン濃度は、3000ppm以上であり、
前記栽培における栽培期間は、30日以上である。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1の方法であって、
前記栽培においてアブラナ科野菜に照射されるのは、人工光である。
【請求項3】
請求項2の方法であって、
前記栽培においてアブラナ科野菜に照射される人工光の積算照度は、1日あたり240
0μmol・m
-2
・s
-1
・h以上である。
【請求項4】
請求項3の方法であって、
前記栽培においてアブラナ科野菜に照射される人工光の光強度及び光の照射時間は、
400μmol・m
-2
・s
-1
以上かつ1日あたり12時間以上である、又は、100
μmol・m
-2
・s
-1
以上かつ1日あたり24時間である。
【請求項5】
請求項1乃至4の方法であって、
前記栽培における栽培期間は、70日以上である。
【請求項6】
請求項1乃至4の方法であって、
前記アブラナ科野菜は、アブラナ属の野菜とダイコン属の野菜の属間雑種である。
【請求項7】
請求項5の方法であって、
前記アブラナ科野菜は、アブラナ属の野菜とダイコン属の野菜の属間雑種である。
【請求項8】
グルコシノレート含有アブラナ科野菜の生産方法であって、それを構成するのは、少なく
とも、次の工程である:
栽培:ここで栽培されるのは、グルコシノレート含有アブラナ科野菜であり、
前記栽培においてグルコシノレート含有アブラナ科野菜に与えられるのは、養液であ
り、
前記養液の硫酸イオン濃度は、3000ppm以上であり、
前記栽培における栽培期間は、30日以上である。
【請求項9】
請求項8の生産方法であって、
前記栽培においてグルコシノレート含有アブラナ科野菜に照射されるのは、人工光であ
る。
【請求項10】
請求項9の生産方法であって、
前記栽培においてグルコシノレート含有アブラナ科野菜に照射される人工光の積算照度
は、1日あたり2400μmol・m
-2
・s
-1
・h以上である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明が関係するのは、アブラナ科野菜のグルコシノレート含有量向上方法、並びに、
グルコシノレート含有アブラナ科野菜の生産方法である。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、市場で求められているのは、健康価値をもった野菜である。特許文献1に開示さ
れているのは、十字花科(アブラナ科)植物の新芽であり、例示すると、ブロッコリース
プラウトである。この新芽に多く含まれているのは、グルコシノレートである。グルコシ
ノレートが代謝されると、スルフォラファンになる。特許文献2乃至5に開示されている
のは、スルフォラファンの作用であり、具体的には、抗酸化作用、解毒作用、脂肪蓄積抑
制作用、抗菌作用等である。
【0003】
そのような価値ある野菜の候補の一つは、アブラナ科野菜である。なぜなら、多くのア
ブラナ科野菜に含まれているのは、グルコシノレートだからである。前述のとおり、グル
コシノレートの代謝物が奏するのは、様々な健康作用である。
【0004】
アブラナ科野菜中のグルコシノレートの含有量を高める方法は、僅かに開示されている
。特許文献6に開示されているのは、スプラウトの栽培方法であり、そこで採用されてい
るのは、発光ダイオードである。特許文献7に開示されているのは、人工照明下での葉菜
類野菜の生産方法である。詳しくは、人工照明下における野菜は、生育も早い反面、各種
の栄養成分含有量が低くなり易いという課題を解決するため、生育させた野菜を、その収
穫直前に養液を水に置き換え且つ日長時間を20時間以上とし該日長時間における光強度
の上限を20000luxとして、2~5日の期間水耕栽培することを特徴とする、生産
方法である。
【0005】
また、非特許文献1に開示されているのは、アブラナ科野菜の光強度ppf400での
栽培方法である。しかし、光強度を高めることでグルコラファニンとグルコラフェニンの
濃度が高くなる一方、光強度によらず出葉後日数によりその濃度は低下することが示され
ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開WO97/09889
特開2006-109754号
国際公開WO01/045661
特開2010-126489号
国際公開WO2002/015722
特開2007-075073号
国際公開WO2010/140632
【非特許文献】
【0007】
日本生物環境工学会大会講演要旨 光強度がラファノブラシカ長・野48号のグルコシノレート含有量および生育に及ぼす影響
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、アブラナ科野菜を栽培する場合に、そのグルコシノ
レート含有量を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上を踏まえて、本願発明者が鋭意検討して見出したのは、養液の硫酸イオン濃度を高
めることで、栽培した場合にグルコシノレート含有量が向上することである。アブラナ科
野菜を人工光で長期間栽培すると、そのグルコシノレート含有量は向上しない又は低下す
る。すなわち、養液の硫酸イオン濃度や、光強度および光照射時間の条件によって、アブ
ラナ科野菜のグルコシノレート含有量が向上する。この観点から、本発明を定義すると、
以下のとおりである。
【0010】
本発明に係るアブラナ科野菜のグルコシノレート含有量向上方法を構成するのは、少な
くとも、栽培である。栽培において、アブラナ科野菜が栽培される。前記栽培において、
アブラナ科野菜に養液が与えられる。前記養液の硫酸イオン濃度は、3000ppm以上
である。前記栽培において、アブラナ科野菜に人工光が照射される。前記栽培における栽
培期間は、30日以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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