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公開番号2025040719
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147691
出願日2023-09-12
発明の名称エレベーター及びその点検方法
出願人株式会社日立製作所
代理人ポレール弁理士法人
主分類B66B 5/00 20060101AFI20250317BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】乗りかごストッパー装置により作業中の乗りかごの移動を規制しているものであっても、作業員が乗りかごの上でブレーキの開放を行うことを防ぐことができ、安全性が向上すること。
【解決手段】乗りかごの上部に設置され、乗りかごの上部に固定されているストッパー受けブラケットと、該ストッパー受けブラケットに移動可能に支持されている棒状のストッパーピンと、該ストッパーピンの一方の先端部に設置されているセンサと、を有する乗りかごストッパー装置と、エレベーターのガイドレールに固定され、貫通孔が形成され、センサで検出される検出体を前記貫通孔に隣接して設置されている規制板と、エレベーター保守作業時にブレーキ解放が可能なブレーキ開放回路と、を備え、ブレーキ開放回路は、センサが前記検出体を検出した場合にエレベーターのブレーキの開放を可能とすることを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
エレベーターの乗りかごと、該エレベーターの乗りかごを昇降可能に支持するガイドレールと、を備えたエレベーターであって、
前記乗りかごの上部に設置され、前記乗りかごの上部に固定されているストッパー受けブラケットと、該ストッパー受けブラケットに移動可能に支持されている棒状のストッパーピンと、該ストッパーピンの一方の先端部に設置されているセンサと、を有する乗りかごストッパー装置と、
前記エレベーターのガイドレールに固定され、貫通孔が形成され、前記センサで検出される検出体を前記貫通孔に隣接して設置されている規制板と、
エレベーター保守作業時にブレーキ解放が可能なブレーキ開放回路と、を備え、
前記ブレーキ開放回路は、前記センサが前記検出体を検出した場合に前記エレベーターのブレーキの開放を可能とすることを特徴とするエレベーター。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1に記載のエレベーターであって、
前記乗りかごの上部に前記ストッパーピンと略並行に設置され、前記ストッパーピンの動作前の時にレバーが収納される第1の溝及び前記ストッパーピンの動作時に前記レバーが収納される第2の溝が、前記ストッパーピンの移動方向に所定間隔をもって形成されている固定ブラケットとを備え、
前記検出体は、前記ストッパーピンが前記貫通孔を貫通し、前記レバーが前記第2の溝に収納されている時に、前記センサが検知可能な位置に設置されていることを特徴とするエレベーター。
【請求項3】
請求項2に記載のエレベーターであって、
前記センサは、前記レバーが前記第2の溝に収納されている時に、前記検出体の真上になるように設置されていることを特徴とするエレベーター。
【請求項4】
請求項2又は3に記載のエレベーターであって、
前記ストッパーピンの動作前とは前記エレベーターの通常運転時であり、前記ストッパーピンの動作時とは前記エレベーターのブレーキ開放操作時、若しくは前記エレベーターの保守運転時であることを特徴とするエレベーター。
【請求項5】
請求項3に記載のエレベーターであって、
前記レバーには、第1のショートコネクタと、前記センサ及びスイッチに接続されている第2のショートコネクタと、が設置され、固定ブラケットには、前記第1の溝に近接して前記エレベーターの前記ブレーキ開放回路に接続されている第1のコネクタと、前記第2の溝に近接して前記エレベーターのブレーキ開放回路に接続されている第2及び第3のコネクタと、が設置され、
前記エレベーターの通常運転時には、前記レバーが前記第1の溝に収納された状態で前記第1のショートコネクタと前記第1のコネクタが電気的に接続され、前記エレベーターのブレーキ開放操作時には、前記レバーが前記第2の溝に収納された状態で前記第2のショートコネクタと前記第2のコネクタが電気的に接続され、前記エレベーターの保守運転時には、前記レバーが前記第2の溝に収納された状態で前記第2のショートコネクタと前記第3のコネクタが電気的に接続されることを特徴とするエレベーター。
【請求項6】
請求項5に記載のエレベーターであって、
前記固定ブラケットに固定され、前記第1のショートコネクタと前記第1のコネクタが接続された状態で、少なくとも前記第1のショートコネクタと前記第1のコネクタとの接続部、前記第2のショートコネクタと前記第2のコネクタとの接続部、及び前記第2のショートコネクタと前記第3のコネクタとの接続部を覆うカバーを備えていることを特徴とするエレベーター。
【請求項7】
エレベーターの乗りかごの上部に設置されている前記乗りかごの移動を規制する乗りかごストッパー装置を備えているエレベーターの点検装置を用いて前記エレベーターを点検するエレベーターの点検方法であって、
前記エレベーターを点検する際に、前記エレベーターのガイドレールに固定され、貫通孔が形成されている規制板と、前記乗りかごの上部に固定されているストッパー受けブラケットと、該ストッパー受けブラケットに移動可能に支持されている棒状のストッパーピンと、該ストッパーピンの一方の先端部に設置されているセンサ及びスイッチと、前記ストッパーピンの他方の先端部に設置されているレバーと、前記規制板の前記貫通孔に隣接して設置されている検出体と、前記乗りかごの上部に前記ストッパーピンと略並行に設置され、前記ストッパーピンの動作前の時に前記レバーが収納される第1の溝及び前記ストッパーピンの動作時に前記レバーが収納される第2の溝が、前記ストッパーピンの移動方向に所定間隔をもって形成されている固定ブラケットと、から成る前記乗りかごストッパー装置を用い、
前記ストッパーピンが前記貫通孔を貫通し、前記レバーが前記第2の溝に収納されている時のみ、前記センサが前記検出体に前記スイッチが導通するまで近づくことで、前記スイッチが導通して前記エレベーターのブレーキの開放を担っているブレーキ開放回路が接続され、前記エレベーターのブレーキ開放操作が行えることを特徴とするエレベーターの点検方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はエレベーター及びその点検方法に係り、特に、乗りかご上でのエレベーターの保守又は点検作業時における作業員の安全性を確保して作業を行なうに好適なエレベーター及びその点検方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
通常、機械室レスのエレベーターにおいては、エレベーターの保守又は点検作業は、作業員がエレベーターの乗りかごの上に乗って行われている。
【0003】
この作業員が乗りかごの上でエレベーターの保守又は点検作業を安全に行なうために、乗りかごの上部に設けられた乗りかごストッパー装置により、作業中の乗りかごの移動を規制することが行われている。
【0004】
このようなエレベーターの保守又は点検作業中におけるエレベーターの危険な動きを規制する機構を備えたエレベーターが特許文献1に記載されている。
【0005】
この特許文献1には、エレベーターの保守又は点検作業時の安全性を確保しつつ、作業が容易に行えるように、乗りかごと、乗りかごの昇降をガイドするガイド部と、乗りかごに設けられた係合部と、係合部と係合する被係合部と、を有する移動規制機構と、を備え、被係合部は、ガイド部に支持された係合ベースと、係合ベースに形成され、乗りかごの昇降方向に交差する交差方向に貫通する貫通孔と、係合部の移動を規制する調整部と、を有し、係合部は、交差方向に沿って移動し、貫通孔に挿入された状態と、貫通孔から脱した状態と、に設定可能であり、調整部は、貫通孔の上部を覆い、貫通孔に挿入された係合部に接触する位置と、貫通孔に挿入された係合部に接触しない位置と、に移動可能に係合ベースに支持されているエレベーターが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-104117号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、作業員が乗りかごの上で安全にエレベーターの保守又は点検作業を行なうために、乗りかごストッパー装置により、作業中の乗りかごの移動を規制しているが、乗りかごストッパー装置とエレベーターのブレーキの開放を担っているブレーキ開放回路は連携していないため、乗りかごストッパー装置の状態によらず、作業員が乗りかごの上でブレーキを開放することができてしまい、乗りかごの上で作業している作業員が非常に危険な状態に陥る恐れがある。
【0008】
上述した特許文献1には、上記した課題を解決するための対策については、何も記載されていない。
【0009】
本発明は上述の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、乗りかごストッパー装置により作業中の乗りかごの移動を規制しているものであっても、作業員が乗りかごの上でブレーキの開放を行うことを防ぐことができ、安全性が向上するエレベーター及びその点検方法を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のエレベーターは、上記目的を達成するために、エレベーターの乗りかごと、該エレベーターの乗りかごを昇降可能に支持するガイドレールと、を備えたエレベーターであって、前記乗りかごの上部に設置され、前記乗りかごの上部に固定されているストッパー受けブラケットと、該ストッパー受けブラケットに移動可能に支持されている棒状のストッパーピンと、該ストッパーピンの一方の先端部に設置されているセンサと、を有する乗りかごストッパー装置と、前記エレベーターのガイドレールに固定され、貫通孔が形成され、前記センサで検出される検出体を前記貫通孔に隣接して設置されている規制板と、エレベーター保守作業時にブレーキ解放が可能なブレーキ開放回路と、を備え、前記ブレーキ開放回路は、前記センサが前記検出体を検出した場合に前記エレベーターのブレーキの開放を可能とすることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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