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公開番号2025012166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114796
出願日2023-07-12
発明の名称エレベータシステム
出願人大成建設株式会社
代理人個人
主分類B66B 7/00 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】扉の円滑な開閉を確保するとともに風切音の発生を抑制しつつ、エレベータの円滑な運行が可能な、エレベータシステムを提供すること。
【解決手段】エレベータシステム1は、建物2のエレベータ昇降路10と建物2の各フロア3A~3Fとの圧力差を低減するものである。エレベータシステム1は、建物2内に設けられて上下に延びるエレベータ昇降路10と、エレベータ昇降路10内を上下に走行可能なエレベータかご20と、エレベータ昇降路10を不燃シート47で上下に仕切ることが可能な開閉装置40と、開閉装置40を制御する制御装置50と、を備える。制御装置50は、エレベータかご20が不燃シート47から離間すると、不燃シート47を閉じてエレベータ昇降路10を上下に仕切り、エレベータかご20が不燃シート47に接近すると、不燃シート47を開いてエレベータ昇降路10の仕切りを解除する。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
建物のエレベータ昇降路と前記建物の各フロアとの圧力差を低減するエレベータシステムであって、
建物内に設けられて上下に延びるエレベータ昇降路と、
前記エレベータ昇降路内を上下に走行可能なエレベータかごと、
前記エレベータ昇降路内を仕切り部材で上下に仕切ることが可能な開閉装置と、
前記開閉装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記エレベータかごが前記仕切り部材から離間すると、前記仕切り部材を閉じて前記エレベータ昇降路を上下に仕切り、前記エレベータかごが前記仕切り部材に接近すると、前記仕切り部材を開いて前記エレベータ昇降路の仕切りを解除することを特徴とするエレベータシステム。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
建物のエレベータ昇降路と前記建物の各フロアとの圧力差を低減するエレベータシステムであって、
建物内に設けられて上下に延びるエレベータ昇降路と、
前記エレベータ昇降路内を上下に走行可能なエレベータかごと、
前記エレベータ昇降路内の壁面に設けられて水平方向に空気を吹き出すエアカーテン発生装置と、
前記エレベータ昇降路内のエアカーテン発生装置の上下に設けられて前記エレベータかごを検知する下側センサおよび上側センサと、
前記下側センサおよび前記上側センサの検知信号に基づいて、前記エアカーテン発生装置を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記エレベータかごが前記下側センサと前記上側センサとの間に位置する場合には、前記エレベータかごが前記上側センサよりも上方および前記下側センサよりも下方に位置する場合と比べて、前記エアカーテン発生装置の空気の吹出し量を低減させることを特徴とするエレベータシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物のエレベータ昇降路と各フロアとの圧力差を低減するエレベータシステムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
高層建物では、屋内外で温度差が大きくなる冬季に、屋外からエレベータ昇降路内の下部に空気が流入し、この流入した空気が浮力によりエレベータ昇降路内を上昇し、エレベータ昇降路の上部から流出する。この現象を煙突効果という。この時、建物上層部及び下層部のフロアとエレベータ昇降路の圧力差が大きくなると、扉の開閉障害や不快な風切音が発生することがあり、また火災の時にエレベータ昇降路が煙の移動経路になる等、煙突効果により様々な弊害が生じることがある。
この問題を解決するため、以下のような提案がある。
【0003】
特許文献1には、高層建築物の低層階から高層階にかけて上下方向に延びる縦シャフトの頂部に外気導入用ファンを設置する煙突効果削減システムが提案されている。具体的には、冬季、建築物の外部と内部とに温度差が生じて縦シャフト内に上昇気流が発生したときに、ファンによって、冷えた外気を頂部から縦シャフト内へ導入することにより、縦シャフト内部を冷却し、縦シャフト内の上昇気流を抑える。これにより、縦シャフト下部に外部から流入する外気量を低減する。ただし、縦シャフトが冷却されることで、部材も冷却されるため、結露を考慮した制御が必要となる。
【0004】
特許文献2には、エレベータの出入口が設けられる下方の利用階(1階~3階)と上方の利用階(12階~14階)の間に、エレベータの出入口が設けられない通過範囲(4階~11階)を有するビルに設置されるエレベータ装置が示されている。このエレベータ装置では、通過範囲における下階側の位置には下部ダクトを設け、エレベータシャフトの内部空間を建物外部に連通させる。また、通過範囲における上階側の位置には上部ダクトを設け、エレベータシャフトの内部空間を建物外部に連通させる。ただし、特許文献1と同様の課題、および、建物外部に連通させるためのダクトのスペースの確保の課題がある。
【0005】
特許文献3には、高層建築物において対象フロアの空間に面した扉を有する竪穴区画の構造が示されている。この竪穴区画の構造には、対象フロアの直下の高さ位置に設けられて、竪穴区画の内部と高層建築物の外部とを選択的に連通させる開閉機構と、扉の開放の直前に開閉機構を開け且つ扉の閉止の直後に開閉機構を閉じる駆動制御系と、が設けられている。但し、特許文献2と同様の課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-77540号公報
特開2011-46501号公報
特開2014-19519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、扉の円滑な開閉を確保するとともに風切音の発生を抑制しつつ、エレベータの円滑な運行が可能な、エレベータシステムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明のエレベータシステムは、建物(例えば、後述の建物2)のエレベータ昇降路(例えば、後述のエレベータ昇降路10)と前記建物の各フロア(例えば、後述のフロア3A~3F)との圧力差を低減するエレベータシステム(例えば、後述のエレベータシステム1、1A)であって、建物内に設けられて上下に延びるエレベータ昇降路と、前記エレベータ昇降路内を上下に走行可能なエレベータかご(例えば、後述のエレベータかご20)と、前記エレベータ昇降路を仕切り部材(例えば、後述の不燃シート47、パネル材65)で上下に仕切ることが可能な開閉装置(例えば、後述の開閉装置40、60)と、前記開閉装置を制御する制御手段(例えば、後述の制御装置50)と、を備え、前記制御手段は、前記エレベータかごが前記仕切り部材から離間すると、前記仕切り部材を閉じて前記エレベータ昇降路を上下に仕切り、前記エレベータかごが前記仕切り部材に接近すると、前記仕切り部材を開いて前記エレベータ昇降路の仕切りを解除することを特徴とする。
【0009】
仕切り部材としては、シートやパネル材が挙げられる。
この発明によれば、エレベータかごが仕切り部材から離間した場合には、仕切り部材を閉じてエレベータ昇降路を上下に仕切る。これにより、エレベータ昇降路と各フロアとの圧力差を低減して、扉を円滑に開閉できるうえに、風切音の発生を抑制できる。一方、エレベータかごが仕切り部材に接近した場合には、仕切り部材を開いてエレベータ昇降路の仕切りを解除するので、エレベータの運行に支障が生じない。
【0010】
第2の発明のエレベータシステムは、建物(例えば、後述の建物2)のエレベータ昇降路(例えば、後述のエレベータ昇降路10)と前記建物の各フロア(例えば、後述のフロア3A~3F)との圧力差を低減するエレベータシステム(例えば、後述のエレベータシステム1B)であって、建物内に設けられて上下に延びるエレベータ昇降路と、前記エレベータ昇降路内を上下に走行可能なエレベータかご(例えば、後述のエレベータかご20)と、前記エレベータ昇降路内の壁面(例えば、後述の壁面10B、10D)に設けられて水平方向に空気を吹き出すエアカーテン発生装置(例えば、後述のエアカーテン発生装置70)と、前記エレベータ昇降路内のエアカーテン発生装置の上下に設けられて前記エレベータかごを検知する下側センサ(例えば、後述の下側センサ48A、48B)および上側センサ(例えば、後述の上側センサ49A、49B)と、前記下側センサおよび前記上側センサの検知信号に基づいて、前記エアカーテン発生装置を制御する制御手段(例えば、後述の制御装置50)と、を備え、前記制御手段は、前記エレベータかごが前記上側センサと前記下側センサとの間に位置する場合には、前記エレベータかごが前記上側センサよりも上方および前記下側センサよりも下方に位置する場合と比べて、前記エアカーテン発生装置の空気の吹出し量を低減させることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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