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公開番号
2024117975
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-30
出願番号
2023024101
出願日
2023-02-20
発明の名称
床構造
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B66B
23/00 20060101AFI20240823BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】地震時にエスカレータ側床部と躯体側床部との衝突による破損を抑制でき、改修作業にかかる時間やコストの低減を図ることができる。
【解決手段】躯体側床部30の外部表面30bにエスカレータ側床部20の表面20aに向けて水平方向に突出して設けられる突出プレート4と、エスカレータ側床部20の表面20aに敷設され、柔軟性を有する中間床敷設部材5と、を備え、中間床敷設部材5は、エスカレータ側床部20のの端縁から一定間隔の非敷設領域20Bをあけて敷設され、突出プレート4は、エスカレータ側床部20の非敷設領域20Bの上に、中間床敷設部材5の側縁部に対して水平方向に当接または近接した状態で載置されている構成の床構造を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エスカレータの乗降部に形成されたエスカレータ側の第1床部と、前記第1床部から間隔をあけて配置される建物の躯体側の第2床部と、が地震時に相対移動可能に構成され、前記第1床部と前記第2床部との間を架け渡して繋ぐ床構造であって、
前記第1床部と前記第2床部とのいずれか一方の床部の表面に他方の床部の表面に向けて水平方向に突出して設けられる突出プレートと、
前記他方の床部の表面に敷設され、柔軟性を有する中間床敷設部材と、を備え、
前記中間床敷設部材は、前記他方の床部の端縁から一定間隔の非敷設領域をあけて敷設され、
前記突出プレートは、前記他方の床部の前記非敷設領域の上に、前記中間床敷設部材の側縁部に対して水平方向に当接または近接した状態で載置されていることを特徴とする床構造。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記突出プレートは、鋼製プレートと、前記鋼製プレートの上面に貼り付けられた鋼製プレート上床敷設部材と、からなる二層構造である請求項1に記載の床構造。
【請求項3】
前記中間床敷設部材は、前記鋼製プレート上床敷設部材および前記第2床部に設けられる躯体側床敷設部材とは別の部材により形成され、
前記中間床敷設部材の厚みは、前記突出プレートの厚みよりも大きい請求項2に記載の床構造。
【請求項4】
前記中間床敷設部材は、二層のシート部材から構成され、
前記鋼製プレート上床敷設部材は、前記中間床敷設部材の上層シート部材と同一部材である請求項2に記載の床構造。
【請求項5】
前記突出プレートの上面と前記中間床敷設部材の上面とが面一になっている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の床構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、床構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ショッピングモール等で使用されるエスカレータでは、地震時において、建物の躯体に対してエスカレータの長手方向に沿う前後方向に可動する構造になっている。そして、床構造は、エスカレータ側の床部と躯体側の床部とを架け渡すように設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-301958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すような従来の床構造では、以下のような問題があった。
すなわち、エスカレータは地震時に、長手方向に対して前後に可動する機構になっているが、基本的な納まりとして床躯体および表面仕上げとは縁を切らずにモルタル等を充填して埋めてしまう。
そのため、床部同士が相対的に大きく可動した場合には、躯体及び床仕上げとの取合い部分が破損するという問題があった。このように床部や躯体が破損してしまうと、大掛かりな改修が必要となり、その改修作業にかかる時間やコストが増大することから、その点で改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、地震時にエスカレータ側床部と躯体側床部との衝突による破損を抑制でき、改修作業にかかる時間やコストの低減を図ることができる床構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る床構造は、エスカレータの乗降部に形成されたエスカレータ側の第1床部と、前記第1床部から間隔をあけて配置される建物の躯体側の第2床部と、が地震時に相対移動可能に構成され、前記第1床部と前記第2床部との間を架け渡して繋ぐ床構造であって、前記第1床部と前記第2床部とのいずれか一方の床部の表面に他方の床部の表面に向けて水平方向に突出して設けられる突出プレートと、前記他方の床部の表面に敷設され、柔軟性を有する中間床敷設部材(敷設領域という)と、を備え、前記中間床敷設部材は、前記他方の床部の端縁から一定間隔の非敷設領域をあけて敷設され、前記突出プレートは、前記他方の床部の前記非敷設領域上に、前記中間床敷設部材の厚みに対して水平方向に当接または近接した状態で載置されていることを特徴としている。
【0007】
本発明では、地震等が発生した場合に第1床部と第2床部とが相対変位すると、第1床部と第2床部とのいずれか一方の床部に設けられる突出プレートと他方の床部に敷設される中間床敷設部材も相対移動する。このとき、第1床部と第2床部とが平常時の状態から近接する方向に相対変位すると、突出プレートが中間床敷設部材に近づき、突出プレートと中間床敷設部材との距離が小さくなり、さらに突出プレートが、敷設領域に敷設される中間床敷設部材と他方の床部の表面との間に進入して床敷設部材が押しめくられることになる。そのため、本発明では、第1床部と第2床部との繋ぎ目の破損によって段差が生じることを防止でき、このような段差による利用者のつまずきを抑制できる。
また、本発明では、中間床敷設部材のみが突出プレートによって押しめくられて変形、あるいは破損する構成となるので、この床敷設部材のみを地震後に張り替えて交換するといった簡単な作業により改修作業を短時間で行うことができ、早期に復旧することができる。したがって、低コストで改修することができる。
【0008】
また、本発明に係る床構造は、前記突出プレートは、鋼製プレートと、前記鋼製プレートの上面に貼り付けられた鋼製プレート上床敷設部材と、からなる二層構造であることが好ましい。
【0009】
この場合には、鋼製プレートが床部の表面に直接露出することがないので、意匠性を良好にできるとともに、鋼製プレートが鋼製プレート上床敷設部材で覆われているので、地震時に突出プレートによって押しめくられることによる中間床敷設部材の損傷度合を低減することができる。この場合の中間床敷設部材としては、押しめくられやすく、また柔軟性を有し、張り替えが容易なカーペット材であることが好ましい。
【0010】
また、本発明に係る床構造は、前記中間床敷設部材は、前記鋼製プレート上床敷設部材および前記第2床部に設けられる躯体側床敷設部材とは別の部材により形成され、前記中間床敷設部材の厚みは、前記突出プレートの厚みよりも大きいことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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