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公開番号
2025075607
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023186898
出願日
2023-10-31
発明の名称
地下水観測装置および地下水観測方法
出願人
清水建設株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
E21B
49/00 20060101AFI20250508BHJP(地中もしくは岩石の削孔;採鉱)
要約
【課題】パッカーを容易に拡張することができる地下水観測装置および地下水観測方法を提供する。
【解決手段】ボーリング孔10に挿入配置される大径の外管12と、前記外管12の内部に平行に配置される小径の2つの内管16、18と、前記外管12の周囲に対して上下方向に間隔をあけて複数配置される遮水用のパッカー14と、2つの前記内管16、18にそれぞれ挿入配置され、前記パッカー14により上下に区切られた区間の地下水の水圧を計測する水圧計測手段と、前記区間の地下水を採水する採水手段とを備える地下水観測装置100であって、前記パッカー14は、前記内管16に設けられた供給口22から前記外管12に設けられた連通孔20を介して前記外管12の外部に供給される流体によって、前記外管12の径方向外側に拡張可能に構成されるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ボーリング孔に挿入配置される大径の外管と、前記外管の内部に平行に配置される小径の2つの内管と、前記外管の周囲に対して上下方向に間隔をあけて複数配置される遮水用のパッカーと、2つの前記内管にそれぞれ挿入配置され、前記パッカーにより上下に区切られた区間の地下水の水圧を計測する水圧計測手段と、前記区間の地下水を採水する採水手段とを備える地下水観測装置であって、
前記パッカーは、前記内管に設けられた供給口から前記外管に設けられた連通孔を介して前記外管の外部に供給される流体によって、前記外管の径方向外側に拡張可能に構成されることを特徴とする地下水観測装置。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記パッカーの上下の前記外管の内部に設けられ、前記内管を通して前記外管を塞ぐプラグを備えることを特徴とする請求項1に記載の地下水観測装置。
【請求項3】
前記連通孔は、前記供給口から離れた位置に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の地下水観測装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の地下水観測装置を用いて、前記パッカーにより区切られた区間の地下水の水圧の計測と、前記区間の地下水の採水とを同時に実施する地下水観測方法であって、前記供給口から前記連通孔を介して前記外管の外部に流体を供給することにより、前記パッカーを拡張して、前記パッカーを前記ボーリング孔の孔壁に密着させた後、前記水圧計測手段により水圧の計測を実施し、前記採水手段により地下水の採水を実施することを特徴とする地下水観測方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地下水観測装置および地下水観測方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の地下水調査の例を図2(非特許文献1を参照)に示す。図2(1)は、調査対象深度ごとにボーリング孔を掘削して調査を行うシステムであり、調査対象の数だけボーリング孔を掘削することになる。一方、図2(2)(3)は、複数の調査深度を1本のボーリング孔で調査するシステムである。
【0003】
それぞれの調査方法にはそれぞれの特徴があるが、一般に、調査深度が浅く調査深度の数がそれ程多くなければ図2(1)の方法の方が経済的である。その一方で、調査深度が深くなり、かつ調査地点が多くなると図2(2)(3)の方法の方が便利である。
【0004】
図3は、図2(3)の地下水調査システム(MPシステム)の概要を示したものである。このMPシステムは、ボーリング孔1にMPケーシング2と呼ばれる複数のパッカー3の付いたケーシングパイプを設置したものである。このMPシステムは、図3(A)に示すように、ケーブル4に繋がれた圧力計5をMPケーシング2内の計測ポートに設置することができる。これにより、各区間の地下水圧を地上のデータロガー6に記録可能である。また、図3(B)に示すように、ケーブル4に繋がれた採水プローブ7および採水ボトル8を、地上のウインチ9を介してMPケーシング2内の計測ポートに設置することができる。これにより、パッカー3で区分けされた各区間の地下水を採水プローブ7を介して採水ボトル8に採水可能である。このMPシステムの特徴をまとめると以下のようになる。
(1)1本のボーリング孔で複数の地点の地下水調査が可能である。
(2)孔内の複数の調査地点に圧力計を設置することができ、圧力の観測を行うことができる。
(3)地下水採水用の採水プローブと採水ボトルを組み合わせることで、封圧状態の地下水試料を採取することができる。
【0005】
上記の従来のMPシステムにおいては、1孔の複数の調査地点に圧力計を設置することで継続した圧力の観測を行い、地下水の採取については圧力計を撤収することでそれを行ってきた。近年、地下水圧力の観測の連続性を維持しながら、地下水採取を行うニーズができてきたが、従来のMPシステムにおいてはそのニーズに対応することが難しい。つまり、図3(A)のようにMPケーシング2内に圧力計5を設置している状態では、(B)のようにMPケーシング2内に更に採水プローブ7と採水ボトル8を挿入できないのである。従来のMPシステムで対応するとすれば、ボーリング孔1を2本掘削し、1本に圧力計5を設置することで常時圧力観測を行い、もう1本で定期的に採水を行うことが考えられる。この場合、ボーリング費用、およびMPケーシングの費用が2倍になるという問題がある。
【0006】
このような問題を解決するための技術として、本特許出願人は、特許文献1に記載の装置を既に提案している。この特許文献1に記載の装置は、図4に示すように、1本のボーリング孔1内にMPケーシング2を軸平行に2本配置し、それぞれのケーシング2において圧力計5と、採水プローブ7および採水ボトル8を設け、地下水圧力の連続観測と地下水採取を同時に行えるようにしたものである。2本のケーシング2の周囲には、これらケーシング2を包含する態様で上下方向に間隔をあけて遮水用のパッカー3が複数配置される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
竹下裕二:“最近の地下水調査方法と計測技術”6.地下水動態の計測 6.1地下水の水位・水圧の計測法,地下水学会誌,第36巻第3号(1994),293-303.
【特許文献】
【0008】
特開2022-66142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記の特許文献1に記載の装置においては、ボーリング孔1内で2本のMPケーシング2を統合し、上下の区間との止水性能を持つパッカー3の適用が検討されているが、このパッカー3を容易に拡張するための構造については未だ十分に検討されていない。このため、パッカーを容易に拡張することができる技術が求められていた。
【0010】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、パッカーを容易に拡張することができる地下水観測装置および地下水観測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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