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公開番号2025085800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2025047236,2020211776
出願日2025-03-21,2020-12-21
発明の名称耐火被覆構造およびその施工方法
出願人清水建設株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類E04B 1/94 20060101AFI20250529BHJP(建築物)
要約【課題】柱・梁の合成耐火構造の結露対策として好適な耐火被覆構造およびその施工方法を提供する。
【解決手段】壁体12に近接して対向配置される鉄骨柱または鉄骨梁14の外側から壁体12の表面にかけて連続的に設けられる耐火被覆材16を備える耐火被覆構造10であって、耐火被覆材16の外側から内側への水蒸気Wの透過を抑制するために耐火被覆材16の外側に設けられるとともに透湿抵抗が耐火被覆材16の透湿抵抗よりも高い防湿性の防湿フィルム18をさらに備えるようにする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
壁体に近接して対向配置される鉄骨柱または鉄骨梁の外側から前記壁体の表面にかけて連続的に設けられる耐火被覆材を備える耐火被覆構造であって、前記耐火被覆材の外側から内側への水蒸気の透過を抑制するために前記耐火被覆材の外側に設けられるとともに透湿抵抗が前記耐火被覆材の透湿抵抗よりも高い防湿性の防湿材をさらに備え、
前記防湿材は、防湿対策を要する無機系の前記耐火被覆材の表面側から端部の小口部分を介して、防湿対策を要しない無機系の前記耐火被覆材の裏面側にかけて連続的に設けられることを特徴とする耐火被覆構造。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
請求項1に記載の耐火被覆構造を施工する方法であって、
シート状の無機系の前記耐火被覆材の外側に前記防湿材を設けることによってシート状の前記耐火被覆材を製造した後、このシート状の前記耐火被覆材を前記鉄骨柱または前記鉄骨梁の外側から前記壁体の表面にかけて取り付けることを特徴とする耐火被覆構造の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防湿機能を有する耐火被覆構造およびその施工方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鉄骨造の建物において外壁近傍に鉄骨梁や鉄骨柱を設置する際に、鉄骨の耐火被覆を外壁との合成耐火構造とする場合が多い。合成耐火構造を採用する理由は、外壁と鉄骨が近接することにより鉄骨の外壁側の面の耐火被覆の施工性が極めて悪くなるためである。
【0003】
合成耐火構造の外壁面には、通常、結露対策用の断熱材等が設置されていないため、寒冷地や室内が高湿度となるIDC、病院、住宅、ホテル等の建物において当該外壁面に多量の結露が発生し実害に繋がる場合がある。
【0004】
合成耐火構造の結露は、例えば図6に示すように、暖房等で発生する室内側の水蒸気Wが鉄骨梁1を被覆する耐火被覆材2を透過して合成耐火構造の内部3に浸入し、外気4により冷却された外壁5の内面で露点に達することで発生する。このため、耐火被覆材2で透湿抵抗が確保できれば、この結露は抑制できると考えられる。しかし、現在市販されている耐火被覆材を用いた工法には結露対策に十分な透湿抵抗を保持できるものはない。なお、図6において、符号6は結露防止用の発泡プラスチック系断熱材である。合成耐火構造においては、外壁5の内面にこうした断熱材を施工することは耐火認定外となりできない。
【0005】
従来の合成耐火構造の結露対策として、例えば耐火被覆材の表面に現場発泡ウレタンを施工する方法がある。しかし、パラペット部等、厳しい環境では、透湿抵抗が結露対策上十分とは言えないことがある。また、耐火性能を連続させたまま、防湿対策が必要な部分と他の部分とを区切る境界部おさまりが確立されておらず、広範囲に防湿対策が必要となる。
【0006】
また、耐火被覆構造における他の結露防止技術として、例えば特許文献1、2に記載のものが知られている。特許文献1は、鉄骨等の部材表面に結露の発生を防止し、耐水性を向上させることにより耐火性能を維持し、化粧仕上げをすることが可能な結露防止機能を有する耐火被覆構造に関するものである。この耐火被覆構造は、構造物の表面に構造物側から発泡耐火塗料より形成される発泡耐火塗料層と、結露防止塗料より形成される結露防止塗料層とが積層されているものである。また、特許文献2は、鉄骨梁に対する耐火性能を確保しつつ、鉄骨梁周りの断熱性能と気密性能を向上させることができる鉄骨梁の耐火被覆構造に関するものである。この耐火被覆構造は、鉄骨梁の外周のうち外壁や床に対向または当接しない剥出部を覆う熱膨張性の耐火被覆シート層と、耐火被覆シート層の表面を覆う金属膜の気密層と、剥出部と耐火被覆シート層の間に設けられるフェノール樹脂発泡体を主材とする断熱層とを備えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-200597号公報
特開2010-43444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、柱・梁の合成耐火構造において好適な結露対策が求められていた。また、耐火性能を連続させたまま、防湿対策が必要な部分と他の部分とを区切る境界部を収める技術の確立が求められていた。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、柱・梁の合成耐火構造の結露対策として好適な耐火被覆構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る耐火被覆構造は、壁体に近接して対向配置される鉄骨柱または鉄骨梁の外側から壁体の表面にかけて連続的に設けられる耐火被覆材を備える耐火被覆構造であって、耐火被覆材の外側から内側への水蒸気の透過を抑制するために耐火被覆材の外側に設けられるとともに透湿抵抗が耐火被覆材の透湿抵抗よりも高い防湿性の防湿フィルムをさらに備えることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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