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公開番号2025038866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-19
出願番号2024108760
出願日2024-07-05
発明の名称フラックス入りワイヤ、ガスシールドアーク溶接方法及び溶接金属の製造方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B23K 35/30 20060101AFI20250312BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】ワイヤ中のMn含有量が1.0質量%未満であっても、良好な機械的性質を有する溶接金属を得ることができるフラックス入りワイヤを提供する。
【解決手段】フラックス入りワイヤは、ワイヤ全質量に対する質量%で、Mn:0.71質量%以上1.00質量%未満、V:0.02質量%以上0.15質量%以下、を含有し、C、Si、Ni、F等の含有量が規定されているとともに、式(1):A=546×[C]+66×[Mn]+583×[Ni]+(-138)×[V]-183により算出される値Aが、71以上150未満である。ただし、上記式(1)において、[C]、[Mn]、[Ni]、[V]は、ワイヤ全質量に対するそれぞれの成分の含有量を質量%で表した値である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製外皮にフラックスが充填されたフラックス入りワイヤであって、
ワイヤ全質量に対して、
C:0.030質量%以上0.090質量%以下、
Si:0.60質量%以上1.20質量%以下、
Mn:0.71質量%以上1.00質量%未満、
Ni:0.10質量%以上0.50質量%未満、
V:0.02質量%以上0.15質量%以下、
F:0.010質量%以上0.200質量%以下、
Fe:94質量%以上、
を含有し、
Mo:0.18質量%以下、
であるとともに、
ワイヤ中のC含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[C]と表し、ワイヤ中のMn含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[Mn]と表し、ワイヤ中のNi含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[Ni]と表し、ワイヤ中のV含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[V]と表す場合に、
下記式(1)により算出される値A:71以上150未満、
であることを特徴とする、フラックス入りワイヤ。
A=546×[C]+66×[Mn]+583×[Ni]+(-138)×[V]-183 ・・・式(1)
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
ワイヤ中のNi含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[Ni]と表し、ワイヤ中のV含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[V]と表し、ワイヤ中のMo含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[Mo]と表し、ワイヤ中のF含有量をワイヤ全質量に対する質量%で[F]と表す場合に、
下記式(2)により算出される値B:7.25以上10.85以下、
であることを特徴とする、請求項1に記載のフラックス入りワイヤ。
B=([Ni]+[V]+[Mo])/[F] ・・・式(2)
【請求項3】
請求項1又は2に記載のフラックス入りワイヤを使用して、ガスシールドアーク溶接を実施することを特徴とする、ガスシールドアーク溶接方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のフラックス入りワイヤを使用して、ガスシールドアーク溶接を実施し、溶接金属を製造することを特徴とする、溶接金属の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フラックス入りワイヤ、該フラックス入りワイヤを使用したガスシールドアーク溶接方法、及び該溶接方法を使用した溶接金属の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
溶接材料の一種であるフラックス入りワイヤは、造船、海洋構造物、建設、パイプ等の溶接において用いられる。上記種々の構造物の溶接時において、一般的に、Mnを多く含むフラックスワイヤが用いられている。これは、ワイヤ中に適切な含有量でMnを含有させることにより、得られる溶接金属の機械的性質を所望の範囲に調整することができるからである。
【0003】
例えば、特許文献1には、ワイヤ全質量に対する質量%で、例えばMnを1.5~3.5%含有する、Ar-CO

混合ガスフラックス入りワイヤが開示されている。上記フラックス入りワイヤによると、適正な強度と低温領域での良好な靱性を有する溶接金属が得られるとともに、溶接作業性を向上させることができる。
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載のフラックス入りワイヤのように、ワイヤ中にMnを多く含む場合に、溶接時に発生するヒューム中に含まれるMn濃度も高くなり、健康への悪影響が懸念される。例えば、米国の労働安全衛生法においては、溶接ヒューム中のMnの暴露量を一定以下にするために、溶接ワイヤのMn含有量が規制されている。具体的に、連邦規則集第40条第63部第XXXXXX副部には、金属加工有害大気汚染物質(Metal Fabrication Hazardous Air Pollutants:MFHAP)の要件として、溶接ワイヤのMn含有量をワイヤ全重量あたり1.0重量%未満に制限することが記載されている。また、日本においても、Mnを含む溶接ヒュームが特定化学物質(第2類物質)に指定されている。
【0005】
一方、特許文献2には、高Si-低Mnのワイヤ合金組成により、溶接後のスラグ剥離性を高めたCO

をシールドガスとして使用するガスシールドアーク溶接用ワイヤが開示されている。上記特許文献2に記載のワイヤにおいては、Mn含有量が0.15~0.85%に規定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-124023号公報
特開平6-182585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、溶接ヒューム中のMn濃度を抑制するためには、ワイヤ中のMn含有量を1質量%未満にする必要があるため、上記特許文献1に記載のフラックス入りワイヤでは、溶接ヒューム中のMn濃度を低減することができない。また、米国のように溶接ワイヤのMn含有量を規制しなければいけない状況においては、上記特許文献1に記載のフラックス入りワイヤを使用することができない。
【0008】
また、特許文献2に記載のガスシールドアーク溶接用ワイヤにおいては、ワイヤ中のMn含有量が1%未満であるが、溶接金属の引張強度や、シャルピー衝撃試験で表される靱性等の機械的性質が十分であるとはいえない。一般的に、ワイヤ中のMn含有量を低減すると、所望の溶接金属の機械的性質を得ることは難しい。具体的には、連邦規則集第40条第63部第XXXXXX副部の規定である溶接ワイヤのMn含有量を1.0質量%未満としつつ、機械的性質が優れた溶接金属を得ることは困難である。
【0009】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、ワイヤ中のMn含有量が1.0質量%未満であっても、良好な機械的性質を有する溶接金属を得ることができるフラックス入りワイヤ、上記フラックス入りワイヤを使用したガスシールドアーク溶接方法、及び上記溶接方法を使用した溶接金属の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の上記目的は、フラックス入りワイヤに係る下記[1]の構成により達成される。
(【0011】以降は省略されています)

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