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公開番号
2025042669
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149727
出願日
2023-09-15
発明の名称
チャック装置
出願人
株式会社FUJI
代理人
個人
主分類
B23B
31/00 20060101AFI20250321BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】切粉侵入防止機構を備えたチャック装置を提供すること。
【解決手段】チャック爪によって把持されたワークの内径部に対してクーラントを噴射する1または2以上の噴射孔および、ワークの内径部に対して周状に密着するシール部が形成された切粉侵入防止ノズルと、前記切粉侵入防止ノズルを中心線に沿って摺動可能に支持し、前記切粉侵入防止ノズルの噴射孔へクーラントを送るための1または2以上の通し孔が形成された支持ブロックと、前記支持ブロックに形成された通し孔にクーラントを供給するための流路と、を有し、前記切粉侵入防止ノズルおよび前記支持ブロックが閉じた空間を構成するように摺動可能に嵌め合わされ、前記切粉侵入防止ノズルの摺動によって可変する前記空間が加圧室となるべく、前記通し孔の総断面積が前記噴射孔の総断面積より大きく形成されているチャック装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
着座部材に位置決めされたワークをチャック爪の動作によって把持するチャック装置であって、
前記チャック爪によって把持されたワークの内径部に対してクーラントを噴射する1または2以上の噴射孔および、前記ワークの内径部に対して周状に密着するシール部が形成された切粉侵入防止ノズルと、
前記切粉侵入防止ノズルを中心線に沿って摺動可能に支持し、前記切粉侵入防止ノズルの噴射孔へクーラントを送るための1または2以上の通し孔が形成された支持ブロックと、
前記支持ブロックに形成された通し孔にクーラントを供給するための流路と、
を有し、
前記切粉侵入防止ノズルおよび前記支持ブロックが閉じた空間を構成するように摺動可能に嵌め合わされ、前記切粉侵入防止ノズルの摺動によって可変する前記空間が加圧室となるべく、前記通し孔の総断面積が前記噴射孔の総断面積より大きく形成されているチャック装置。
続きを表示(約 200 文字)
【請求項2】
前記切粉侵入防止ノズルおよび前記支持ブロックは、一方の凸状部と他方の凹状部とが摺動可能に嵌まり合うことにより前記加圧室となる空間が構成され、前記通し孔と前記噴射孔とが当該空間に連通している請求項1に記載のチャック装置。
【請求項3】
前記切粉侵入防止ノズルは、前記支持ブロックに固定されたヘッド付のガイドピンに摺動可能に支持された請求項2に記載のチャック装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、切粉などがワークの裏側へと侵入するのを防止する切粉侵入防止機構を備えたチャック装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
工作機械などでは、主軸に対して加工対象であるワークをセットする構成としてチャック装置が使用される。チャック装置に把持されたワークは、主軸装置の駆動によって回転が与えられ、切削工具を使用した内径旋削加工などが行われる。各種加工によりワークからは切粉が発生するため、工作機械にはクーラント装置が設けられている。すなわち、加工箇所に対してクーラントを噴射させる構成が設けられ、そのクーラントによって加工箇所を冷却するほか、切粉の洗い流しが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-192542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、クーラントによって全ての切粉が洗い流されるのであれば問題はないが、ワークの裏側すなわちチャック装置内部へと切粉やクーラントが侵入してしまうことがある。そこで、チャック装置には、ワークの裏側へと切粉が侵入することを防ぐ切粉侵入防止部材が設けられている。その切粉侵入防止部材はワークに押し当てられ、ワーク裏側への進入を遮断するようにしたものである。切粉侵入防止部材の押し当てには、前記特許文献1にも使われているようにコイルスプリングなどの付勢部材が使用される。ただし、そうしたバネ部材を使用した構成は、クーラントが使用される箇所であるため材質によっては錆の問題も生じる。また、小型のチャック装置にバネ部材の設置スペースの確保が必要になるほか、狭い箇所への組付け作業にも困難が伴うことになる。
【0005】
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、切粉などがワークの裏側へと侵入するのを防止する切粉侵入防止機構を備えたチャック装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るチャック装置は、着座部材に位置決めされたワークをチャック爪の動作によって把持するものであって、前記チャック爪によって把持されたワークの内径部に対してクーラントを噴射する1または2以上の噴射孔および、前記ワークの内径部に対して周状に密着するシール部が形成された切粉侵入防止ノズルと、前記切粉侵入防止ノズルを中心線に沿って摺動可能に支持し、前記切粉侵入防止ノズルの噴射孔へクーラントを送るための1または2以上の通し孔が形成された支持ブロックと、前記支持ブロックに形成された通し孔にクーラントを供給するための流路と、を有し、前記切粉侵入防止ノズルおよび前記支持ブロックが閉じた空間を構成するように摺動可能に嵌め合わされ、前記切粉侵入防止ノズルの摺動によって可変する前記空間が加圧室となるべく、前記通し孔の総断面積が前記噴射孔の総断面積より大きく形成されている。
【発明の効果】
【0007】
前記構成によれば、着座部材に位置決めされたワークがチャック爪の動作によって把持され、加工時には支持ブロックに形成された通し孔にクーラントを供給されることにより、切粉侵入防止ノズルの噴射孔からワークの内径部に対してクーラントが噴射される。このときクーラントの流れは総断面積が大きい通し孔から小さい噴射孔へと流れるため、その間に位置する加圧室が可変しつつ内部の圧力が高まり、切粉侵入防止ノズルが押されてシール部がワークの内径部に対して周状に密着し、切粉などがワークの裏側へと侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
チャック装置が搭載された工作機械の内部構造を示した側面図である。
チャック装置の一実施形態を示した断面図である。
チャック装置の切粉侵入防止機構における退避状態を示した拡大断面図である。
チャック装置の切粉侵入防止機構における侵入防止状態を示した拡大断面図である。
チャック装置の切粉侵入防止機構について変形例を示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係るチャック装置の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態のチャック装置が搭載された工作機械の内部構造を示した側面図である。工作機械1は、車輪を備えた可動ベッド14の上に組み付けられ、ベース13の上面に敷設されたレール131に沿って前後方向(図面左右方向)の移動が可能な構成となっている。可動ベッド14には主軸装置2など各種装置が搭載され、工作機械1は、機体後方に搭載された制御装置10によって各種装置の自動制御が行われる。
【0010】
主軸装置2は、回転制御が行われる主軸チャック11が構成され、把持したワークWをスピンドルモータによって回転させるものである。工作機械1には複数の工具からワーク加工に対応したものを選択するタレット装置3が設けられている。タレット装置3は、複数の工具を取り付けた刃物台12を有し、旋回割出しによって加工に使用する工具を選択して位置決めするものである。そして、工具をワークWの加工位置へと移動させる駆動装置は、該当工具を機体前後方向であるZ軸方向に移動させるZ軸駆動装置5および、機体上下方向であるX軸方向に移動させるX軸駆動装置6である。
(【0011】以降は省略されています)
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