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公開番号
2025089811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-16
出願番号
2023204696
出願日
2023-12-04
発明の名称
加工システム
出願人
株式会社FUJI
代理人
弁理士法人ネクスト
,
個人
,
個人
主分類
B23Q
17/00 20060101AFI20250609BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】切粉の巻き付きが発生した加工工程を後から判断できる加工システムを提供すること。
【解決手段】本開示の加工システムは、ワークを保持するワーク保持装置と、ワーク保持装置に保持されたワークを加工する加工装置と、加工装置によるワークの加工において発生する切粉の巻き付きを検出する検出装置と、加工プログラムに基づいて加工装置を制御する制御装置と、を備える。制御装置は、ワークの加工中において、検出装置により切粉の巻き付きを検出したことに基づいて、切粉の巻き付きを検出した際に実行していた加工プログラムのプログラム行を記憶する記憶処理を実行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ワークを保持するワーク保持装置と、
前記ワーク保持装置に保持された前記ワークを加工する加工装置と、
前記加工装置による前記ワークの加工において発生する切粉の巻き付きを検出する検出装置と、
加工プログラムに基づいて前記加工装置を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記ワークの加工中において、前記検出装置により切粉の巻き付きを検出したことに基づいて、切粉の巻き付きを検出した際に実行していた前記加工プログラムのプログラム行を記憶する記憶処理を実行する、加工システム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、
前記検出装置により切粉の巻き付きを検出した場合に、
前記記憶処理のみを実行する第1パターンと、
前記記憶処理に加え、検出した時点で加工を停止する第2パターンと、
前記記憶処理に加え、検出した時点で使用していた切削工具の加工が完了した時点で加工を停止する第3パターンの、3つのパターンを選択して実行可能である、請求項1に記載の加工システム。
【請求項3】
チャック機構により前記ワークを挟持して前記ワークを搬送するロボットを、さらに備え、
前記制御装置は、
前記加工装置による加工が正常に完了した場合、加工が完了した前記ワークである完成品ワークを、前記ロボットを制御して完了品収容部に搬送させ、
前記ワークの加工中に前記検出装置により切粉の巻き付きを検出し、前記ワークの加工を停止させた場合、加工中の前記ワークである未完成品ワークを、前記ロボットを制御して前記完了品収容部とは異なる未完成品収容部に搬送させる、請求項1又は請求項2に記載の加工システム。
【請求項4】
前記制御装置は、
前記ワークの加工中に前記検出装置により切粉の巻き付きを検出し、前記ワークの加工を停止し、前記未完成品ワークを前記未完成品収容部に搬送させた後、前記ロボットを制御して前記チャック機構により巻き付いた切粉を除去する、請求項3に記載の加工システム。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記ロボットにより巻き付いた切粉を除去した後、前記未完成品収容部に搬送した前記未完成品ワークを、前記ロボットを制御して前記ワーク保持装置まで搬送させ、前記ワーク保持装置により前記未完成品ワークを保持させ、前記記憶処理により記憶した前記プログラム行から前記加工装置による加工を再開する、請求項4に記載の加工システム。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記記憶処理により記憶した前記プログラム行から前記加工装置による加工を再開し、前記未完成品ワークの加工が完了した場合、加工が完了した準完成品ワークを、前記ロボットを制御して、前記完成品ワークが収容される前記完了品収容部とは異なる場所に搬送する、請求項5に記載の加工システム。
【請求項7】
ユーザインタフェースをさらに備え、
前記制御装置は、
前記ワークの加工中に前記検出装置により切粉の巻き付きを検出したことに基づいて前記ワークの加工を停止させた場合、前記記憶処理として、前記プログラム行に加え、加工を停止した前記ワークである未完成品ワークを識別するワーク識別情報を前記プログラム行に関連付けて記憶し、
前記ユーザインタフェースを介して、前記ワーク識別情報を選択した加工の開始指示を受け付けた場合、選択された前記ワーク識別情報に関連付けられた前記プログラム行から加工を再開する、請求項1又は請求項2に記載の加工システム。
【請求項8】
前記制御装置は、
前記記憶処理として、前記プログラム行に加え、前記検出装置により切粉の巻き付きを検出した時点で使用していた切削工具のツール番号、前記切削工具の使用回数を記憶する、請求項1又は請求項2に記載の加工システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ワークの加工における切粉の巻き付きに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、加工システム、例えば、工作機械では、切削工具でワークを加工することによって発生する切粉を、クーラント等で洗い流している。この洗い流しにおいて切粉が除去できなかった場合、切削工具やワーク主軸装置のチャックなどに切粉が巻き付く虞がある。また、加工条件の違いや切削工具の劣化などによっては、通常よりも長い切粉が発生し、切粉が巻き付く虞がある。下記特許文献1には、切粉除去ハンドを駆動して巻き付いた切粉を除去する技術について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-150537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
切粉の巻き付きが発生すると、加工精度に影響し、ワークの加工品質が低下する虞がある。しかしながら、切粉の巻き付きは、いつ発生するのか予想することが難しい。このため、ユーザが工作機械の近くにいない間に巻き付きが発生した場合、後からワークを確認したユーザが、どの時点から巻き付きが発生したのか判断することが難しい問題がある。
【0005】
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、切粉の巻き付きが発生した加工工程を後から判断できる加工システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本明細書は、ワークを保持するワーク保持装置と、前記ワーク保持装置に保持された前記ワークを加工する加工装置と、前記加工装置による前記ワークの加工において発生する切粉の巻き付きを検出する検出装置と、制御プログラムに基づいて前記加工装置を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ワークの加工中において、前記検出装置により切粉の巻き付きを検出したことに基づいて、切粉の巻き付きを検出した際に実行していた前記制御プログラムのプログラム行を記憶する記憶処理を実行する、工作機械を開示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の工作機械によれば、ユーザは、記憶処理により記憶されたプログラム行を確認することで、どの時点から切粉の巻き付きが発生したのかを判断することができる。プログラム行とワークを確認することで、巻き付きが発生した後に加工不良が発生していないか判断できる。また、次回以降の加工において、問題が発生したプログラム行を実行する際の加工状態を確認し、切粉の巻き付きが再発する場合など、問題があれば加工条件の変更や切削工具の変更などの対応を実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施例に係わる加工システムの斜視図。
加工システムのブロック図。
検出データに登録されたデータを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の加工システムを具体化した一実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施例の加工システム10の斜視図を示し、図2は、加工システム10のブロック図を示している。図1及び図2に示すように、加工システム10は、工作機械11と、ロボット12を備えている。加工システム10は、工作機械11で加工するワークWをロボット12によって供給するシステムである。以下の説明では、図1に示すように、工作機械11を正面から見た方向を基準として、上下、左右、前後と称して説明する。
【0010】
(工作機械11について)
まず、工作機械11について説明する。工作機械11は、例えば、ワーク主軸装置21、タレット装置22を備えるタレット型の旋盤であり、スラント型のベッドを備えている。尚、図1及び図2に示す工作機械11の構成は、一例である。例えば、工作機械11は、ワーク主軸装置21及びタレット装置22を複数組備える旋盤でも良く、タレット装置22に加えて工具主軸装置を備える、所謂、複合加工機でも良い。従って、本開示の加工システムとしては、加工時に切粉が発生し得る加工システムであれば種々のシステム(機械)を採用できる。具体的には、本開示の加工システムとしては、旋盤に限らず、マシニングセンタ、フライス盤、ボール盤などの様々な構成の工作機械を採用できる。また、加工システム10は、ロボットとして、ワークWを搬送するガントリ式のローダを備える構成でも良い。また、加工システム10は、ロボット12を備えず、工作機械11を備える構成でも良い。
(【0011】以降は省略されています)
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