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公開番号
2025038745
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-19
出願番号
2023145535
出願日
2023-09-07
発明の名称
二流体噴霧装置の液だれ防止機構
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B05B
7/24 20060101AFI20250312BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】 残水で液だれが発生せず、噴霧停止までの時間が短くなり、第1逆止弁の設置の高さの影響又はエアかみなどの外部環境の影響が少なくなり、ロバスト性が高くなる、二流体噴霧装置の液だれ防止機構を提供する。
【解決手段】 第1空気供給配管14と第2水供給配管6の第1逆止弁5の2次側とを第2逆止弁21を介して接続して、第2逆止弁の1次側圧力が2次側圧力よりも高いときのみ第1空気供給配管から第2水供給配管に空気が供給されて、第2水供給配管内と二流体ノズル1内との水が排出されるバイパス配管22を備える。第1逆止弁は、第1逆止弁5の1次側の残圧と大気圧との差分より大きい所定のクラッキング圧を有する。水供給停止時、第1逆止弁の1次側と2次側との圧力差がクラッキング圧未満となり、水が流れず噴霧停止され、第2逆止弁の1次側が2次側よりも圧力が高くなり、空気供給により第2水供給配管内及びノズル内の水が排出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
気体及び液体が供給され、前記気体及び前記液体を噴霧する少なくとも1つの二流体ノズルと、
前記液体として水を供給する水供給源に、第1開閉弁を介して接続されて前記水を供給する第1水供給配管と、
第1逆止弁を介して前記第1水供給配管と前記二流体ノズルの液体側入口とを接続して、前記第1水供給配管から前記二流体ノズルの前記液体側入口に前記水を供給する第2水供給配管と、
前記水の供給圧力よりも低い圧力で前記気体として空気を供給する空気供給源に第2開閉弁を介して接続されて前記空気を供給する第1空気供給配管と、
前記第1空気供給配管と前記二流体ノズルの気体側入口とを接続して、前記第1空気供給配管から前記二流体ノズルの前記気体側入口に前記空気を供給する第2空気供給配管とを備える二流体噴霧装置において、
前記第1空気供給配管と前記第2水供給配管の前記第1逆止弁の2次側とを第2逆止弁を介して接続して、前記第2逆止弁の1次側の前記第1空気供給配管内の圧力が前記第2逆止弁の2次側の前記第2水供給配管内の圧力よりも高いときのみ前記第1空気供給配管から前記第2水供給配管に前記空気が供給されて、前記第2水供給配管内と前記二流体ノズル内との水が排出されるバイパス配管を備えるとともに、
前記第1逆止弁は前記第1逆止弁1次側の水の残圧と大気圧との差分の圧力より大きい所定のクラッキング圧を有し、
前記第1逆止弁の1次側である第1水供給配管側の圧力と2次側である第2水供給配管側の圧力との差が前記第1逆止弁の前記クラッキング圧を越えるとき、前記第1水供給配管から前記第2水供給配管に向けて前記第1逆止弁を介して前記第1水供給配管と前記第2水供給配管と前記ノズルとを前記水が流れて前記噴霧が行われ、
前記第1開閉弁を閉じて前記水供給源から前記第1水供給配管への前記水の供給を停止したとき、前記第1逆止弁の1次側である第1水供給配管側の圧力と2次側である第2水供給配管側の圧力との差が前記第1逆止弁のクラッキング圧未満となり、前記第1水供給配管から前記第2水供給配管に向けて前記第1逆止弁を介して前記第1水供給配管と第2水供給配管と前記ノズルとを前記水が流れずに前記噴霧が停止され、かつ、前記水の供給停止に伴い前記バイパス配管の前記第2逆止弁において1次側の圧力が2次側の圧力よりも高くなり、前記第1空気供給配管から前記第2水供給配管に前記空気が供給されて前記第2水供給配管内及び前記ノズル内の水が排出される、
二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記第1水供給配管は、前記ノズルの設置空間の天井側において横方向沿いに延在し、
前記第2水供給配管は、前記ノズルの前記設置空間の上下方向沿いに延在し、前記第1逆止弁は前記第2水供給配管に配置され、
前記第1逆止弁の前記クラッキング圧力は、前記第1水供給配管の圧力と、前記第1水供給配管から前記第1逆止弁までの水頭との合計の値と、大気圧との差分の値よりも大きい圧力に設定される、
請求項1に記載の二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
【請求項3】
前記バイパス配管の前記第2逆止弁が、前記第1逆止弁の2次側の近傍に配置されている、
請求項1又は2に記載の二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
【請求項4】
前記第2逆止弁の2次側が、前記ノズルの噴霧口よりも下方に配置されている、
請求項1又は2に記載の二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
【請求項5】
前記ノズルは複数個配置され、前記ノズルの1次側に、前記第1逆止弁及び前記第2逆止弁が配置されている、
請求項1又は2に記載の二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
【請求項6】
前記第1開閉弁は水電磁弁であり、
前記第1逆止弁の前記クラッキング圧力は、前記第1水供給配管内の圧力と、前記第1水供給配管から前記第1逆止弁までの水頭との合計の値と、大気圧との差分の値よりも大きい圧力に設定されるとき、前記第1水供給配管内の圧力は、前記水電磁弁に作用する圧力から前記水電磁弁の水頭を引いた値である、
請求項2に記載の二流体噴霧装置の液だれ防止機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、気体及び液体をミスト状に噴霧する二流体噴霧装置の液だれ防止機構に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、工場内で、気体と液体との二流体ミストノズルから極微細ミストとしてザウター平均が直径約10μmの微細粒子を噴霧して加湿することが行われている。これにより、静電気を発生しにくくして、異物付着又は機器の誤操作などの製造品質の低下又は製品不良率の悪化を防止するようにしている。例えば、部品実装工程では、部品の静電破壊又は基盤の実装不良などの静電気による不具合を予防できる上に、気化熱の冷却効果による作業空間の快適性改善又は冷房空調負荷の低減も期待できる。このように、二流体ミストノズルによるミスト噴霧は、大型のボイラーなどが不要であり、ランニングコストを低くしつつ局所的に加湿が行えるので、その導入がCO
2
削減の観点からも歓迎されている。
【0003】
そのような二流体ミストノズルによる噴霧装置は、図5Aに示すように、水供給源102にオンオフの水用制御弁103を介して水用主配管104が接続され、上流端が水用主配管104に接続された複数の水用分岐配管106の下流端にミストノズル101を接続している。また、空気供給源112にオンオフの空気用制御弁113を介して空気用主配管114が接続され、上流端が空気用主配管114に接続された複数の空気用分岐配管116の下流端にミストノズル101を接続している。湿度センサで検出した湿度に基づき制御盤で各制御弁103,113を開閉制御してミスト噴霧を制御している。
【0004】
このような噴霧装置において、何らかの要因でミスト噴霧を停止するとき、ミストノズル101の先端から液だれが生じてしまう。
【0005】
これを防止するため、押出し方式として、開閉弁121を介して空気用主配管114から水用分岐配管106に空気を供給可能なバイパス経路122を備えて、バイパス経路122により水用分岐配管106内の水を空気で押し出して吹き飛ばすことにより、ノズル101の液だれを防止しようとするものが提案されている(特許文献1)。
【0006】
しかしながら、大きな工場では例えば50m程の水用分岐配管106の水をすべて抜くため、噴霧停止にかかる時間が長いとともに、噴霧開始時には水用分岐配管106に水を満たしたのちに噴霧開始となるため、噴霧開始にかかる時間が長くなる。
【0007】
これを解決するため、残圧開放方式として、図5Bに示すように、噴霧停止時に、水用主配管104に接続された排水弁130を開けて、水用主配管104の水の圧力を下げて残圧を開放し、水用分岐配管106の水の圧力を下げて、ミストノズル101の上流側の水の圧力を大気圧よりも低い状態に保つことで、ノズル101に水が流れないようにして液だれを防止しようとするものも知られている。なお、水用分岐配管106の逆止弁125は、ノズル101からの空気の逆流を防止して負圧を維持する機能を持つ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特願2022-556972号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、このような装置では、液体配管経路の影響を受けやすいとともに、液体配管経路内の空気層の影響を受ける上に、液だれ(ノズルの先端から垂れる水)が発生するといった課題がある。言い換えれば、液体配管の垂直方向の長さによる水頭差の影響、又は、液体配管経路内の空気層の影響を受ける影響(すなわち、エアかみ)、又は、これら両方の影響を考慮しながら、ノズルの上流側の水圧が大気圧以下になるように制御しないと、液だれするという課題がある。
【0010】
従って、本発明の目的は、前記問題を解決することにあって、液体配管経路の影響を受けにくく、液体配管経路内の空気層の影響を受けにくく、液だれが発生しない、言い換えれば、残水で液だれが発生せず、噴霧停止までの時間が短くなり、第1逆止弁の設置の高さの影響又はエアかみなどの外部環境の影響が少なくなり、ロバスト性が高くなる、二流体噴霧装置の液だれ防止機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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