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公開番号
2025037180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143994
出願日
2023-09-05
発明の名称
情報処理装置、及び情報処理方法
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250310BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】蛍光インクの吐出量を精度良く推定する。
【解決手段】蛍光インクを吐出する印刷装置によって形成されたパッチチャートに対して、光源の光を照射し、照射された光の反射光と前記蛍光インクによる発光を受光素子で受光することで、前記パッチの測定を行う測定手段と、前記測定手段で測定された測定値に基づいて、前記蛍光インクの吐出量を推定する推定手段と、を有する。前記測定手段は、前記蛍光インクの励起波長の波長域と発光波長の波長域の両方に分光分布が存在する前記光源の光を照射して、前記受光素子で前記蛍光インクの発光波長の光を受光することを特徴とする。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
蛍光インクを吐出する印刷装置によって形成されたパッチに対して、光源の光を照射し、照射された光の反射光と前記蛍光インクによる発光を受光素子で受光することで、前記パッチの測定を行う測定手段と、
前記測定手段で測定された測定値に基づいて、前記蛍光インクの吐出量を推定する推定手段と、
を有し、
前記測定手段は、前記蛍光インクの励起波長の波長域と発光波長の波長域の両方に分光分布が存在する前記光源の光を照射して、前記受光素子で前記蛍光インクの発光波長の光を受光することを特徴とする情報処理装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記蛍光インクの励起光の分光分布と、前記蛍光インクの発光の分光分布との交点における波長を第1の波長とした場合に、
前記光源から照射する光は、前記第1の波長よりも短波長側と長波長側の両方の波長域に分光分布を持ち、
前記受光素子で受光される光は、前記第1の波長よりも長波長側の光である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記蛍光インクの発光の分光分布の半値幅の波長域を第1の波長域とした場合に、
前記光源から照射する光は、前記第1の波長域と前記第1の波長域よりも短波長側の波長域の両方に分光分布を持ち、前記第1の波長域よりも長波長側には分光分布を持たず、
前記受光素子で受光される光は、前記第1の波長域の光である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記蛍光インクの励起光の分光分布と、前記蛍光インクの発光の分光分布において、分光強度が共に所定値以上を示す波長域を第1の波長域とした場合に、
前記光源から照射する光は、前記第1の波長域よりも短波長側と長波長側の両方の波長域に分光分布を持ち、前記第1の波長域には分光分布を持たず、
前記受光素子で受光される光は、前記第1の波長域よりも長波長側の光である
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記蛍光インクの励起光の可視光域の分光分布である第1の分光分布と、前記第1の分光分布のピークの波長における分光強度の所定割合の値との、短波長側の交点の波長を第1の波長、長波長側の交点の波長を第2の波長とし、
前記蛍光インクの発光の分光分布である第2の分光分布と、前記第2の分光分布のピークの波長における分光強度の所定割合の値との、短波長側の交点の波長を第3の波長、長波長側の交点の波長を第4の波長とした場合に、
前記光源から照射する光は、前記第1の波長から前記第2の波長までの波長域と、前記第3の波長から前記第4の波長までの波長域とを合わせた第1の波長域に分光分布を持ち、前記第4の波長よりも長波長側には分光分布を持たず、
前記受光素子で受光される光は、前記第2の分光分布のピークの波長の前後の所定幅の波長域の光であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記測定手段は、前記蛍光インクの励起波長の光を吸収する光学フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記パッチは、前記蛍光インクの打ち込み量が所定値刻みで変調された複数のパッチで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
蛍光インクを吐出する印刷装置によって形成されたパッチに対して、光源の光を照射し、照射された光の反射光と前記蛍光インクによる発光を受光素子で受光することで、前記パッチの測定を行う測定手段と、
前記測定手段で測定された測定値に基づいて、前記蛍光インクの吐出量を推定する推定手段と、
を有し、
前記測定手段は、前記蛍光インクの励起波長の波長域と発光波長の波長域の両方に分光分布が存在する前記光源の光を照射して、前記受光素子で前記蛍光インクの励起波長の光と発光波長の一部の光を受光することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
前記測定手段は、前記蛍光インクの発光波長の光の一部を吸収する光学フィルタを更に有することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記パッチは、前記蛍光インクの打ち込み量が所定値刻みで変調された複数のパッチで構成されており、
前記パッチのうち打ち込み量が最も多いパッチにおける前記測定値が、前記受光素子のノイズ量よりも大きくなるように、前記光学フィルタの分光感度が調整されていることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛍光インクを吐出する印刷装置の技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から印刷した階調パッチを測定器で読み取り、読み取った測定値から吐出量を推定し、推定結果に応じて吐出するインク量を変えて印刷装置の色の濃度を機体間で合わせるカラーキャリブレーションが知られている。吐出量とは紙面上に印刷する単位面積当たりのインク量のことである。カラーキャリブレーションに用いる測定器には、回折格子を使って分光した光を受光することで、色の濃度や色彩値(例えば、CIE L
*
a
*
b
*
、三刺激値XYZ)を得る分光測色器がある。また、所定波長にバンド幅をもった光源(例えば、LED)と、受光素子(例えば、フォトダイオード)とを用いて反射係数を得ることによって階調パッチの濃度特性を取得する濃度センサがある。また、濃度センサを用いて蛍光インクのカラーキャリブレーションを行うことがある。蛍光インクは光を吸収する波長域よりも長波長側の光を発光する特性を持つ。特許文献1には、蛍光インクのカラーキャリブレーションに関連する技術として、インクの蛍光情報に応じて光学センサが検出した実測濃度を補正し、視覚に準じた濃度特性に基づいて色ずれ補正用のテーブルを作成する方法が開示されている。具体的には、実測濃度に対して視覚に準じた重みづけをする補正を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-136413号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蛍光インクを測定する際に濃度センサを用いると、吐出量を精度よく推定することができない場合がある。例えば、蛍光インクの発光量の変化を測定した場合、低濃度パッチでは発光量が少なく、濃度センサの測定誤差の影響により測定精度が低下してしまう。したがって、特許文献1のようにセンサの読み取り値に対して重みをつけて補正したとしても、吐出量の推定精度が低下するという課題がある。
【0005】
そこで、本発明は、蛍光インクの吐出量を精度良く推定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置の一態様としては、蛍光インクを吐出する印刷装置によって形成されたパッチに対して、光源の光を照射し、照射された光の反射光と前記蛍光インクによる発光を受光素子で受光することで、前記パッチの測定を行う測定手段と、前記測定手段で測定された測定値に基づいて、前記蛍光インクの吐出量を推定する推定手段と、を有し、前記測定手段は、前記蛍光インクの励起波長の波長域と発光波長の波長域の両方に分光分布が存在する前記光源の光を照射して、前記受光素子で前記蛍光インクの発光波長の光を受光することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、蛍光インクの吐出量を精度良く推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像処理部のうち色変換処理に関わる構成を示すブロック図である。
パッチチャートを示す図である。
1D-LUTデータの説明図である。
印刷システムの構成を示すブロック図である。
センサ部によるパッチチャートの読み取りを示す図である。
センサ部の説明図である。
蛍光インクの励起光および発光の分光分布、並びに、非蛍光インクの分光反射率を示す図である。
パッチチャートの分光反射率を示す図である。
パッチチャートの測定結果を示す図である。
蛍光ピンクの波長毎の励起感度を示す図である。
蛍光ピンクの分光分布の測定結果を示す図である。
照射する光の波長域と受光する光の波長域の組み合わせの説明図である。
センサ部の測定範囲の調整方法を示すフローチャートである。
キャリブレーション処理のフローチャートである。
パッチチャートの測定結果を示す図である。
キャリブレーション処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
[実施形態1]
<印刷装置の画像処理部>
以下、本実施形態における画像処理部を有する印刷装置を説明する。印刷装置として具体的には、インクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」とも称する)を想定する。プリンタはその内部に、印刷したパッチチャートを測定するためのRGBのLED光源と、フォトダイオードの受光素子とで構成されたカラーセンサを具備している。プリンタは、任意のパッチチャートを印刷し、該印刷したパッチチャートをこのカラーセンサにより測定できる。また、プリンタは、単に印刷装置として機能し、種々のソフトウェアによって処理された文書、画像等の印刷対象データに基づく印刷処理を実行することもできる。
(【0011】以降は省略されています)
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