TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025035699
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142919
出願日
2023-09-04
発明の名称
コンクリート構造体の処理方法及びコンクリート構造体の処理システム
出願人
戸田建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04G
21/02 20060101AFI20250307BHJP(建築物)
要約
【課題】コンクリート構造体の処理方法及びコンクリート構造体の処理システムは、打設後のコンクリート構造体からアルカリ成分をより効率的に除去し、アンモニアの放出を低減することができる。
【解決手段】コンクリート構造体1の処理方法は、打設後のコンクリート構造体1の処理方法であって、コンクリート構造体1の表面を、炭酸ガスを溶解させた処理水で濡らす湿潤処理を実行する。コンクリート構造体1の処理システム10は、打設後のコンクリート構造体1の処理システム10である。処理システム10は、混合装置20と湿潤処理装置30とを備える。混合装置20は、水に炭酸ガスを溶解させて処理水を製造する。湿潤処理装置30は、コンクリート構造体1の表面を濡らす。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
打設後のコンクリート構造体の処理方法であって、
前記コンクリート構造体の表面を、炭酸ガスを溶解させた処理水で濡らす湿潤処理を実行することを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記湿潤処理は、pHが4.5以上5.5以下の前記処理水を用いることを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記処理水は、前記コンクリート構造体の打設現場において水に炭酸ガスをバブリングにより溶解させて製造することを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記処理水は、浸漬または散水によって前記コンクリート構造体の表面を濡らすことを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記湿潤処理の後、前記処理水で濡れた前記コンクリート構造体の表面を乾燥させる乾燥処理を実行し、
前記湿潤処理と前記乾燥処理を1サイクルの湿潤-乾燥処理として、前記サイクルを所定期間にわたって繰り返し、
前記サイクルは、1日当たり、平均で1回~3回行われることを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項6】
請求項5に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記所定期間は、7日~14日であることを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項7】
請求項5に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記コンクリート構造体は、内部空間を内側に形成する床、壁及び天井を備える筐体状の建造物であり、
前記床を構成するコンクリート構造体は、前記床の上に前記処理水をためることにより湿潤され、
前記湿潤-乾燥処理における湿潤工程が終了した後に、前記処理水を前記床の上から回収することにより、前記コンクリート構造体の表面からアルカリ成分を除去することを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項8】
請求項5に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記湿潤-乾燥処理における乾燥工程により前記コンクリート構造体の表面のアルカリ成分を炭酸塩または炭酸水素塩として前記コンクリート構造体に固定することを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項9】
請求項5に記載のコンクリート構造体の処理方法おいて、
前記所定期間の湿潤-乾燥処理が終了した後に、さらに、前記コンクリート構造体の内部空間に対し、換気及び除湿処理が行われることを特徴とする、コンクリート構造体の処理方法。
【請求項10】
打設後のコンクリート構造体の処理システムであって、
水に炭酸ガスを溶解させて処理水を製造する混合装置と、
前記コンクリート構造体の表面を濡らす湿潤処理装置と、
を備えることを特徴とする、コンクリート構造体の処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート構造体の処理方法及びコンクリート構造体の処理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
新設の美術館や博物館、公文書館における特有の問題として、躯体コンクリートから発生するアルカリ成分の問題がある。このアルカリ成分は、絵画や紙を含む美術品、公文書などを変質ないしは劣化させる。
【0003】
また、半導体産業においては、LSIの集積度の向上に伴い、生産施設のクリーンルームにおける清浄度をより高くする要求があり、塵埃の他に化学物質の発生の抑制並びに除去技術の確立が急務とされている。特に、アルカリ成分は回路基板に悪影響を与えるため、その確実な除去が要求される。このようなアルカリ成分の主要な発生源のひとつとして、大容量を占める躯体コンクリートが考えられる。
【0004】
躯体コンクリートから発生するアルカリ成分に起因する問題について、美術館や博物館などのように、例えばアンモニア量が所定値(20~30ppb)より少ないことが要求されるような建造物にあっては、建造物の竣工後、約1年間にわたって放置し、長期間のいわゆる「コンクリートの枯らし期間」をおき、その間に機械的な換気や除湿、化学物質を吸着させるためのガス吸着フィルターを有する高価な空気清浄装置などを使用して、アルカリ成分などの有害物質を除去していた。このような従来の方法では、建造物の竣工後に長期間の放置期間(コンクリートの枯らし期間)を要し、建造物の利用が遅れるという問題を有している。
【0005】
このような躯体コンクリートから発生するアルカリ成分を早期に除去するために、コンクリート構造体の表面を水で湿潤し、乾燥させるという方法が提案されている(特許文献1)。また、微細な気泡を含む処理水で湿潤し乾燥させる方法や、界面活性剤を含む処理水で湿潤し乾燥させる方法も提案されている(特許文献2,3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-8614号公報
特開2010-37916号公報
特開2010-95880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、現在においても、さらなる湿潤-乾燥期間の短縮が望まれている。
【0008】
そこで、本発明は、打設後のコンクリート構造体からアルカリ成分をより効率的に除去し、アンモニアの放出を低減することができる、コンクリート構造体の処理方法及びコンクリート構造体の処理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
【0010】
[1]本発明に係るコンクリート構造体の処理方法の一態様は、打設後のコンクリート構造体の処理方法であって、
前記コンクリート構造体の表面を、炭酸ガスを溶解させた処理水で濡らす湿潤処理を実行することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
戸田建設株式会社
層間変位記録システム
18日前
戸田建設株式会社
免震構造及びその構築方法
24日前
戸田建設株式会社
排水処理システムおよび排水処理方法
5日前
戸田建設株式会社
含水爆薬の分解装置及び分解処理方法
1か月前
戸田建設株式会社
含水爆薬の密度の測定装置及び測定方法
24日前
戸田建設株式会社
モルタル・コンクリート吹付け構造体及び吹付け方法
24日前
戸田建設株式会社
無線通信システム
19日前
戸田建設株式会社
コンクリート構造体の処理方法及びコンクリート構造体の処理システム
3日前
個人
花立て
24日前
個人
納骨堂
1か月前
個人
作業補助器具
1か月前
個人
塗装ユニット
4か月前
個人
アンカー
2か月前
積水樹脂株式会社
塀
2か月前
個人
住宅用建物
2か月前
有限会社瀬川興業
木製蓋
1か月前
積水樹脂株式会社
取付金具
3か月前
個人
免震構造
2か月前
株式会社創健
建築物
2か月前
積水樹脂株式会社
取付金具
3か月前
積水樹脂株式会社
取付金具
3か月前
三協立山株式会社
床
1か月前
個人
柱と壁の木造連結構造
今日
環境計測株式会社
局舎
25日前
三協立山株式会社
構造体
24日前
個人
セルフアライメント落葉籠
1か月前
三協立山株式会社
構造体
2か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
個人
連結具及び施工方法
3か月前
三協立山株式会社
構造体
3か月前
三協立山株式会社
構造体
3か月前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
株式会社オカムラ
ブース
1か月前
大成建設株式会社
木質架構
24日前
ミサワホーム株式会社
建物
2か月前
ウエダ産業株式会社
破砕機
3か月前
続きを見る
他の特許を見る