TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025034473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140865
出願日
2023-08-31
発明の名称
無機コーテッドサンドの製造方法および鋳造用鋳型の製造方法
出願人
花王株式会社
代理人
個人
主分類
B22C
1/10 20060101AFI20250306BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】鋳型の強度を向上できる無機コーテッドサンドの製造方法を提供する。
【解決手段】無機コーテッドサンドの製造方法は、耐火性骨材と、当該耐火性骨材の表面に形成されたメタケイ酸塩水和物層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドの製造方法であって、前記耐火性骨材と、液状のメタケイ酸塩水和物とを混合し、当該メタケイ酸塩水和物を結晶化して前記耐火性骨材の表面に前記メタケイ酸塩水和物層を形成する工程を含み、前記工程において、前記耐火性骨材の全量と、前記液状のメタケイ酸塩水和物の全量が混合された時点から1分後の混合物の温度をTsとしたとき、Tsが以下の式(1)を満たす。
{5(9-n)+15}<Ts(℃)<{5(9-n)+39} (1)
(式(1)中、nは、前記メタケイ酸塩水和物の水の平均モル数を示す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
耐火性骨材と、前記耐火性骨材の表面に形成されたメタケイ酸塩水和物層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記耐火性骨材と、液状のメタケイ酸塩水和物とを混合し、当該メタケイ酸塩水和物を結晶化して前記耐火性骨材の表面に前記メタケイ酸塩水和物層を形成する工程を含み、
前記工程において、前記耐火性骨材の全量と、前記液状のメタケイ酸塩水和物の全量が混合された時点から1分後の混合物の温度をTsとしたとき、Tsが以下の式(1)を満たす、無機コーテッドサンドの製造方法。
{5(9-n)+15}<Ts(℃)<{5(9-n)+39} (1)
(式(1)中、nは、前記メタケイ酸塩水和物の水の平均モル数を示す。)
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記液状の前記メタケイ酸塩水和物が、水ガラス、苛性アルカリおよび水を含む混合液である、無機コーテッドサンドの製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記液状の前記メタケイ酸塩水和物が、溶融したメタケイ酸塩水和物である、無機コーテッドサンドの製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれか一項に記載の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記工程において、前記耐火性骨材に、前記液状の前記メタケイ酸塩水和物を添加する、無機コーテッドサンドの製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれか一項に記載の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記工程の直前の前記耐火性骨材の温度をToとしたとき、Toが以下の式(2)を満たす、無機コーテッドサンドの製造方法。
{5(9-n)+L}<To(℃)<{5(9-n)+U} (2)
(式(2)中、nは、前記メタケイ酸塩水和物の水の平均モル数を示す。また、L、Uはそれぞれ5以上60以下の数値であり、L<Uである。)
【請求項6】
請求項1乃至5いずれか一項に記載の無機コーテッドサンドの製造方法により得られた無機コーテッドサンドを用いた、鋳造用鋳型の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、無機コーテッドサンドの製造方法および鋳造用鋳型の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
鋳物の鋳造に用いられる鋳型としては、例えば、耐火性骨材と、耐火性骨材の表面に形成された無機粘結剤層とを有する乾態の無機コーテッドサンドを用いて、目的とする形状に造型して得られたものが知られている。乾態の無機コーテッドサンドは、液状の無機粘結剤組成物が耐火性骨材の表面で固体化して層を形成することで得られる。具体的には、例えば、メタケイ酸塩水和物を結晶化させることで耐火性骨材の表面に無機粘結剤層を形成することができる。
【0003】
従来の無機コーテッドサンドに関する技術として、特許文献1(特開2020-11296号公報)には、耐火性骨材と、前記耐火性骨材の表面に形成された無機系粘結剤層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドを製造するための製造方法であって、該無機系粘結剤層がメタケイ酸塩水和物を含み、メタケイ酸塩水和物の融点以上の温度にて、前記耐火性骨材と前記メタケイ酸塩水和物を混合して混合物を得る工程(1)と、該混合物を前記メタケイ酸塩水和物の融点未満の温度に冷却する工程(2)と、を含む無機コーテッドサンドの製造方法が開示されている。
【0004】
特許文献2(特開昭49-103823)には、酸化ナトリウムに対する二酸化珪素のモル比が0.7以上で1.1未満であるよう調整したメタケイ酸ナトリウム溶液を、珪砂などの耐火物粒子に添加混錬して該粒子表面に結晶性ケイ酸ナトリウムを析出被覆せしめたことを特徴とする減圧造型用鋳型材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-11296号公報
特開昭49-103823号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1~2に記載されるような従来の製造方法によって得られる無機コーテッドサンドは、無機コーテッドサンドを用いた鋳型の強度を向上する点で改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋳型の強度を向上すべく、無機コーテッドサンドの製造時における乾態化の過程に着目したところ、無機コーテッドサンドの乾態化が、無機粘結剤であるメタケイ酸塩水和物の結晶化に由来することを見出し、さらに結晶化するまでの時間(乾態化時間)が短いほど鋳型強度が向上する傾向を見出した。
そこで、本発明者は、乾態化時間を短縮すべく鋭意検討を行ったところ、所定のタイミングにおける耐火性骨材とメタケイ酸塩水和物の混合物の温度を制御することが有効であることを見出し、本発明を完成させた。
【0008】
本発明によれば、耐火性骨材と、前記耐火性骨材の表面に形成されたメタケイ酸塩水和物層と、を有する乾態の無機コーテッドサンドの製造方法であって、
前記耐火性骨材と、液状のメタケイ酸塩水和物とを混合し、当該メタケイ酸塩水和物を結晶化して前記耐火性骨材の表面に前記メタケイ酸塩水和物層を形成する工程を含み、
前記工程において、前記耐火性骨材の全量と、前記液状のメタケイ酸塩水和物の全量が混合された時点から1分後の混合物の温度をTsとしたとき、Tsが以下の式(1)を満たす、無機コーテッドサンドの製造方法が提供される。
{5(9-n)+15}<Ts(℃)<{5(9-n)+39} (1)
(式(1)中、nは、前記メタケイ酸塩水和物の水の平均モル数を示す。)
【0009】
また、本発明によれば、上記の無機コーテッドサンドの製造方法により得られた無機コーテッドサンドを用いた、鋳造用鋳型の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、鋳型の強度を向上できる、無機コーテッドサンドの製造方法が提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
花王株式会社
容器
19日前
花王株式会社
包装体
5日前
花王株式会社
ホルダ
9日前
花王株式会社
不織布
1か月前
花王株式会社
マスク
26日前
花王株式会社
洗浄方法
2か月前
花王株式会社
殺菌方法
2か月前
花王株式会社
吸収性物品
20日前
花王株式会社
吸収性物品
21日前
花王株式会社
複合シート
2か月前
花王株式会社
水性組成物
2か月前
花王株式会社
複合シート
2か月前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
花王株式会社
吸収性物品
21日前
花王株式会社
悪臭抑制剤
20日前
花王株式会社
情報処理方法
2か月前
花王株式会社
かぶれ抑制剤
19日前
花王株式会社
可塑剤組成物
2か月前
花王株式会社
抗菌剤組成物
2か月前
花王株式会社
流体密封容器
2か月前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
花王株式会社
蓋付パレット
6日前
花王株式会社
水硬性組成物
2か月前
花王株式会社
香料送達粒子
6日前
花王株式会社
土壌洗浄方法
26日前
花王株式会社
研磨液組成物
2か月前
花王株式会社
抗微生物組成物
2か月前
花王株式会社
抗原の検出方法
19日前
花王株式会社
締結紐切断装置
1か月前
花王株式会社
衛生物品用不織布
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
21日前
花王株式会社
衛生物品用不織布
2か月前
花王株式会社
情報処理システム
1か月前
花王株式会社
有益物質送達粒子
6日前
花王株式会社
2層分離型組成物
2か月前
花王株式会社
吸収性物品用不織布
1か月前
続きを見る
他の特許を見る