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公開番号
2025034330
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140644
出願日
2023-08-31
発明の名称
基準電圧源回路
出願人
日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
G05F
3/20 20060101AFI20250306BHJP(制御;調整)
要約
【課題】回路構成に含まれるPNPバイポーラトランジスタのベース電流増幅率による影響を低減することにより、基準電圧を安定的に出力する。
【解決手段】基準電圧を出力するための基準電圧源回路において、本回路に含まれる第1PNPバイポーラトランジスタ、又は、PNPバイポーラトランジスタのエミッタ電流の差が減少するように、第1PNPバイポーラトランジスタ、又は、第2PNPバイポーラトランジスタの少なくとも一方のエミッタに補償電流を供給するための補償電流供給部を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
各々のソースが共通の電源に接続される第1PMOSトランジスタ、第2PMOSトランジスタ及び第3PMOSトランジスタと、
前記第1PMOSトランジスタ、前記第2PMOSトランジスタ及び前記第3PMOSトランジスタのゲートが接続される出力端子、前記第1PMOSトランジスタのドレーンが接続される正入力端子、及び、前記第2PMOSトランジスタのドレーンが接続される負入力端子を有する第1演算増幅器と、
各々のコレクタ及びベースが接地点に接続された第1PNPバイポーラトランジスタ及び第2PNPバイポーラトランジスタと、
前記第1PMOSトランジスタのドレーンと前記接地点との間に設けられた第1抵抗と、
前記第1PMOSトランジスタのドレーンと前記第1抵抗との間に設けられた第1ノードと、
前記第1ノードと前記第1PNPバイポーラトランジスタのエミッタとの間に設けられた第2抵抗と、
前記第2PMOSトランジスタのドレーンと前記第2PNPバイポーラトランジスタのエミッタとの間に設けられた第2ノードと、
前記第2ノードと前記接地点との間に設けられた第3抵抗と、
前記第3PMOSトランジスタのドレーンと前記接地点との間に設けられた第4抵抗と、
前記第3PMOSトランジスタのドレーンと前記第4抵抗との間に設けられた出力端子と、
前記第1PNPバイポーラトランジスタ、又は、第2PNPバイポーラトランジスタのエミッタ電流の差が減少するように、前記第1PNPバイポーラトランジスタ、又は、前記第2PNPバイポーラトランジスタの少なくとも一方のエミッタに補償電流を供給するための補償電流供給部と、
を備える、基準電圧源回路。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記補償電流供給部は、前記第1PNPバイポーラトランジスタ、及び、第2PNPバイポーラトランジスタのエミッタ電流が等しくなるように前記補償電流を供給する、請求項1に記載の基準電圧源回路。
【請求項3】
前記補償電流供給部は、前記第1PNPバイポーラトランジスタ、及び、前記第2PNPバイポーラトランジスタに対して、前記補償電流として、第1補償電流、及び、第2補償電流をそれぞれ供給するように構成される、請求項1又は2に記載の基準電圧源回路。
【請求項4】
前記補償電流供給部は、
各々のソースが前記電源に接続される第4PMOSトランジスタ(Mp1)及び第5PMOSトランジスタ(Mp2)、第6PMOSトランジスタ(Mp3)と、
前記第4PMOSトランジスタ及び前記第5PMOSトランジスタのゲートが接続される出力端子、前記第4PMOSトランジスタのドレーンが接続される正入力端子、及び、前記第5PMOSトランジスタの
ドレーンが接続される負入力端子を有する第2演算増幅器(A1)と、
各々のコレクタが前記接地点に接続され、各々のベースが互いに接続された第3PNPバイポーラトランジスタ(Qp1)及び第4PNPバイポーラトランジスタ(Qp2)と、
前記第4PMOSトランジスタのドレーンと前記第3PNPバイポーラトランジスタのエミッタとの間に設けられた第5抵抗(R1)と、
前記第3PNPバイポーラトランジスタ及び前記第4PNPバイポーラトランジスタのベース間に設けられた第3ノードと、
ドレーンが前記第3ノードに接続され、ソースが前記接地点に接続された第1NMOSトランジスタ(Mn1)と、
ゲート及びドレーンが前記第1NMOSトランジスタのゲートに接続され、ソースが前記接地点に接続された第2NMOSトランジスタ(Mn2)と、
ソースが前記第2NMOSトランジスタのドレーンに接続され、ゲートが前記第4PNPバイポーラトランジスタのエミッタに接続された第3NMOSトランジスタ(Mn3)と、
ドレーンが前記第3NMOSトランジスタのドレーンに接続された第6PMOSトランジスタ(Mp3)と、
ドレーンが前記第3PNPバイポーラトランジスタのエミッタに接続された第7PMOSトランジスタ(Mp4)と、
、ドレーンが前記第4PNPバイポーラトランジスタのエミッタに接続された第8PMOSトランジスタ(Mp5)と、
前記第1PNPバイポーラトランジスタのエミッタに接続されることにより、前記第1補償電流を出力可能なドレーンを有する第9PMOSトランジスタ(Mp8)と、
前記第2PNPバイポーラトランジスタのエミッタに接続されることにより、前記第2補償電流を出力可能なドレーンを有する第10PMOSトランジスタ(Mp9)と、
を備え、
前記第6PMOSトランジスタ、前記第7PMOSトランジスタ、前記第8PMOSトランジスタ、前記第9PMOSトランジスタ及び前記第10PMOSトランジスタは、各々のソースが前記電源に接続され、各々のゲートが前記第6PMOSトランジスタのドレーンに接続される、請求項3に記載の基準電圧源回路。
【請求項5】
前記出力端子から出力される基準電圧はバンドギャップ電圧より低い、請求項1又は2に記載の基準電圧源回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基準電圧源回路に関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
集積回路上のアナログ回路では、基準電圧を生成するための回路構成として基準電圧源回路が多く用いられている。この種の基準電圧源回路として、例えば非特許文献1には、バンドギャップ電圧(≒1.2V)よりも低い定電圧を生成するための回路構成が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
H.banba, “A CMOS bandgap reference circuit with sub-1-V operation,”IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 34, no. 5 pp.670-674, May. 1999.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで図3及び図4を参照して、非特許文献1に開示された基準電圧源回路1´を参考技術として説明する。図3は参考技術に係る基準電圧源回路1´を示す回路図であり、図4は図3の基準電圧源回路1´から出力される基準電圧V
REFp
の温度特性を示すシミュレーション結果である。
【0005】
基準電圧源回路1´は、PMOSトランジスタM
p1p
、M
p2p
、M
p3p
、電源V
DD
、演算増幅器A
1p
、抵抗R
1p
、R
2p
、R
3p
、R
4p
、PNPバイポーラトランジスタQ
p1p
、Q
p2p
を有する。PMOSトランジスタM
p1p
、M
p2p
、M
p3p
は、各々のソースが電源V
DD
に接続されるとともに、各々のゲートが演算増幅器A
1p
の出力端子に接続される。またPMOSトランジスタM
p1p
のドレーンは演算増幅器A
1p
の正入力端子に接続され、PMOSトランジスタM
p2p
のドレーンは、演算増幅器A
1p
の負入力端子に接続される。
【0006】
またPMOSトランジスタM
p1p
のドレーンと接地点GNDとの間には抵抗R
2p
が設けられる。PMOSトランジスタM
p1p
のドレーンと抵抗R
2p
との間に設けられた第1ノードN
1
には、抵抗R
1p
を介して、PNPバイポーラトランジスタQ
p1p
のエミッタが接続される。PMOSトランジスタM
p2p
のドレーンと接地点GNDとの間には抵抗R
3p
が設けられる。PMOSトランジスタM
p2p
のドレーンと抵抗R
3p
との間に設けられた第2ノードN
2
には、PNPバイポーラトランジスタQ
p2p
のエミッタ端子が接続される。PNPバイポーラトランジスタQ
p1p
及びPNPバイポーラトランジスタQ
p2p
は、各々のコレクタ及びベースはそれぞれ接地点GNDに接続される。またPMOSトランジスタM
p3p
のドレーンは抵抗R
4p
を介して接地点GNDに接続される。PMOSトランジスタM
p3p
のドレーンと抵抗R
4p
との間には、基準電圧V
REFp
を出力可能な出力端子が設けられる。
【0007】
続いて上記構成を有する基準電圧源回路の動作原理について説明する。一般的に、PNPバイポーラトランジスタの特性は、コレクタ電流をI
C
、正規化エミッタ面積比をx、飽和電流をI
S
、ベースエミッタ間電圧をV
BE
、電気素量をq、ボルツマン定数をk、絶対温度をT、熱電圧をV
T
=k×T÷q、ベース電流をI
B
、ベース電流増幅率β、エミッタ電流をI
E
とすると、以下の関係が成立する。
I
C
=x×I
S
×exp(V
EB
/V
T
),I
C
=βI
B
,I
C
+I
B
=I
E
(1)
【0008】
図3に示す回路構成において、PMOSトランジスタM
p1p
のドレーン電流I
dMp1p
、及び、PMOSトランジスタM
p2p
のドレーン電流I
dMp2p
は、演算増幅器A
1p
の電圧利得A
1p
、演算増幅器A
1p
の正入力端子の電位V
+p
、演算増幅器の負入力端子の電位V
-p
、PMOSトランジスタM
p1p
の電圧電流変換率g
mMp1p
、PMOSトランジスタM
p2p
の電圧電流変換率g
mMp2p
を用いて、それぞれ次式で表される。
I
dMp1p
=g
mMp1p
A
1p
(v
+p
-v
-p
) (2)
I
dMp2p
=g
mMp2p
A
1p
(v
+p
-v
-p
) (3)
【0009】
(2)式の両辺をg
mMp1p
A
1p
で除算し、(3)式の両辺をg
mMp2p
A
1p
で除算することで、上記(2)式及び(3)式は、それぞれ以下のように変形される。
I
dMp1p
/g
mMp1p
A
1p
=(v
+p
-v
-p
) (4)
I
dMp2p
/g
mMp2p
A
1p
=(v
+p
-v
-p
) (5)
ここで演算増幅器A
1p
の電圧利得A
1p
を十分に大きく設計すると、(4)式及び(5)式の左辺は、ともにゼロとみなすことができるため、次式が成立する。
v
+p
=v
-p
(6)
また図1の回路図によれば、演算増幅器A
1p
の負入力端子の電位v
-p
は、PNPバイポーラトランジスタQ
p2p
のエミッタベース間電圧V
EBQp2p
に等しくなるため、上記(6)式は以下のように表すことができる。
v
+p
=v
-p
=V
EBQp2p
(7)
【0010】
ここで抵抗R
2p
及び抵抗R
3p
を等しい抵抗値R
EBp
を有するように設計すると、抵抗R
2p
に流れる電流I
R2p
、及び、抵抗R
3p
に流れる電流I
R3p
は、上記(7)式を用いて、それぞれ次式のように等しくなる。
I
R2p
=v
+p
/R
2p
=V
EBQp2p
/R
EBp
(8)
I
R3p
=v
-p
/R
3p
=V
EBQp2p
/R
EBp
(9)
(【0011】以降は省略されています)
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