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公開番号2025034266
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140555
出願日2023-08-30
発明の名称建物
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04H 9/02 20060101AFI20250306BHJP(建築物)
要約【課題】多方向に作用する地震動を低減できる建物を提供する。
【解決手段】建物10は、柱梁架構で構成された建物であって、X方向に沿う鉛直構面(構面H1)に、速度依存ダンパー(ダンパー20)と変位依存ダンパー(ダンパー30)とがX方向に交互に配置され、X方向と交わるY方向に沿う鉛直構面(構面H2)に、速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとがY方向に交互に配置され、かつ、上下階で速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとが交互に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
柱梁架構で構成された建物であって、
第一方向に沿う第一鉛直構面に、速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとが前記第一方向に交互に配置され、
前記第一方向と交わる第二方向に沿う第二鉛直構面に、前記速度依存ダンパーと前記変位依存ダンパーとが前記第二方向に交互に配置され、
かつ、
上下階で前記速度依存ダンパーと前記変位依存ダンパーとが交互に配置されている、
建物。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記速度依存ダンパー及び前記変位依存ダンパーは、それぞれ、各階において、コアの中央部の基準点に対して点対称に配置されている、
請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記第一方向及び前記第二方向のうちの一方向においては前記速度依存ダンパー及び前記変位依存ダンパーが隣り合う2構面にそれぞれ配置されている、
請求項1又は2に記載の建物。
【請求項4】
前記第一方向及び前記第二方向のうち、他方向においては前記速度依存ダンパー及び前記変位依存ダンパーが互いに離れた2構面に配置され、
前記速度依存ダンパーが配置された構面と、前記変位依存ダンパーが配置された構面と、の間の各構面には耐震要素が配置されている、
請求項3に記載の建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、単位構面内に、履歴減衰効果を有するブレースと粘性減衰効果を有するブレースとを配置した制振骨組み構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-173265号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の技術によれば、振幅が大きい振動と、振幅が小さく変位の速度が大きい振動と、の双方に減衰効果を発揮することができる。しかしながら、上記特許文献1には、ブレースの平面的な配置が記載されていない。このため、多方向に作用する地震動を低減することが難しい。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、多方向に作用する地震動を低減できる建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の建物は、柱梁架構で構成された建物であって、第一方向に沿う第一鉛直構面に、速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとが前記第一方向に交互に配置され、前記第一方向と交わる第二方向に沿う第二鉛直構面に、前記速度依存ダンパーと前記変位依存ダンパーとが前記第二方向に交互に配置され、かつ、上下階で前記速度依存ダンパーと前記変位依存ダンパーとが交互に配置されている。
【0007】
請求項1の建物では、第一方向及び第二方向において、速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとが交互に配置されている。
【0008】
速度依存ダンパーは、変位量が小さく変位の速度が大きいタイミングで効く一方、変位依存ダンパーは変位量が大きく変位の速度が小さいタイミングで効く。つまり速度依存ダンパー及び変位依存ダンパーが効くタイミングがずれるため、柱及び梁には、2種類のダンパーから同時に入力される軸力が小さくなる。これにより、第一方向及び第二方向の双方において、建物の曲げ変形が抑制される。このように、この建物では、多方向に作用する地震動を低減できる。
【0009】
また、この建物では、上下方向において、速度依存ダンパーと変位依存ダンパーとが交互に配置されている。このため、何れかのダンパーが効くタイミングにおいて、柱に軸力が入力される箇所間の上下方向の距離が2倍になる。このため、建物の曲げ変形が抑制される。
このように、建物の曲げ変形が抑制されるため、せん断変形において効果を発揮し易い速度依存ダンパー及び変位依存ダンパーを効率よく作用させることができる。
【0010】
請求項2の建物は、請求項1に記載の建物において、前記速度依存ダンパー及び前記変位依存ダンパーは、それぞれ、各階において、コアの中央部の基準点に対して点対称に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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