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公開番号2025004969
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104899
出願日2023-06-27
発明の名称アンカー
出願人個人
代理人個人
主分類E04B 1/41 20060101AFI20250108BHJP(建築物)
要約【課題】全く錆びることのないALC用のアンカーを提供する。
【解決手段】筒状のアンカー本体の軸方向中央から先端に渡って、周方向に等間隔に複数のスリットが設けられて、隣接するスリット間を食い込み足となし、前記アンカー本体の先端に拡径部材が挿入され、後端に被固定部材の固定部である雌ネジを備えたアンカーを前提とする。前記アンカー本体を樹脂で成形し、補強金具で補強したものである。前記補強金具は、前記食い込み足の内側に対応する形状の食い込み足と同数の補強足と、当該複数の補強足の後端側で補強足相互を連結する連結環を備えた構成とする。前記補強金具は、アンカー本体の前記食い込み足の内側に補強足が沿い、前記食い込み足の付け根に前記連結環を位置させて補強構造とし、当該連結環の径を前記取付け部の雌ネジの径より小さくして、前記雌ネジの先端位置に段差を形成し、当該段差で、打ち込み治具を受ける構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
筒状のアンカー本体の軸方向中央部から先端に渡って、周方向に等間隔に複数のスリットが設けられて、隣接するスリット間を食い込み足となし、前記アンカー本体の先端に拡径部材が挿入され、後端に被固定部材の固定部である雌ネジを備えたアンカーにおいて、
樹脂で成形された前記アンカー本体と、
前記食い込み足の内側に対応する形状の食い込み足と同数の補強足と、当該複数の補強足の後端側で補強足相互を連結する連結環を備えた、補強金具と、
前記アンカー本体の内側であって、前記食い込み足の内側に補強足が沿うように前記補強金具が配設された補強構造と、
前記補強金具の連結環の後端の径が、前記雌ネジの内径より小さく、前記雌ネジの先端位置に形成された、打込受け段差と
を備えたことを特徴とするアンカー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
発明はALC用アンカーに関し、特に、樹脂製のアンカーに関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
ALC(軽量気泡コンクリート)用のアンカーとしては実公平4-50727公報(図5)に示す、先端に3本の食い込み足を持った構造が使用されている。
【0003】
金属(例えば鉄)の筒状体100の中央部から軸方向先端に渡って、周方向に等間隔に複数のスリット110を形成して、隣り合うスリット間で食い込み足120を形成する。前記食い込み足120は先端程厚みが薄いテーパを形成し、当該複数の食い込み足120の先端には拡径部材20が嵌め込まれた状態となる。
【0004】
上記のアンカーをALCに、専用の打ち込みドリルを使用して打ち込んでいくと、食い込み足120がALCに食い込んでいくのであるが、このとき拡径部材20が、食い込み足120を広げてALCの中で開くので、アンカーとしての機能を呈することになる。
【0005】
このように固定されたアンカーの後端に設けられた固定部材130を利用して、被固定物を固定するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実公平4-50727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記従来のアンカーは、ALCに強力に固定できるので、建築部材として有益で、使用頻度は高いのであるが、主として鉄製であり、錆に若干弱いきらいがある。
【0008】
もっとも施工後は本体の殆どの部分がALCに埋まっているので、通常の環境では錆が出ることはないが、海に近い地域、湿度の高い環境ではまれに当該アンカーとALCの隙間から塩水や水分が入込んで錆びることがある。
【0009】
殆ど錆びない材料としてのステンレスを使用することも考えられるが、材料の違いから、製造工程も大きく異なり、価格が鉄製の10倍程度にもなる。この価格は大量に使用するこの種アンカーにふさわしくない値段となる。また、ステンレスであっても全く錆びないということではなく、強い塩分や蒸気に晒されると錆びることがある。
【0010】
材料に樹脂を選択すると、当然錆は発生しないが、強度が十分でなくまた、打ち込み時に食い込み足が折れることがある。
(【0011】以降は省略されています)

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