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公開番号2025002789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103138
出願日2023-06-23
発明の名称建物
出願人ミサワホーム株式会社
代理人個人
主分類E04H 1/02 20060101AFI20241226BHJP(建築物)
要約【課題】屋内の快適性を確保しつつ、斜線制限に対応する屋根であって、太陽光発電パネルの設置面積として十分な面積を有する屋根を備えた建物を提供する。
【解決手段】最上階(例えば三階)とその直下階(例えば二階)とを有し、太陽光発電パネルが敷設された勾配屋根(第一屋根3a)を備える複数階建ての建物1であって、直下階には、勾配屋根の勾配方向下端側の方角(南)に面する第一壁25aと、第一壁25aに直交する一対の第二壁25bと、を備える高天井居室25が設けられており、高天井居室25には、直下階と最上階とを接続する階段(第二階段)が設けられており、最上階には、階段に続くホール31と、ホール31を挟んで、高天井居室25の上部と対向する最上階居室34と、が設けられており、勾配屋根の直下には、勾配屋根の勾配方向下端側(南側)から順に、高天井居室25と、ホール31と、最上階居室34と、が配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
最上階とその直下階とを有し、太陽光発電パネルが敷設された勾配屋根を備える複数階建ての建物であって、
前記直下階には、前記勾配屋根の勾配方向下端側の方角に面する第一壁と、当該第一壁に直交する一対の第二壁と、を備える高天井居室が設けられており、
前記高天井居室には、前記直下階と前記最上階とを接続する階段が設けられており、
前記最上階には、
前記階段に続くホールと、
前記ホールを挟んで、前記高天井居室の上部と対向する最上階居室と、が設けられており、
前記勾配屋根の直下には、当該勾配屋根の勾配方向下端側から順に、前記高天井居室と、前記ホールと、前記最上階居室と、が配置されていることを特徴とする建物。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
請求項１に記載の建物において、
当該建物は、３階建ての建物であり、
前記ホールに隣接する最上階バルコニーと、
前記最上階バルコニーと前記ホールとを連通する開口部と、を備えることを特徴とする建物。
【請求項３】
請求項１に記載の建物において、
前記最上階居室と前記ホールとを連通する第一開口部と、
屋外と前記最上階居室とを連通する第二開口部と、
前記ホールと前記高天井居室の上部との間に設けられた、採光及び通風が可能な手摺と、
前記高天井居室における前記第一壁及び前記第二壁に設けられた、屋外と前記高天井居室とを連通する開口部と、を備えることを特徴とする建物。
【請求項４】
請求項３に記載の建物において、
前記第一開口部と前記第二開口部と前記手摺とは、前記第一壁に直交する方向から見て重なるように配置されていることを特徴とする建物。
【請求項５】
請求項１に記載の建物において、
前記高天井居室に隣接する直下階バルコニーを備えており、
前記直下階バルコニーは、前記第一壁を挟んで前記高天井居室に隣接する部分と、前記一対の第二壁のうち一方の第二壁を挟んで前記高天井居室に隣接する部分と、を有する平面視略Ｌ字形状であり、
前記一方の第二壁には、高窓の下端よりも低い高さ位置にある下端を有する窓を設けることが可能であることを特徴とする建物。
【請求項６】
請求項１に記載の建物において、
前記直下階には、前記高天井居室に隣接して、当該高天井居室よりも天井高が低い低天井居室が設けられており、
前記高天井居室と前記低天井居室との間には仕切りが設けられていないことを特徴とする建物。
【請求項７】
請求項１に記載の建物において、
当該建物は、３階建て以上の建物であり、
前記直下階と前記最上階とを接続する前記階段を、当該建物内に設置されている他の階段の上方から外れた位置に設けることが可能であることを特徴とする建物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、都市型住宅等の建物に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ＺＥＨ（ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス）が推進されている。そのため、住宅に、太陽光発電パネルを設置する要望が高まっている。例えば、都市部の狭小地等に建てられる都市型住宅の場合、屋根面積が小さいので、太陽光発電パネルの設置面積をいかに増やすかが問題となる。
特許文献１には、流れ屋根の庇を延長して太陽光発電パネル設置面積を増やして太陽光発電パネルを設置し、延長した庇先端に矩形に受ける方杖を用いて自重や積雪・風圧荷重を安全に支える建築物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実用新案登録第３１６１５００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１では、太陽光発電パネルの設置面積を増やすことはできるものの、庇先端に矩形に受ける方杖を設ける必要があるので、建物の外形がいびつになってしまう。外形がいびつだと、内部構造もいびつになってしまって、屋内の快適性が損なわれる場合がある。
また、建物を狭小地に建てる場合は特に、道路斜線制限等の斜線制限を受けやすい。
【０００５】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、屋内の快適性を確保しつつ、斜線制限に対応する屋根であって、太陽光発電パネルの設置面積として十分な面積を有する屋根を備えた建物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
請求項１に記載の発明は、例えば図１～図７に示すように、最上階（例えば三階）とその直下階（例えば二階）とを有し、太陽光発電パネルが敷設された勾配屋根（第一屋根３ａ）を備える複数階建ての建物１であって、
前記直下階には、前記勾配屋根の勾配方向下端側の方角に面する第一壁２５ａと、当該第一壁２５ａに直交する一対の第二壁２５ｂと、を備える高天井居室２５が設けられており、
前記高天井居室２５には、前記直下階と前記最上階とを接続する階段（第二階段２６）が設けられており、
前記最上階には、
前記階段に続くホール３１と、
前記ホール３１を挟んで、前記高天井居室２５の上部と対向する最上階居室３４と、が設けられており、
前記勾配屋根の直下には、当該勾配屋根の勾配方向下端側から順に、前記高天井居室２５と、前記ホール３１と、前記最上階居室３４と、が配置されていることを特徴とする。
【０００７】
請求項１に記載の発明によれば、勾配屋根（第一屋根３ａ）は、直下階の屋根と、最上階の屋根と、が同一面で連続する葺き下ろし屋根である。したがって、斜線制限に対応することが可能であるとともに、太陽光発電パネルの設置面積として十分な面積を有することが可能である。
また、高天井居室２５の上部は、勾配屋根（第一屋根３ａ）まで吹き抜ける吹き抜け部とされており、当該吹き抜け部を介して、高天井居室２５の下部と、最上階と、が隣接している。そして、高天井居室２５の下部が当該吹き抜け部を介して隣接しているのは、最上階居室３４ではなく、ホール３１である。したがって、ホール３１が緩衝空間となって、高天井居室２５及び最上階居室３４のそれぞれにおけるプライバシーを保護できるので、屋内の快適性を確保することができる。
【０００８】
請求項２に記載の発明は、例えば図１、図７に示すように、請求項１に記載の建物１において、
当該建物１は、３階建ての建物であり、
前記ホール３１に隣接する最上階バルコニー（三階バルコニー３７）と、
前記最上階バルコニーと前記ホール３１とを連通する開口部（三階南開口部３０ｄ）と、を備えることを特徴とする。
【０００９】
請求項２に記載の発明によれば、最上階バルコニー（三階バルコニー３７）とホール３１とを連通する開口部（三階南開口部３０ｄ）によって、ホール３１への採光や通風を確保することが可能であるので、屋内の快適性を向上することができる。
さらに、建物１が３階建て以上の建物である場合には、最上階バルコニー（三階バルコニー３７）とホール３１とを連通する開口部（三階南開口部３０ｄ）を代替進入口として用いることができる。
【００１０】
請求項３に記載の発明は、例えば図１～図４、図６、図７に示すように、請求項１に記載の建物１において、
前記最上階居室３４と前記ホール３１とを連通する第一開口部３０ａと、
屋外と前記最上階居室３４とを連通する第二開口部３０ｂと、
前記ホール３１と前記高天井居室２５の上部との間に設けられた、採光及び通風が可能な手摺３６と、
前記高天井居室２５における前記第一壁２５ａ及び前記第二壁２５ｂに設けられた、屋外と前記高天井居室２５とを連通する開口部２０ｅ，２０ｆ，２０ｇと、を備えることを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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