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公開番号2025001123
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-08
出願番号2023100541
出願日2023-06-20
発明の名称免震構造
出願人個人
代理人個人,個人
主分類E04H 9/02 20060101AFI20241225BHJP(建築物)
要約【課題】少ないダンパーで前後左右(水平)方向の振動を吸収可能な免震装置を提供する。
【解決手段】免震対象物を支持する免震構造であって、免震対象物とともに水平方向に揺動する上側転動面と、地盤と共に水平方向に揺動する下側転動面と、上側転動面、及び前記下側転動面の間を転動する支持球と、前記支持球を所定の位置に付勢すべく前記支持球に付勢力を及ぼす付勢手段とを備え、前記付勢手段は、前記支持球に直接付勢力を及ぼすことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
免震対象物を支持する免震構造であって、
免震対象物とともに水平方向に揺動する上側転動面と、
地盤と共に水平方向に揺動する下側転動面と、
上側転動面、及び前記下側転動面の間を転動する支持球と、
前記支持球を所定の位置に付勢すべく前記支持球に付勢力を及ぼす付勢手段とを備え、
前記付勢力は、前記所定の位置と前記支持球の間に働く引っ張り力であることを特徴とする免震構造。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記付勢手段は長手方向に伸縮する弾性体を含み、
前記上側転動面は、板状部材からなる底床の下面からなり、
前記底床は、前記弾性体を挿通する挿通孔を有し、
前記弾性体は、前記挿通孔に挿通された状態で、長手方向の一端が前記底床の上面側において固定され、長手方向の他端側が前記底床の下側において前記支持球に連結されている請求項1記載の免震構造。
【請求項3】
前記付勢手段は、前記弾性体の長手方向の他端に伸縮性を有さない線状体の長手方向の一端が接合されており、前記線状体の長手方向の他端が前記支持球に固定されている請求項2記載の免震構造。
【請求項4】
前記底床及び/又は前記支持球が中空構造であり、浮力により底床に設置された免震対象物を浮かすことができる請求項2又は3記載の免震構造。
【請求項5】
前記支持球は、付勢手段を固定する頂点から底点に向かう子午線方向に溝が設けられている請求項2又は3記載の免震構造。
【請求項6】
前記支持球が磁性金属からなり、前記上側転動面の前記所定の位置に磁性を有する金属、又は磁石からなる磁着部材が設けられ、またその外側に設けられた支持球受けを介して、前記支持球が前記磁着部材に引き寄せられることにより、前記所定の位置に付勢される請求項1に記載の免震構造。
【請求項7】
前記支持球が非磁性素材からなり、中空構造であり、その内部に磁石を有し、前記上側転動面の前記所定の位置に磁性を有する金属、又は磁石からなる磁着部材が設けられ、またその外側に設けられた支持球受けを介して、前記支持球が前記磁着部材に引き寄せられることにより、前記所定の位置に付勢される請求項1に記載の免震構造。
【請求項8】
前記上側転動面に、前記支持球を転動可能な支持球受けを備える請求項6又は7に記載の免震構造。
【請求項9】
前記支持球受けがベアリングを介して前記支持球を支持する請求項8に記載の免震構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり支承を備えた免震構造に関するもので、さらには、免震対象物を振動方向と逆方向に付勢する付勢手段を有する免震構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、免震装置は、大きく早い振動を小さく遅い振動に変換するアイソレータと、振動エネルギーを吸収して振動を短時間で収束させるダンパーとから構成されている。アイソレータには、積層免震ゴムや、滑り材(滑り支承)、ベアリング(転がり支承)などが用いられ、ダンパーには、コイルバネやオイルダンパーなどが用いられている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
例えば、特許文献1では、鉄骨架台の四隅に単球転がり支承を設け、基礎耐圧版の四隅に支承受けSUS平板を水平固定するとともに、引きバネ固定端用のアンカー埋込コンクリート立上台を設けて、鉄骨架台のX、Y方向、及び浮きあがりと共振を防止する引きバネを配置した単球転がり支承と引きバネの伸縮作用を組み合わせた免震装置が提案されている。
【0004】
また、特許文献2では、上下一対の板部材の間を転動する転動体と、該転動体を上下一対の板部材の間に保持する保持器とを備え、該保持器にピニオンを設けるとともに、上下一対の板部材にピニオンと噛合するラックを設けて構成した転がり支承装置が提案されている。特許文献2の転がり支承装置では、積層ゴムとオイルダンパーにより、振動エネルギーを吸収するよう構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-017135号公開公報
特開2016-003681号公開公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、及び特許文献2の免震装置では、コイルバネやオイルダンパーからなるダンパーが弾性力を発揮する方向が一方向に限られるため、上下前後左右の3方向それぞれの振動をカバーするダンパーが必要となり、装置が複雑で大掛かりになるという問題が有る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、少ないダンパーで前後左右(水平)方向の振動を吸収可能な免震装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するためになされた発明は下記の通りである。免震対象物を支持する免震構造であって、免震対象物とともに水平方向に揺動する上側転動面と、地盤と共に水平方向に揺動する下側転動面と、上側転動面、及び前記下側転動面の間を転動する支持球と、前記支持球を所定の位置に付勢すべく前記支持球に付勢力を及ぼす付勢手段とを備え、前記付勢手段は、前記支持球に直接付勢力を及ぼすことを特徴とする。
【0008】
本発明に係る免震構造は、このように支持球に直接付勢力を働かせるので、1つの付勢手段であらゆる方向の振動をカバーできる。
【0009】
本発明の免震構造は、前記付勢手段が底床の基点(固定具)と支持球の付勢点(接着点)を結ぶ線状の弾性体からなり支持球がいずれの方向に転動しても、線状の弾性体の付勢力により支持球を基の位置に戻すことができる。
【0010】
また特に、前記支持球は、付勢手段を固定する頂点(接着点)から底点に向かう子午線方向に溝が設けられていることが好ましい。かかる溝を設けることで、地震等の振動を受けて伸長した前記弾性体と線状体を、支持球で確実に巻き取ることができるので大きな振幅の地震に対しても確実に免震効果を発揮できる。
(【0011】以降は省略されています)

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