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公開番号2024176823
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095643
出願日2023-06-09
発明の名称補強木材
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類E04C 3/18 20060101AFI20241212BHJP(建築物)
要約【課題】木材としての美観を損なわずに補強材による強度向上を図るとともに、木材と補強材との接合強度を高めて確実に強度向上を図るようにする。
【解決手段】丸太材からなり、軸方向に沿って切れ込み溝3が設けられた木材2と、前記切れ込み溝3内に接着剤で固着されたFRP補強材4とからなる補強木材1である。前記FRP補強材4として、バサルト繊維からなる繊維強化プラスチックを用いる。前記FRP補強材4は、木材2の引張力が作用する部位に1条又は複数条で設けられる。前記FRP補強材4は、木材2の軸方向に直交する横断面視で、十字方向にそれぞれ設けられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
丸太材からなり、軸方向に沿って切れ込み溝が設けられた木材と、前記切れ込み溝内に接着剤で固着されたFRP補強材とからなることを特徴とする補強木材。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記FRP補強材の強化繊維として、バサルト繊維を用いている請求項2記載の補強木材。
【請求項3】
前記FRP補強材は、前記木材の引張力が作用する部位に1条又は複数条で設けられている請求項1記載の補強木材。
【請求項4】
前記FRP補強材は、前記木材の軸方向に直交する横断面視で、十字方向にそれぞれ設けられている請求項1記載の補強木材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、丸太材からなる木材をFRP補強材によって補強した補強木材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化防止、土砂災害防止などの観点から、森林の保全を図るため、木材の利用が見直されている。土木分野における木材の利用用途としては、土留め工事の際の横材や、林道整備のため、急傾斜地における切土法面の崩落防止並びに勾配緩和による切土法面の安定化などを目的として切土法面に打ち込まれる木杭、地盤改良や軟弱地盤の液状化対策として、地中へ打設される丸太材などが挙げられる。また、木材の利用は、成長過程で二酸化炭素を吸収固定した木材を長期間使用し続けることによる長期間炭素貯蔵効果(カーボンストック効果)も有している。
【0003】
ところが、木材を上述のような横材や木杭、丸太材などに使用する際、木材は強度特性が低いという欠点がある。このため、木材を補強材により補強した補強木材が従来より開発されている。例えば、下記特許文献1には、木材の表面の長手方向に繊維強化プラスチック板を固着してなる補強木材を支持材として少なくとも一部に有する補強木材構造物であって、前記補強木材の少なくとも一部が、前記構造物における曲げ荷重が作用したときに引張力が作用する部位と圧縮力が作用する部位との双方に、繊維強化プラスチック板を固着してなる補強木材構造物が開示され、下記特許文献2には、開口部を有する木造部材の曲げ補強構造であって、該木造部材の該開口部は該木造部材高さの中心位置より縁端側に偏った位置に配置し、補強材は該開口部側の縁端面に配置している木造部材の曲げ補強構造が開示され、下記特許文献3には、木材と、補強繊維により布状もしくは網状に形成した補強シートと、補強溶液と、より構成し、前記木材の表面に前記補強シートを配置し、前記補強溶液により前記木材と前記補強シートを一体化した補強木材の構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-328684号公報
特開2009-121030号公報
特開2003-48204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~3記載の補強木材では、補強材が木材の表面に配置されるため、補強材によって木材の外観が損なわれ、見た目が悪くなる問題があった。
【0006】
また、上記特許文献1~3記載の補強木材では、板状や布状、網状に形成した補強材を木材の表面に配置しており、補強材の片側の面でしか木材と接合されないため、木材と補強材との接合強度が低く、補強材による木材の強度向上の効果が低下するおそれがあった。
【0007】
そこで本発明の主たる課題は、木材としての美観を損なわずに補強材による強度向上を図るとともに、木材と補強材との接合強度を高めて確実に強度向上を図ることができるようにした補強木材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、丸太材からなり、軸方向に沿って切れ込み溝が設けられた木材と、前記切れ込み溝内に接着剤で固着されたFRP補強材とからなることを特徴とする補強木材が提供される。
【0009】
上記請求項1記載の発明では、丸太材からなる木材の表面に軸方向に沿って切れ込み溝を設け、この切れ込み溝にFRP補強材を挿入し、このFRP補強材を切れ込み溝内に接着剤で固着することにより、補強木材を形成している。このように、切れ込み溝内にFRP補強材が配置されているため、木材の表面に補強材が配置された従来のものに比べて、外観上補強材が目立ちにくくなり、木材としての美観を損なわずに補強材による強度向上が図れるようになる。また、FRP補強材を切れ込み溝内に挿入した状態で接着剤で固着しているため、FRP補強材の切れ込み溝内面に対向する面が木材に固着され、木材とFRP補強材との接合強度が高まり、FRP補強材による木材の補強が確実に行えるようになる。
【0010】
請求項2に係る本発明として、前記FRP補強材の強化繊維として、バサルト繊維を用いている請求項2記載の補強木材が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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