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公開番号2025057881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167700
出願日2023-09-28
発明の名称鋼管矢板、鋼管矢板連結構造およびヤットコ
出願人株式会社進富,構法開発株式会社,戸田建設株式会社
代理人個人
主分類E02D 5/08 20060101AFI20250402BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】簡易かつ高品質に軸方向に連結することができる鋼管矢板および鋼管矢板連結構造と、この鋼管矢板の施工に使用可能なヤットコを提案する。
【解決手段】鋼管からなる本体部2と、本体部2の側面に本体部2の軸方向に沿って固定された継手部3と、本体部2の下端に固定された第一枠4と、本体部2の上端に固定された第二枠5と、上部が第一枠4に固定されて下部が第一枠4の下端から下向きに突出する複数の連結プレート6,6,…とを備える鋼管矢板1と、この鋼管矢板1同士を連結する鋼管矢板連結構造10である。鋼管矢板1の継手部3の下端は、第一枠4の下端以下まで本体部2の下端よりも突出している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
鋼管からなる本体部と、
前記本体部の側面に前記本体部の軸方向に沿って固定された継手部と、
前記本体部の下端に固定された第一枠と、
前記本体部の上端に固定された第二枠と、
上部が前記第一枠に固定されて、下部が前記第一枠の下端から下向きに突出する複数の連結プレートと、を備える鋼管矢板であって、
前記第二枠は、他の鋼管矢板に形成された第一枠と端面同士を突き合せた際に、前記連結プレートに対応する位置に貫通孔が形成されており、
前記連結プレートには、前記貫通孔を貫通したボルトを螺合可能なボルト孔が形成されていて、
前記継手部の下端は、前記第一枠の下端以下まで前記本体部の下端よりも突出していることを特徴とする、鋼管矢板。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記継手部の下端が前記第一枠の下端と面一になるように前記本体部の下端よりも突出しているとともに、前記継手部の上端が前記第二枠の上端と面一となるように前記本体部の上端よりも突出していることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管矢板。
【請求項3】
前記継手部は、前記本体部、前記第一枠および前記第二枠の長さの合計と同じ長さを有していて、かつ、下端が前記第一枠の下端よりも突出していることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管矢板。
【請求項4】
前記第一枠の端面に止水材を設置するための溝が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管矢板。
【請求項5】
前記第二枠の内面に、前記連結プレートを誘導するガイド材が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の鋼管矢板。
【請求項6】
上下に配設された一対の鋼管矢板を軸方向に連結する鋼管矢板連結構造であって、
上側の前記鋼管矢板の下端に固定された第一枠と、
下側の前記鋼管矢板の上端に固定された上端が前記第一枠の下端と当接した第二枠と、
上部が前記第一枠の内面に固定されていて、下部が前記第一枠の下端から下向きに突出して前記第二枠の内面に添設された複数の連結プレートと、
前記第二枠に形成された貫通孔を貫通して前記連結プレートのボルト孔に螺合された複数のボルトと、を備えていて、
鋼管矢板は、鋼管からなる本体部と、前記本体部の側面に前記本体部の軸方向に沿って固定された継手部と、を有し、
上側の前記鋼管矢板の継手部は、本体部の下端よりも下側に突出しているとともに、下側の前記鋼管矢板の継手部と端面同士が当接していることを特徴とする、鋼管矢板連結構造。
【請求項7】
上側の前記鋼管矢板の継手の下端は、前記第一枠の下端と面一であり、
下側の前記鋼管矢板の継手の上端は、前記第二枠の上端と面一であることを特徴とする、請求項6に記載の鋼管矢板連結構造。
【請求項8】
前記第一枠と前記第二枠との間に止水材が介設されていることを特徴とする、請求項6に記載の鋼管矢板連結構造。
【請求項9】
前記第一枠の内面に前記連結プレートを挟んで対向する一対の第一誘導部材が突設されているとともに、前記第二枠の内面に前記連結プレートを挟んで対向する一対の第二誘導部材が突設されており、
前記第一誘導部材の前記第一枠の内面からの突出高さおよび前記第二誘導部材の前記第二枠の内面からの突出高さは、前記連結プレートの厚さよりも大きく、
前記第一誘導部材の上端部は、前記連結プレートの上端よりも上側に突出しているとともに、上に行くに従って前記突出高さが小さくなるように傾斜していて、
前記第二誘導部材の下端部は、前記連結プレートの下端よりも下側に突出しているとともに、下に行くに従って前記突出高さが小さくなるように傾斜していることを特徴とする、請求項6に記載の鋼管矢板連結構造。
【請求項10】
請求項2に記載の鋼管矢板の上端に連結可能なヤットコであって、
鋼管からなるヤットコ本体と、
前記ヤットコ本体の下端から下方に突出する連結手段と、を備えており、
前記ヤットコ本体の下端と前記第二枠の上端とを突き合せた際に、前記第二枠の前記貫通孔に対応する位置に、前記貫通孔を貫通したボルトを螺合可能なボルト孔が形成されていることを特徴とする、ヤットコ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管矢板および鋼管矢板連結構造と、この鋼管矢板に使用可能なヤットコに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管杭、鋼管矢板の施工や、鉄骨構造の構造物の施工などでは、鋼管同士を軸方向に連結する場合がある。鋼管同士を連結する際には、鋼管の端面同士を突き合せた状態で、溶接するのが一般的である。しかしながら、現地での溶接作業には、作業環境の確保、品質検査等により手間と時間がかかる。また、品質を確保するためには、熟練した技術が必要となる。
【0003】
一方、特許文献1には、端面同士が突き合わされた一対の鋼管の外面と内面に跨って板材を添設し、両板材および鋼管を貫通させた高力ボルトを締結することにより、溶接作業を要することなく鋼管同士を連結する継手構造が開示されている。
【0004】
ところが、特許文献1の継手構造では、両鋼管に対してボルトを利用して板材を固定するため、多数のボルトを締結する作業に手間がかかる。また、鋼管の内部への板材の添接時やボルト締結時に鋼管の内側に腕を通すための開口を鋼管に設けておく必要があるため、鋼管の強度低下が懸念される。さらに、鋼管には、ボルトを挿通するための貫通孔を形成するが、施工誤差等により生じるズレを吸収できるように、ボルトの軸径に対して大きな内径の貫通孔を形成するのが一般的である。一方、複数の鋼管を継ぎ足して所定の長さの構造物を形成する場合には、蓄積されたズレが大きくなることが懸念される。
【0005】
そのため、本出願人は、特許文献2に示すように、鋼管に開口を形成することなく、簡易かつ高品質に鋼管同士を連結する鋼管継手構造を開示している。特許文献2の鋼管継手構造は、一方の鋼管の端部に固定された第一枠の端面と、他方の鋼管の端面に固定された第二枠の端面とを突き合せるとともに、一端部が第一枠に固定された連結プレートの他端部を第二枠の内面に添設し、第二枠に形成された貫通孔を貫通させたボルトを連結プレートに螺着することで、第一枠および第二枠を介して一対の鋼管を軸方向に連結するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-129658号公報
特開2022-181742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、鋼管矢板は、本体部を構成する鋼管(鋼管杭)に、鋼管の軸方向に沿った継手部が形成されていて、隣り合う鋼管矢板の継手部同士を係合することで横方向に連続した壁体を形成することを可能にしている。鋼管矢板の端部では、本体部が継手部よりも突出しているのが一般的であり、鋼管矢板を軸方向に連結する際には、本体部同士を連結した後、上下の継手部の間に連結継手を介設して溶接することで、継手部同士を連結するのが一般的である。そのため、特許文献2の鋼管継手構造を採用した場合であっても、鋼管矢板の施工では、連結継手を用いて継手部同士を連結する作業に手間を要していた。
【0008】
本発明は、簡易かつ高品質に軸方向に連結することができる鋼管矢板および鋼管矢板連結構造と、この鋼管矢板の施工に使用可能なヤットコを提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような課題を解決する本発明の鋼管矢板は、鋼管からなる本体部と、前記本体部の側面に前記本体部の軸方向に沿って固定された継手部と、前記本体部の下端に固定された第一枠と、前記本体部の上端に固定された第二枠と、上部が前記第一枠に固定されて、下部が前記第一枠の下端から下向きに突出する複数の連結プレートとを備えている。前記第二枠は、他の鋼管矢板に形成された第一枠と端面同士を突き合せた際に、前記連結プレートに対応する位置に貫通孔が形成されている。また、前記連結プレートには、前記貫通孔を貫通したボルトを螺合可能なボルト孔が形成されている。さらに、前記継手部の下端は、前記第一枠の下端以下まで前記本体部の下端よりも突出している。
【0010】
なお、前記継手部の下端が前記第一枠の下端と面一になるように前記本体部の下端よりも突出している場合には、前記継手部の上端が前記第二枠の上端と面一となるように前記本体部の上端よりも突出させればよい。
また、前記継手部は、前記本体部、前記第一枠および前記第二枠の長さの合計と同じ長さを有していて、かつ、下端が前記第一枠の下端よりも突出させたものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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