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公開番号
2025057062
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023166698
出願日
2023-09-28
発明の名称
水路用型枠ユニット
出願人
末広産業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02B
5/02 20060101AFI20250402BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】供給部におけるコンクリートの流れを妨げず、型枠部のコンクリートを効率良く振動させることが可能な水路用型枠ユニットを提供する。
【解決手段】この水路用型枠ユニットは、上面型枠50a、50bから排水口形成型及び水路形成型が垂下し、側壁を有さない。そして、上面型枠50a、50bが溝5の上面開口を塞ぎ、この溝5内にコンクリートを充填する。このため、側溝16の幅とほぼ同等の溝5内に管状の水路12を有する側溝16を連続的に構築することができる。また、この水路用型枠ユニットは、振動装置30に動力を伝える伝達部材34が第1の水路形成型56a内を通る。このため、振動装置30が供給部40の下方に横向きで位置し、振動装置30の最も振動する胴部分を溝5の中央部分に位置させることができる。これにより、振動装置30の能力及び振動効果を最大限に発揮でき、供給されたコンクリートを効率良く振動させることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
走行可能な施工車両に固定され前記施工車両とともに移動しながらコンクリートを充填して、溝内に管状の水路を有する側溝を構築する水路用型枠ユニットであって、
前記側溝を構築する型枠部と、前記型枠部にコンクリートを供給する供給部と、を備え、
前記型枠部は、
前記溝の上面を塞ぐとともに前記供給部の前側に位置する第1の上面型枠と、
前記溝の上面を塞ぐとともに前記供給部の後側に位置する第2の上面型枠と、
前記第1の上面型枠から垂下した第1の排水口形成型と、
前記第2の上面型枠から垂下した第2の排水口形成型と、
前記第1の排水口形成型の下端に固定した略円柱形状の第1の水路形成型と、
前記第2の排水口形成型の下端に固定した略円柱形状の第2の水路形成型と、
前記供給部の下方に位置し供給されたコンクリートに振動を与える振動装置と、
前記振動装置に動力を伝える伝達部材と、を有し、
前記第1の水路形成型は軸線方向に貫通孔を備え、
前記伝達部材が前記貫通孔を通るとともに、前記振動装置は第1の水路形成型の後端から突出して前記供給部内に位置することを特徴とする水路用型枠ユニット。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
振動装置が、第1の水路形成型の後端面と第2の水路形成型の前端面との間に有って、前記第1の水路形成型及び第2の水路形成型の軸線方向から見て前記第1の水路形成型及び第2の水路形成型の周面からはみ出さない領域に収まることを特徴とする請求項1記載の水路用型枠ユニット。
【請求項3】
振動装置が、第1の水路形成型の後端面と第2の水路形成型の前端面との間に有って、前記第1の水路形成型及び第2の水路形成型の軸線方向から見て前記第1の水路形成型及び第2の水路形成型の周面からはみ出さない領域に収まり、かつ、設置角度が型枠部の進行方向に対して0°~-30°の範囲で水平もしくは斜め下方を向いて固定されることを特徴とする請求項1記載の水路用型枠ユニット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、施工車両とともに移動しながらコンクリートを打設して、溝内に管状の水路を構築する水路用型枠ユニットに関するものである。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、車両が通行可能なトンネルや道路等では、雨水等の排水のため内部に管状の水路を有し、上面に排水口を備えた側溝を道路の端に沿って構築することが行われている。このような側溝の構築に際し、本願出願人らは施工車両とともに移動しながらコンクリートを型枠内に充填し、管状の水路を有する側溝を連続的に形成する下記[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明を行った。
【0003】
ここで、路面が既に完成した道路等に補修や改修等で後から側溝を形成する場合、側溝を形成する場所を掘削して溝を形成し、この溝内に側溝を形成することが行われる。しかしながら、上記の[特許文献1]、[特許文献2]に記載の発明は、路面を施工する前段階で地上に側溝を構築する地上施工のものであり型枠部の寸法が大きく、狭い溝内に側溝を構築することは困難であった。この問題点に対し、下記[特許文献3]には掘削した溝内へ側溝を構築することが可能な地中落込み施工に対応した水路成型型枠に関する発明が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-171676号公報
特開平5-171677号公報
特開2002-339445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、[特許文献3]に記載の発明ではコンクリートに振動を与える振動装置が、コンクリートを供給する供給部を通して設置されており、コンクリートの流れの妨げになるとともに、振動装置に動力を伝える伝達部材がコンクリートとの摩擦で摩耗するとういう問題点がある。また、掃除が面倒なことに加え、供給部に残留するコンクリートの量が増加するという問題点がある。さらに、振動装置を供給部を通して設置する関係上、振動装置の設置方向は縦となる。ただし、通常、溝5内には例えば図3(b)に示す上方が空いた略コの字形状の鉄筋6が設置される。このとき、振動装置の設置方向が縦の場合、振動装置を鉄筋6の上部の間隙を通す必要があり、振動装置と鉄筋6とが接触して不具合を生じる危険性が高い。また、排水口14の幅が狭い側溝16を構築する場合、鉄筋6の上部間隙も狭く、振動装置と鉄筋6とが直接接触しなくとも振動装置の振動が鉄筋6に伝播して干渉し不具合が生じる可能性が有る。さらに、棒状の標準的な振動装置では一般に振動体の先端は振動しないという特徴がある。よって、振動装置の設置方向が縦の場合、振動を構造物の下部にまで伝達させるためには、振動装置を溝5の奥深く、先端が溝5の底近くとなるまで挿入する必要がある。しかしながら、溝5内には鉄筋6が存在するため振動装置を深く挿し入れることができず、振動しない振動装置の先端が溝5(型枠部)のほぼ中央に位置し、最も振動する振動装置の胴部分が溝5(型枠部)の上部や供給部に位置することとなる。このため、振動装置の能力を効果的に利用できないことに加え、振動装置の先端の無振動部分が中央部分に位置して溝5の底部に振動が伝達しない無振動域が生じる可能性が有る。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、供給部におけるコンクリートの流れを妨げず、型枠部のコンクリートを効率良く振動させることが可能な水路用型枠ユニットの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
(1)走行可能な施工車両20に固定され前記施工車両20とともに移動しながらコンクリートを充填して、溝5内に管状の水路12を有する側溝16を構築する水路用型枠ユニットであって、
前記側溝16を構築する型枠部と、前記型枠部にコンクリートを供給する供給部40と、を備え、
前記型枠部は、前記溝5の上面を塞ぐとともに前記供給部40の前側に位置する第1の上面型枠50aと、前記溝5の上面を塞ぐとともに前記供給部40の後側に位置する第2の上面型枠50bと、前記第1の上面型枠50aから垂下した第1の排水口形成型54aと、前記第2の上面型枠50bから垂下した第2の排水口形成型54bと、前記第1の排水口形成型54aの下端に固定した略円柱形状の第1の水路形成型56aと、前記第2の排水口形成型54bの下端に固定した略円柱形状の第2の水路形成型56bと、前記供給部40の下方に位置し供給されたコンクリートに振動を与える振動装置30と、前記振動装置30に動力を伝える伝達部材34と、を有し、
前記第1の水路形成型56aは軸線方向に貫通孔58を備え、前記伝達部材34が前記貫通孔58を通るとともに、前記振動装置30は第1の水路形成型56aの後端から突出して前記供給部40内に位置することを特徴とする水路用型枠ユニット80を提供することにより、上記課題を解決する。
(2)振動装置30が、第1の水路形成型56aの後端面と第2の水路形成型56bの前端面との間に有って、前記第1の水路形成型56a及び第2の水路形成型56bの軸線方向から見て前記第1の水路形成型56a及び第2の水路形成型56bの周面からはみ出さない領域Aに収まることを特徴とする上記(1)記載の水路用型枠ユニット80を提供することにより、上記課題を解決する。
(3)振動装置30が、第1の水路形成型56aの後端面と第2の水路形成型56bの前端面との間に有って、前記第1の水路形成型56a及び第2の水路形成型56bの軸線方向から見て前記第1の水路形成型56a及び第2の水路形成型56bの周面からはみ出さない領域Aに収まり、かつ、設置角度が型枠部の進行方向に対して0°~-30°の範囲で水平もしくは斜め下方を向いて固定されることを特徴とする上記(1)記載の水路用型枠ユニット80を提供することにより、上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る水路用型枠ユニットは、振動装置の伝達部材が略円柱形状の前側の第1の水路形成型の内部を通る。このため、振動装置が横向きで位置し、振動装置の最も振動する胴部分を溝内の略中央部分に位置させることができる。これにより、振動装置の振動効果を最大限に発揮させることができ、供給されたコンクリートを効率良く振動させることができる。また、振動装置と鉄筋とが接触せず、高い品質の側溝を構築することができる。さらに、伝達部材が第1の水路形成型内を通るため、供給部及び型枠部内でのコンクリートの流れを妨げることがなく、また伝達部材の摩耗も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る水路用型枠ユニットの使用方法を説明する図である。
本発明に係る水路用型枠ユニットを示す図である。
本発明に係る水路用型枠ユニットの施工対象を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る水路用型枠ユニット80の実施の形態について図面に基づいて説明する。尚、図1ではコンクリート供給車両及び打設されたコンクリートの図示を省略する。
(【0011】以降は省略されています)
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