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公開番号2025067224
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023177016
出願日2023-10-12
発明の名称連結具及び盛土構造
出願人株式会社エンバイン
代理人個人,個人,個人
主分類E02D 17/18 20060101AFI20250417BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】発泡樹脂ブロックとコンクリート床版とを備えた盛土構造の施工に際し、コンクリート床版をプレキャスト化することが可能となり、機械化施工による盛土構造の施工に省力化を図ることができる、発泡樹脂ブロックを連結するための連結具を提供する。
【解決手段】連結具1は、板状の連結板部2と、連結板部2の一方の側端部を折り曲げて形成される第1アンカー板部31と、連結板部2の他方の側端部を折り曲げて形成される第2アンカー板部32と、連結板部2と第1アンカー板部31との折り曲げ箇所の端面が頂部41aとなるように下方に突出される第1爪部41と、連結板部2と第2アンカー板部32との折り曲げ箇所の端面が頂部42aとなるように下方に突出される第2爪部42と、を有する。連結板部2の上端面201、第1アンカー板部31の上端面311及び第2アンカー板部32の上端面321は、面一で形成されることを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
盛土用の発泡樹脂ブロック同士を連結する連結具であって、
板状の連結板部と、
前記連結板部の一方の側端部を折り曲げて形成される第１アンカー板部と、
前記連結板部の他方の側端部を折り曲げて形成される第２アンカー板部と、
前記連結板部と前記第１アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第１爪部と、
前記連結板部と前記第２アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第２爪部と、を有し、
前記連結板部の上端面、前記第１アンカー板部の上端面及び前記第２アンカー板部の上端面は、面一で形成されること
を特徴とする連結具。
続きを表示（約 380 文字）【請求項２】
盛土用の発泡樹脂ブロックを備えた盛土構造であって、
複数の前記発泡樹脂ブロックと、
前記発泡樹脂ブロック同士を連結する連結具と、を備え、
前記連結具は、
板状の連結板部と、
前記連結板部の一方の側端部を折り曲げて形成される第１アンカー板部と、
前記連結板部の他方の側端部を折り曲げて形成される第２アンカー板部と、
前記連結板部と前記第１アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第１爪部と、
前記連結板部と前記第２アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第２爪部と、を有し、
前記連結板部の上端面、前記第１アンカー板部の上端面及び前記第２アンカー板部の上端面は、面一で形成されること
を特徴とする盛土構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、発泡樹脂ブロック同士を連結する連結具及び該連結具を用いた盛土構造に関する。
続きを表示（約 2,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、発泡樹脂ブロックを用いた盛土構造に関する技術として、特許文献１が開示される。
【０００３】
特許文献１の発泡スチロールブロックの耐震緊結構造は、隣接する２つの発泡スチロールブロックが発泡スチロールブロック用耐震緊結金具により緊結され、該緊結金具は、プレート部と、プレート部の周縁に設けられ、プレート部に対して垂直に折り曲げられることで形成された複数の爪部とを有する。プレート部と複数の爪部との間に形成された複数の折り線は、１つの正方形の各辺に沿うように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－２６９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ここで、発泡樹脂ブロックを用いた従来の盛土構造は、発泡樹脂ブロックの上面に、特許文献１記載の緊結金具のプレート部が載置され、プレート部から下方に折り曲げられた爪部が発泡樹脂ブロックに差し込まれる。そして、該緊結金具が設けられた発泡樹脂ブロックの上側に、例えばコンクリートを現場で打設したコンクリート床版、発泡樹脂ブロック、芝生、シート材等の上載部材が設置される。
【０００６】
該緊結金具を用いた従来の盛土構造は、発泡樹脂ブロックの上側にプレキャストコンクリート床版等の上載部材を設置しようとすると、発泡樹脂ブロックの上面に露出された該緊結金具のプレート部が障害となる。このため、発泡樹脂ブロックの上面に、プレキャスト製のコンクリート床版を設置しようとしても、プレキャスト製のコンクリート床版の下面と発泡樹脂ブロックの上面とが直接接触することができず、金属面に上載するため滑りやすく、適切な擦抵抗力を確保することができない。したがって、従来の盛土構造では、コンクリート床版は現場打ちコンクリートにすることで、該緊結金具を巻き込み発泡樹脂ブロックに直接コンクリート面が接する納りとする事で摩擦抵抗面を確保し対応していた。このように、従来の盛土構造では、コンクリート床版を現場打ちしなければならず、プレキャスト製のコンクリート床版を安全に設置することが困難という事情があった。
【０００７】
そこで本発明は、上述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、発泡樹脂ブロックとコンクリート床版とを備えた盛土構造の施工に際し、コンクリート床版をプレキャスト化することが可能となり、機械化施工による盛土構造の施工に省力化を図ることができる、発泡樹脂ブロックを連結するための連結具及び該連結具を用いた盛土構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明に係る連結具は、盛土用の発泡樹脂ブロック同士を連結する連結具であって、板状の連結板部と、前記連結板部の一方の側端部を折り曲げて形成される第１アンカー板部と、前記連結板部の他方の側端部を折り曲げて形成される第２アンカー板部と、前記連結板部と前記第１アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第１爪部と、前記連結板部と前記第２アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第２爪部と、を有し、前記連結板部の上端面、前記第１アンカー板部の上端面及び前記第２アンカー板部の上端面は、面一で形成されることを特徴とする。
【０００９】
本発明に係る盛土構造は、盛土用の発泡樹脂ブロックを備えた盛土構造であって、前記コンクリート床版と、前記コンクリート床版の下側に設けられる複数の前記発泡樹脂ブロックと、前記発泡樹脂ブロック同士を連結する連結具と、を備え、前記連結具は、板状の連結板部と、前記連結板部の一方の側端部を折り曲げて形成される第１アンカー板部と、前記連結板部の他方の側端部を折り曲げて形成される第２アンカー板部と、前記連結板部と前記第１アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第１爪部と、前記連結板部と前記第２アンカー板部との折り曲げ箇所の端面が頂部となるように下方に突出される第２爪部と、を有し、前記連結板部の上端面、前記第１アンカー板部の上端面及び前記第２アンカー板部の上端面は、面一で形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、発泡樹脂ブロックの上側に連結具が露出しない構造にできるため、コンクリート床版等の上載部材を発泡樹脂ブロック仕上げ上面に直に接する状態での設置が可能となる。発泡樹脂ブロックと上載部材が直接接触し適切かつ安定した摩擦抵抗が確保されるため、コンクリート床版をプレキャスト化する事が可能となり、機械化施工による盛土構造の施工の省力化を図る事ができる。また、先行して設置されたプレキャストコンクリート床版の上を作業ヤードとして確保できるため、他工種の作業も同時に進められるため作業能率が向上し、更に天候に左右されずに工事を進める事が可能となるため工期短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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