TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025076254
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2024071752
出願日
2024-04-25
発明の名称
取水装置
出願人
株式会社エコ・プランナー
代理人
個人
主分類
E02B
7/20 20060101AFI20250508BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】構成の簡易化、軽量化を図りつつ取水効率の向上を期し得る取水装置を提供する。
【解決手段】水路2に介在されて上下動し得る取水可動堰3を具備する。取水可動堰3が下降して水路底部9に設置された堰止め状態で、取水可動堰3の下端面部6が、水路底部9に凹設された集水凹所10の上端部分10aに被る。取水可動堰3は、その上端を越流した水路水を、傾斜した取水スクリーン5で流下させ、その一部を濾過取水する。取水された水は、取水可動堰3の下端面部6に設けられた下端開放部7から集水凹所10に流入する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水路に介在されて上下動し得る取水可動堰を具備し、該取水可動堰が下降した状態で水路水を堰上げして取水する取水装置であり、該取水可動堰は、その上端を越流した水路水を流下させ且つ流下水の一部を濾過して下面側で取水可能とする取水スクリーンが、水路下流に向けて下方に傾斜する状態で設けられており、該取水可動堰の下端面部には、該取水スクリーンで取水された水を放出させる下端開放部が設けられており、
前記水路の水路底部には集水凹所が凹設されており、前記取水可動堰が下降して該水路底部に設置された堰止め状態で、前記下端面部が該集水凹所の上端部に被って前記下端開放部が該集水凹所に連通し、該集水凹所と該下端面部との間に、前記取水スクリーンで取水された水を集水する集水部が形成されることを特徴とする取水装置。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
前記取水可動堰は取水箱状体を有して構成され、該取水箱状体は、金属板を以て形成されており、起立板部の上端で、水路下流に向けて水平状態に突出する水平上板部が突設されると共に、該起立板部の下端で、水路下流に向けて水平状態に突出する水平下板部が突設され、該水平下板部の先端に延長水平下板部が水平状態に連結されてなる本体部を有し、
連結状態にある該水平下板部と該延長水平下板部とが前記下端面部を構成しており、
該延長水平下板部に、又は、該延長水平下板部と該水平下板部とに亘って、前記下端開放部が設けられており、
該本体部の左右の開放端が側面板で閉塞されており、前記起立板部の上端を越流した水路水を流下させ且つ流下水の一部を濾過して前記下面側で取水可能とする、水路下流に向けて下方に傾斜する前記取水スクリーンの上下端が、直接的に又は間接的に、前記水平上板部の先端部と前記延長水平下板部の先端部に連結されており、該取水スクリーンで取水された水が前記下端開放部で放出されるように構成されており、
前記水平上板部と、前記起立板部と、前記水平下板部とが、一枚の金属板を折曲して一連に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の取水装置。
【請求項3】
前記下端面部は、前記下端開放部を有する下端面部本体の下流端部にカバー板部が連設されてなり、
前記下端面部が、前記集水凹所の上端部に被ることにより、前記下端開放部が該集水凹所の内の上流側をなす部分に連通し、前記カバー板部が、前記集水凹所の内の下流側をなす部分の上端開放部を閉蓋した状態となり、
該集水凹所と前記下端面部との間に、前記取水された水を集水する集水部が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
【請求項4】
前記カバー板部を水平状態で見て、該カバー板部は、水路上流側の端部が、前記下端面部本体の前記下流端部に、垂直面内で回動可能に枢着されていることを特徴とする請求項3記載の取水装置。
【請求項5】
前記水路の前記水路底部に凹設された底部凹所が、上下動可能の昇降仕切板で水路幅方向に仕切られることによって、該昇降仕切板よりも水路上流側をなす前記集水凹所が形成されるようになされており、
該昇降仕切板は、前記取水可動堰の前記下端面部の下流端部で下設されており、前記取水可動堰の下降に伴う前記昇降仕切板の下降により該昇降仕切板が前記底部凹所を水路幅方向に仕切ることによって前記集水凹所が形成され、前記取水可動堰の前記下端面部が該集水凹所の前記上端部に被ることにより、前記下端開放部が該集水凹所に連通し、該集水凹所と前記下端面部との間に、前記取水スクリーンで取水された水を集水する前記集水部が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
【請求項6】
上段の水路底部に段差部を介して下段の水路底部が連なってなる、落差を有する水路底部の該上段の水路底部に底部凹所が凹設され、該底部凹所は、その水路下流側の端部の全体が水路下流側に向けて開放されており、該底部凹所が、上下動可能の昇降仕切板で水路幅方向に仕切られることによって、閉じられた該昇降仕切板よりも水路上流側をなす集水凹所が形成されるようになされており、
該昇降仕切板は、前記取水可動堰の前記下端面部の下流端部で下設されており、前記取水可動堰の下降に伴う該昇降仕切板の下降により該昇降仕切板が前記底部凹所を仕切ることによって前記集水凹所が形成され、前記取水可動堰の前記下端面部が該集水凹所の前記上端部に被ることにより、前記下端開放部が該集水凹所に連通し、該集水凹所と前記下端面部との間に、前記取水された水を集水する集水部が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
【請求項7】
前記昇降仕切板が、前記下端面部の前記下流端部に、垂直面内で回動可能に枢着されていることを特徴とする請求項5記載の取水装置。
【請求項8】
前記昇降仕切板が、前記下端面部の前記下流端部に、垂直面内で回動可能に枢着されていることを特徴とする請求項6記載の取水装置。
【請求項9】
前記集水凹所は、前記水路の水路底部に凹設された底部凹所の水路上流側に設けられ、該底部凹所は、前記取水可動堰の前記下端面部の下流端部よりも水路下流側に延長しており、
該底部凹所の水路下流側に傾動堰板が設けられ、該傾動堰板は、水路幅方向に延長する板状を呈し、その下端部が前記底部凹所の底部に当接状態となり得ると共に、その両側端部が前記底部凹所の対向する側壁面部に当接状態となるように構成されており、
又前記傾動堰板は、その下端部が前記底部凹所の底部側に枢着されることによって、前記水路下流側における底部に重なる倒状態と、所要角度に立ち上がる立ち上がり状態との角度範囲で傾動可能であり、
該傾動堰板が該立ち上がり状態で保持されることによって、該立ち上がり状態にある該傾動堰板より水路上流側をなす前記集水凹所が形成されるようになされており、
前記取水可動堰の前記下端面部が該集水凹所の上端部分に被ることにより、前記下端開放部が前記集水凹所に連通し、該集水凹所と前記下端面部との間に、前記取水された水を集水する前記集水部が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
【請求項10】
前記集水凹所は、上段の水路底部に段差部を介して下段の水路底部が連なってなる、落差を有する水路底部の該上段の水路底部に凹設された底部凹所の水路上流側に設けられ、該底部凹所は、前記取水可動堰の前記下端面部の下流端部よりも水路下流側に延長しており、且つ、該底部凹所の下流側の端部の全体が前記水路下流側に向けて開放されており、
又、前記底部凹所の水路下流側に傾動堰板が設けられ、該傾動堰板は、水路幅方向に延長する板状を呈し、その下端部が前記底部凹所の底部に当接状態となり得ると共に、その両側端部が前記底部凹所の対向する側壁面部に当接状態となるように構成されており、
又前記傾動堰板は、その下端部が前記底部凹所の底部側に枢着されることによって、前記水路下流側における底部に重なる倒状態と、所要角度に立ち上がる立ち上がり状態との角度範囲で傾動可能であり、
該傾動堰板が該立ち上がり状態で保持されることによって、該立ち上がり状態にある該傾動堰板より水路上流側をなす前記集水凹所が形成されるようになされており、
前記取水可動堰の前記下端面部が該集水凹所の上端部分に被ることにより、前記下端開放部が前記集水凹所に連通し、該集水凹所と前記下端面部との間に、前記取水された水を集水する前記集水部が形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の取水装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は取水装置に関するものである。より詳しくは、河川等の水路に介在されて上下動し得る取水可動堰を具備し、該取水可動堰が下降した状態で水路水を堰上げして取水するように構成された取水装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
河川等の水路の水路水を堰上げして取水するように構成された取水装置の一例として、特許文献1が開示する装置が提供されている。該装置は、例えば河川としての水路に介在され且つ上下動し得る可動堰の水路下流側の面部に取水器が一体に設けられ、該取水器が前記可動堰と一体となって上下動可能となされている。該取水器は、前記可動堰の上端を越流した水路水を流下させ且つ流下水の一部を濾過して下面側で取水可能とする取水スクリーンが、水路下流に向けて下方に傾斜する状態で設けられており、該取水器の底部側は取水槽とされている。該取水槽の上下長さは通常30~40cm程度である。
【0003】
前記可動堰が水路を完全に閉じた状態において前記取水槽の下面部が水路底に当接状態となる。該取水スクリーンの下面側で落水した水は、前記下面部が水路底に当接状態にある前記取水槽に収容され(該取水槽内の水深は通常30~40cm程度)、送水管を介して所定場所に運ばれ、融雪や農業用水、工業用水等として利用される。
【0004】
前記取水槽内の収容水を、融雪等を目的として一時期だけ取水する場合や、夏場等取水を要さない時期においては前記取水器は上昇状態とされる。前記取水器は前記可動堰と一体となって上昇されるのであるが、例えば、ラック駆動装置で構成された持ち上げ装置によって持ち上げられる。
【0005】
かかる構成を有する可動堰一体型取水装置は、前記可動堰の上流側における堆積物の影響を受けないで取水を確実に行うことができる利点を有していたが、以下のような問題点があった。即ち、
【0006】
(1) 特許文献1が開示する前記取水装置は、例えば、融雪等を目的として一時期期だけ取水する場合、夏場等取水を要さない時期においては前記可動堰は上昇状態とされるのであるが、このとき、前記取水器も該可動堰と一体となって上昇状態となる。そして該取水器の上昇(持ち上げ)の際は、前記取水槽に収容されている水も持ち上げられることとなる。取水槽内の水深は通常30~40cm程度であって、収容されている水の重量は、小型の該取水装置であっても300~500kg程度あり、該持ち上げ水量が多い場合は2t~3tにもなる。かかることから、該取水器の持ち上げのために能力の大きい大型の持ち上げ装置を必要として取水装置の価格上昇を招く問題があった。又、このように持ち上げ水量が多いことから該取水器を頑丈に構成しなければならず、そのために構成部材の各部サイズが大きくなる。かかることから取水装置の施工に際して大型のレッカー車を必要とする等、施工性が悪い問題があった。
【0007】
(2) 又前記したように前記取水器は、前記可動堰の上端を越流した水路水を前記取水スクリーンの上面で流下させ、流下水の一部を濾過して該取水スクリーンの下面側で取水可能とするものであり、該取水スクリーンは、水路下流に向けて下方に傾斜する状態で設けられている。
【0008】
そして、取水時には前記したように、前記可動堰が水路を閉じ、この状態で前記取水器の下面部(前記取水槽の下面部)が水路底に当接状態となり、前記取水スクリーンで取水されるのであるが、該取水スクリーンの下端位置は、前記取水槽の上端位置に合致させざるを得なかった。そのため、該取水スクリーンによる取水量は、自ずから、前記取水槽の上端位置によって一定量に制約されることとなった。
【0009】
そのため前記取水装置においては、取水量を増大させようとすれば、前記水路の幅方向で見た前記取水器の延長長さを大きくして取水面積を増大させる必要があり、或いは、前記可動堰の高さを高くして前記取水スクリーンの上端をより高い位置に設定する必要があった。しかしながら、前記取水器の延長長さを大きくした場合は、前記取水槽に収容されている水量が一層増えることから、持ち上げる荷重が更に増大し、一層能力の大きい持ち上げ装置を必要とする問題を招来することとなった。又、前記可動堰の高さを高くすることは、河川法上の制約から限界があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2003-34923号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
長尺平板パネル
29日前
個人
透過型堰堤
16日前
鹿島建設株式会社
鉄筋かご
14日前
個人
津波防御三段壁浮上システム。
22日前
中部電力株式会社
沈砂池
14日前
株式会社竹中工務店
壁接合工法
2日前
住友建機株式会社
ショベル
1日前
株式会社エコ・プランナー
取水装置
1日前
カナデビア株式会社
浮体構造体
22日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
14日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
14日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
14日前
株式会社奥村組
建物の基礎構造
8日前
コベルコ建機株式会社
操作装置
2日前
中部美化企業株式会社
水門装置
8日前
株式会社ダイトー
護岸コンクリートの補修構造
1日前
住友重機械工業株式会社
作業機械
1日前
鹿島建設株式会社
埋戻し方法
22日前
東陽商事株式会社
スイベルの共回り防止装置
16日前
プレス工業株式会社
建設機械のキャビン
14日前
個人
大規模真空沸騰圧密工法と大深度気水分離タンク
1日前
株式会社SEELS
フェンダー用カバー部材
23日前
株式会社小松製作所
作業車両
3日前
株式会社竹内製作所
土砂侵入防止構造
8日前
株式会社小松製作所
作業機械
3日前
マックストン株式会社
シート敷設用アンカーブロック
15日前
株式会社エンバイン
連結具及び盛土構造
22日前
キヤノン株式会社
移動体および撮像装置
3日前
コベルコ建機株式会社
作業機械
18日前
株式会社竹中工務店
柱脚構造
15日前
コベルコ建機株式会社
操作装置及び操作システム
2日前
株式会社立畠組
タイヤ保持具とタイヤ保持具の製作方法
16日前
コベルコ建機株式会社
建設機械
14日前
株式会社荒谷建設コンサルタント
水力駆動除塵装置
3日前
フリー工業株式会社
擁壁及び擁壁の施工方法
14日前
株式会社みつば電気
水力発電設備
4日前
続きを見る
他の特許を見る