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公開番号2025094994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023210740
出願日2023-12-14
発明の名称補強用鉄筋籠および作製方法
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人
主分類E02D 5/34 20060101AFI20250619BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】小さな積載空間の車両でも数多く輸送することが可能であり、また、現場では比較的容易且つ的確に補強用鉄筋籠完成体を作製することができる補強用鉄筋籠および作製方法を提供する。
【解決手段】補強用鉄筋籠1は、地中に埋設された基礎杭2の杭頭部21の周囲に形成された周囲空間S内に配置され、当該周囲空間S内に打設された時間経過で硬化する硬化体によって、杭頭部21の補強用鉄筋硬化体部を形成する。この補強用鉄筋籠1は、杭頭部21の外周面から水平方向に離間して当該外周面の周囲に位置する大きさを有し、杭頭部21の高さ方向に高くなる補強時形態を形成する一方で、この高さが低くされる搬送時形態を形成する周囲筋10を備える。周囲筋10は、例えば、螺旋筋部12からなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
地中に埋設された基礎杭の杭頭部の周囲に形成された周囲空間内に配置され、当該周囲空間内に打設された時間経過で硬化する硬化体によって、上記杭頭部の補強用鉄筋硬化体部を形成する補強用鉄筋籠であって、
上記基礎杭の上記杭頭部の外周面から水平方向に離間して当該外周面の周囲に位置する大きさを有し、上記杭頭部の高さ方向に高くなる補強時形態を形成する一方で、この高さが低くされる搬送時形態を形成する周囲筋を備えることを特徴とする補強用鉄筋籠。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の補強用鉄筋籠において、上記周囲筋は、当該周囲筋の最上側部と最下側部とを互いに引き離すことで上記高さが高くなる螺旋形部を有することを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項3】
請求項2に記載の補強用鉄筋籠において、上記螺旋形部は、上記最上側部から上記最下側部にかけて大きさが徐々に小さく巻かれていることを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項4】
請求項1に記載の補強用鉄筋籠において、上記周囲筋は、紐状部材によって連結された複数の環状筋からなり、上記紐状部材が重力方向に延びて上記環状筋が互いに離間することで上記補強時形態を形成することを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項5】
請求項4に記載の補強用鉄筋籠において、上記複数の環状筋は、下側ほど環状筋の大きさが小さいことを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項6】
請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の補強用鉄筋籠において、上記周囲筋の少なくとも最上側部の内側に設けられ、上記杭頭部の外周面に接触して、当該最上側部の水平移動を規制する規制部を有することを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項7】
請求項6に記載の補強用鉄筋籠において、上記規制部は、平面視で井の字を形成し、当該井の字の中央側の四辺部内を上記杭頭部が通るとともに当該四辺部の各辺の中央側に当該杭頭部の外周面が近接する複数本の直線鉄筋からなることを特徴とする補強用鉄筋籠。
【請求項8】
請求項2または請求項3に記載の補強用鉄筋籠を用い、現場で補強用鉄筋籠完成体を作製する作製方法であって、当該補強用鉄筋籠を上記搬送時形態で現場に搬送し、現場で、上記螺旋形部の上記最上側部と上記最下側部とを互いに離間する方向に引っ張る荷重を加えることにより、上記周囲筋を上記補強時形態にすることを特徴とする作製方法。
【請求項9】
請求項8に記載の作製方法において、上記補強時形態の上記周囲筋の最上側部から最下側部にかけて縦筋を取り付けることを特徴とする作製方法。
【請求項10】
請求項4または請求項5に記載の補強用鉄筋籠を用い、現場で補強用鉄筋籠完成体を作製する作製方法であって、当該補強用鉄筋籠を上記搬送時形態で現場に搬送し、現場で、上記周囲筋の複数の環状筋における最上側部となる環状筋を支持した状態で、他の下側の環状筋を上記紐状部材によって吊り下げることにより、上記周囲筋を上記補強時形態にし、上記周囲筋の最上側部から最下側部にかけて縦筋を取り付けることを特徴とする作製方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、基礎杭の杭頭部を補強する補強用鉄筋籠およびこの補強用鉄筋籠を用いて現場で補強用鉄筋籠完成体を作製する作製方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、既製杭を用いた基礎杭の周囲地盤を掘削して、コンクリート等の脆性材料を用いて杭頭部を補強するような工法が実用化されている。このような工法では、極大地震時など基礎杭の水平変位が大きくなることに伴い、基礎杭の周囲の補強体の内部に大きな応力が発生し、その結果ひび割れや損傷が生じると考えられる。
【0003】
特許文献1には、基礎杭の杭頭部の補強用の鉄筋籠が開示されている。この鉄筋籠は、例えば、複数本の軸線方向に延びる棒状の主筋と水平面内に配置されるリング状のフープ筋とから円筒籠状に形成されている。そして、この鉄筋籠には、基礎杭と鉄筋籠との軸心を合わせるための案内金具が配置される。この案内金具は、基礎杭の外径よりも僅かに大きい内径を有する円環状部材と、この円環状部材を鉄筋籠の中央位置に保持するための位置保持部材とから構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-115453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような鉄筋籠は嵩張る円筒形状で現場に搬送されるため、大きな積載空間を有する車両を利用する必要が生じ、輸送コストが割高になる欠点がある。一方、鉄筋籠の構成材料を現場に運んで、現場で一から鉄筋籠を作製するのは非効率である。また、配筋誤り等が発生する恐れがあるので、配筋検査など施工品質の確保について別途手間がかかる。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、小さな積載空間の車両でも数多く輸送することが可能であり、また、現場では比較的容易且つ的確に補強用鉄筋籠完成体を作製することができる補強用鉄筋籠および作製方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る補強用鉄筋籠は、上記課題を解決するために、地中に埋設された基礎杭の杭頭部の周囲に形成された周囲空間内に配置され、当該周囲空間内に打設された時間経過で硬化する硬化体によって、上記杭頭部の補強用鉄筋硬化体部を形成する補強用鉄筋籠であって、
上記基礎杭の上記杭頭部の外周面から水平方向に離間して当該外周面の周囲に位置する大きさを有し、上記杭頭部の高さ方向に高くなる補強時形態を形成する一方で、この高さが低くされる搬送時形態を形成する周囲筋を備えることを特徴とする。
【0008】
上記の構成であれば、上記周囲筋は、上記杭頭部の高さ方向に高くなる補強時形態を形成する一方で、この高さが低くされる搬送時形態を形成するので、小さな積載空間の車両でも数多く輸送することが可能であり、また、上記周囲筋を現場で上記補強時形態とすることにより、比較的容易且つ的確に補強用鉄筋籠完成体を現場において作製することができる。
【0009】
上記周囲筋は、当該周囲筋の最上側部と最下側部とを互いに引き離すことで上記高さが高くなる螺旋形部を有してもよい。これによれば、上記螺旋形部を縮めたり伸ばしたりすることにより、上記周囲筋において容易に上記搬送時形態と上記補強時形態とを形成することができる。
【0010】
上記螺旋形部は、上記最上側部から上記最下側部にかけて大きさが徐々に小さく巻かれてもよい。これによれば、上記搬送時形態において、上側の螺旋形部の環状部分の内側に下側の螺旋形部の環状部分が収容されるので、上記搬送時形態の高さをより低くできる。
(【0011】以降は省略されています)

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