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公開番号2025090198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-17
出願番号2023205287
出願日2023-12-05
発明の名称空気式防舷材の管理システムおよび方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類E02B 3/26 20060101AFI20250610BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】船舶の接触による防舷材での偏った範囲の損耗を抑制して防舷材をより有効に使用できる空気式防舷材の管理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】筒軸心CLを中心にした回転を規制して空気式防舷材11Aを岸壁10に設置し、防舷材本体12の周方向に間隔をあけて対向する位置にパッシブ型のICタグ2を設置し、空気式防舷材11Aの外部に各ICタグ2と無線通信可能な通信機7を配置して、各ICタグ2の識別情報、各ICタグ2の防舷材本体12での周方向設置位置、岸壁10での各ICタグ2の周方向配置位置を事前情報として把握し、無線通信を用いて通信機7により取得したICタグ2の識別情報と、識別情報を取得した時のそのICタグ2の岸壁10での周方向配置位置と、事前情報とに基づいて、岸壁10での防舷材本体12の周方向に関する位置固定期間を演算装置8により特定する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている防舷材本体を有し、前記空気式防舷材が筒軸心を中心にした回転が規制されて使用場所に設置される空気式防舷材の状態を把握する空気式防舷材の管理システムにおいて、
前記防舷材本体の周方向に間隔をあけて対向する位置に設置されたパッシブ型のICタグと、前記空気式防舷材の外部に配置されて、それぞれの前記ICタグと無線通信可能な通信機と、演算装置とを備えて、
それぞれの前記ICタグの識別情報、それぞれの前記ICタグの前記防舷材本体での周方向設置位置、前記使用場所でのそれぞれの前記ICタグの周方向配置位置が事前情報として把握されていて、
前記無線通信を用いて前記通信機により取得された少なくとも1つの前記ICタグの前記識別情報と、前記識別情報を取得した時のそのICタグの前記使用場所での周方向配置位置と、前記事前情報とに基づいて、前記演算装置により前記使用場所での前記防舷材本体の周方向に関する位置固定期間が特定される空気式防舷材の管理システム。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記防舷材本体の空気圧を検知する圧力センサを有し、前記圧力センサによる検知データが前記無線通信を用いて前記通信機により取得されて前記演算装置に入力される請求項1に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項3】
前記空気式防舷材が一方の前記ボウル状端部に接続される重錘を有していて、一方の前記ボウル状端部が前記防舷材本体の下端部、他方の前記ボウル状端部が前記防舷材本体の上端部になって前記使用場所に設置される縦型空気式防舷材である請求項1または2に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項4】
それぞれの前記ICタグが、一方の前記ボウル状端部に配置される請求項3に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項5】
それぞれの前記ICタグが配置されている周方向位置を示す表示が、一方の前記ボウル状端部の外表面に付されている請求項4に記載の空気式防舷材の管理システム。
【請求項6】
円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている防舷材本体を有し、前記空気式防舷材が筒軸心を中心にした回転が規制されて使用場所に設置されている空気式防舷材の状態を把握する空気式防舷材の管理方法において、
前記防舷材本体の周方向に間隔をあけて対向する位置にパッシブ型のICタグを設置し、前記空気式防舷材の外部にそれぞれの前記ICタグと無線通信可能な通信機を配置して、それぞれの前記ICタグの識別情報、それぞれの前記ICタグの前記防舷材本体での周方向設置位置、前記使用場所でのそれぞれの前記ICタグの周方向配置位置を事前情報として把握しておき、
前記無線通信を用いて前記通信機により取得した少なくとも1つの前記ICタグの前記識別情報と、前記識別情報を取得した時のそのICタグの前記使用場所での周方向配置位置と、前記事前情報とに基づいて、演算装置により前記使用場所での前記防舷材本体の周方向に関する位置固定期間を特定する空気式防舷材の管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気式防舷材の管理システムおよび方法に関し、さらに詳しくは、船舶の接触による防舷材での偏った範囲の損耗を抑制して防舷材をより有効に使用できる空気式防舷材の管理システムおよび方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
空気式防舷材には、下側に重錘が接続されて使用される縦型空気式防舷材がある(例えば、特許文献1参照)。縦型空気式防舷材は、円筒状の防舷材本体が筒軸心を中心にして回転することが規制されて岸壁などの使用場所に設置されることが多い。このように設置された防舷材では、防舷材本体の同じ範囲に船舶が繰り返し接触して損耗する。
【0003】
そのため、筒軸心を中心にして防舷材本体を適宜、周方向にずらして設置し直す作業をしなければ、防舷材本体の周方向では特定の範囲が著しく損耗する。防舷材本体の大部分は健全であっても、特定の範囲が著しく損耗していると防舷材を交換しなければならないので、防舷材を有効に使用できないという問題が生じる。いわゆる横型空気式防舷材でも、防舷材本体が筒軸心を中心にして回転することが規制されて設置されることがあり、この場合も上述した同様の問題が生じる。それ故、船舶の接触による防舷材での偏った範囲の損耗を抑制して、防舷材をより有効に使用するには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-117261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、船舶の接触による防舷材での偏った範囲の損耗を抑制して防舷材をより有効に使用できる空気式防舷材の管理システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の空気式防舷材の管理システムは、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている防舷材本体を有し、前記空気式防舷材が筒軸心を中心にした回転が規制されて使用場所に設置される空気式防舷材の状態を把握する空気式防舷材の管理システムにおいて、前記防舷材本体の周方向に間隔をあけて対向する位置に設置されたパッシブ型のICタグと、前記空気式防舷材の外部に配置されて、それぞれの前記ICタグと無線通信可能な通信機と、演算装置とを備えて、それぞれの前記ICタグの識別情報、それぞれの前記ICタグの前記防舷材本体での周方向設置位置、前記使用場所でのそれぞれの前記ICタグの周方向配置位置が事前情報として把握されていて、前記無線通信を用いて前記通信機により取得された少なくとも1つの前記ICタグの前記識別情報と、前記識別情報を取得した時のそのICタグの前記使用場所での周方向配置位置と、前記事前情報とに基づいて、前記演算装置により前記使用場所での前記防舷材本体の周方向に関する位置固定期間が特定されることを特徴とする。
【0007】
本発明の空気式防舷材の管理方法は、円筒状の胴部の筒軸方向両側にボウル状端部が連接されている防舷材本体を有し、前記空気式防舷材が筒軸心を中心にした回転が規制されて使用場所に設置されている空気式防舷材の状態を把握する空気式防舷材の管理方法において、前記防舷材本体の周方向に間隔をあけて対向する位置にパッシブ型のICタグを設置し、前記空気式防舷材の外部にそれぞれの前記ICタグと無線通信可能な通信機を配置して、それぞれの前記ICタグの識別情報、それぞれの前記ICタグの前記防舷材本体での周方向設置位置、前記使用場所でのそれぞれの前記ICタグの周方向配置位置を事前情報として把握しておき、前記無線通信を用いて前記通信機により取得した少なくとも1つの前記ICタグの前記識別情報と、前記識別情報を取得した時のそのICタグの前記使用場所での周方向配置位置と、前記事前情報とに基づいて、演算装置により前記使用場所での前記防舷材本体の周方向に関する位置固定期間を特定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記無線通信を通じて前記通信機により取得した少なくとも1つの前記ICタグの前記識別情報と、前記識別情報を取得した時のそのICタグの前記使用場所での周方向配置位置と、前記事前情報とに基づいて、前記防舷材本体が周方向位置を変えずに前記使用場所に設置されていた期間(前記位置固定期間)が前記演算装置により特定される。したがって、特定された前記位置固定期間を指標にして、前記防舷材本体を適時、筒軸心を中心にして周方向にずらして前記空気式防舷材を前記使用場所に設置し直すことが可能になる。その結果、船舶の接触による前記空気式防舷材での偏った範囲の損耗が抑制されるので、前記空気式防舷材をより有効に使用するには有利になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
縦型空気式防舷材に適用されている空気式防舷材の管理システムの実施形態を上面視で例示する説明図である。
図1の一部拡大図である。
図2の縦型空気式防舷材を側面視で例示する説明図である。
図3の縦型空気式防舷材の内部を縦断面視で例示する底面図である。
図4のICタグを平面視で例示する説明図である。
図5のICタグを正面視で例示する説明図である。
図6のICタグと通信機との間で無線通信をしている状態を拡大して例示する説明図である。
図2の防舷材本体の周方向位置をずらして使用場所に設置し直した縦型空気式防舷材を例示する説明図である。
通信網を通じて演算装置と端末機器とが接続されている管理システムの構成を例示する説明図である。
横型空気式防舷材に適用されている管理システムの実施形態を上面視で例示する説明図である。
図10の空気式防舷材を側面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の空気式防舷材の管理システムおよび方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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