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公開番号2025093058
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208550
出願日2023-12-11
発明の名称コンベヤベルトの管理システムおよび方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B65G 43/02 20060101AFI20250616BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態をより確実に把握できるコンベヤベルトの管理システムおよび方法を提供する。
【解決手段】パッシブ型のICタグ2として電波方式のICタグ2Aと電磁結合方式のICタグ2Bをコンベヤベルト13に設置し、コンベヤ装置10に装着されているコンベヤベルト13の各ICタグ2A、2Bに向かって検知器7から発信した発信電波R1に応じて各ICタグ2A、2Bから返信される返信電波R2を検知器7によって受信し、返信電波R2を利用してコンベヤベルト13の稼働状態が演算装置8よって把握され、或いは、各ICタグ2A、2Bに接続されたセンサ部6による検知データを返信電波R2によってICタグ2A、2Bから検知器7に送信して演算装置8に入力し、検知データに基づいてコンベヤベルト13の状態が演算装置8によって把握される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
コンベヤベルトに設置されるパッシブ型のICタグと、前記ICタグと無線通信する検知器と、この検知器に通信可能に接続された演算装置とを備えて、コンベヤ装置に装着されている前記コンベヤベルトに設置された前記ICタグに向かって前記検知器から発信された発信電波に応じて前記ICタグから返信される返信電波が前記検知器によって受信され、前記返信電波を利用して前記コンベヤベルトの状態が前記演算装置によって把握されるコンベヤベルトの管理システムにおいて、
前記ICタグとして、電波方式のICタグと電磁結合方式のICタグの二種類が使用されているコンベヤベルトの管理システム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記コンベヤ装置の少なくとも1箇所の検知位置に配置された前記検知器による前記返信電波の受信時刻に基づいて前記コンベヤベルトの走行速度が前記演算装置により算出され、この算出された前記走行速度の経時変化に基づいて前記コンベヤベルトの稼働状態が把握される請求項1に記載のコンベヤベルトの管理システム。
【請求項3】
前記コンベヤベルトに設置される複数のセンサ部を備えて、前記電波方式のICタグに電気的に接続されるセンサ部と、前記電磁結合方式のICタグに電気的に接続されるセンサ部とを有し、それぞれの前記センサ部による検知データが前記返信電波によって前記ICタグから前記検知器に送信されて前記演算装置に入力され、入力された前記検知データに基づいて前記コンベヤベルトの状態が前記演算装置によって把握される請求項1または2に記載のコンベヤベルトの管理システム。
【請求項4】
前記検知データに基づいて前記コンベヤベルトの温度状態、摩耗状態、縦裂きの発生状態の三項目のうち、少なくとも一項目が前記演算装置によって把握される請求項3に記載のコンベヤベルトの管理システム。
【請求項5】
コンベヤベルトにパッシブ型のICタグを設置し、前記ICタグと無線通信する検知器からコンベヤ装置に装着されている前記コンベヤベルトに設置された前記ICタグに向かって発信電波を発信し、この発信電波に応じて前記ICタグから返信される返信電波を前記検知器によって受信し、前記返信電波を利用して演算装置により前記コンベヤベルトの状態を判断するコンベヤベルトの管理方法において、
前記ICタグとして、電波方式のICタグと電磁結合方式のICタグの二種類を使用するコンベヤベルトの管理方法。
【請求項6】
前記ICタグを前記コンベヤベルトの製造時に前記コンベヤベルトに埋設しておく請求項5に記載のコンベヤベルトの管理方法。
【請求項7】
前記ICタグを前記コンベヤベルトの製造後に、前記コンベヤベルトに設置する請求項5に記載のコンベヤベルトの管理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤベルトの管理システムおよび方法に関し、さらに詳しくは、様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態をより確実に把握できるコンベヤベルトの管理システムおよび方法に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
コンベヤ装置のプーリ間に張設されて走行するコンベヤベルトを管理するシステムが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で提案されている管理システムは、コンベヤベルトに埋設されたRFID用タグ(ICタグ)とリーダとの間で無線通信を行って、RFID用タグから送信されたデータがリーダによって取得される。そして、リーダによって取得された種々のデータは、所定の端末装置に送信されて情報共有される。
【0003】
このような従来の管理システムでは、ICタグとして、通信方式がいわゆる電波方式のICタグが使用されることが多い。ところで、砕石、土砂、その他の鉱石素材やこれらの加工物などを搬送するコンベヤベルトは様々な使用条件下で稼働している。そして、コンベヤベルトの使用条件の違いに起因して、ICタグとリーダとの無線通信環境も変化する。そのため、同じ通信方式のICタグだけが使用されていると、コンベヤベルトの特定の使用条件下ではICタグとリーダとの無線通信が不能になって、ICタグからのデータを取得できないという問題が生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-23840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
即ち、コンベヤベルトに設置されるICタグがすべて同じ通信方式であると、様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態を十分に把握できないことがある。それ故、様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態をより確実に把握するには改善の余地がある。
【0006】
本発明の目的は、様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態をより確実に把握できるコンベヤベルトの管理システムおよび方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明のコンベヤベルトの管理システムは、コンベヤベルトに設置されるパッシブ型のICタグと、前記ICタグと無線通信する検知器と、この検知器に通信可能に接続された演算装置とを備えて、コンベヤ装置に装着されている前記コンベヤベルトに設置された前記ICタグに向かって前記検知器から発信された発信電波に応じて前記ICタグから返信される返信電波が前記検知器によって受信され、前記返信電波を利用して前記コンベヤベルトの状態が前記演算装置によって把握されるコンベヤベルトの管理システムにおいて、前記ICタグとして、電波方式のICタグと電磁結合方式のICタグの二種類が使用されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のコンベヤベルトの管理方法は、コンベヤベルトにパッシブ型のICタグを設置し、前記ICタグと無線通信する検知器からコンベヤ装置に装着されている前記コンベヤベルトに設置された前記ICタグに向かって発信電波を発信し、この発信電波に応じて前記ICタグから返信される返信電波を前記検知器によって受信し、前記返信電波を利用して演算装置により前記コンベヤベルトの状態を判断するコンベヤベルトの管理方法において、前記ICタグとして、電波方式のICタグと電磁結合方式のICタグの二種類を使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、コンベヤベルトに設置されるパッシブ型のICタグとして、電波方式のICタグと電磁結合方式のICタグの二種類が使用される。通信方式が異なるそれぞれのICタグが前記検知器と無線通信する際の通信特性には違いがある。そのため、様々な無線通信環境下であっても、二種類の通信方式のうち少なくとも一方の通信方式のICタグからの前記返信電波を前記検知器によって受信することが可能になる。即ち、コンベヤベルトの使用条件の違いに起因して生じる様々な無線通信環境下において、電波方式のICタグと前記検知器との間の無線通信、電磁結合方式のICタグと前記検知器との間の無線通信のいずれもが通信不能になるリスクが低減する。それ故、前記返信電波を利用して様々な使用条件下のコンベヤベルトの状態をより確実に把握するには有利になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
コンベヤベルトの管理システムの実施形態の全体概要を例示する説明図である。
図1の管理システムが適用されたコンベヤ装置を側面視で例示する説明図である。
図2のA-A断面図である。
図3のB-B矢視図である。
電波方式のICタグを平面視で例示する説明図である。
図5のICタグを正面視で例示する説明図である。
電磁結合方式のICタグを平面視で例示する説明図である。
図7のICタグを正面視で例示する説明図である。
ICタグと検知器とが無線通信している状態をコンベヤベルトの断面視で例示する説明図である。
コンベヤベルトの走行速度の経時変化を模式的に例示するグラフ図である。
検知位置に対するICタグの位置と返信電波の受信信号強度との関係を模式的に例示するグラフ図である。
ICタグの起動時の電気抵抗値とICタグの温度との相関関係を例示するグラフ図である。
それぞれの検知位置でのコンベヤベルトの温度を例示する説明図である。
図14A~図14Dは二種類のICタグの配置パターンをコンベヤベルトの平面視で例示する説明図である。
図15A、図15Bは二種類のICタグのさらに別の配置パターンをコンベヤベルトの平面視で例示する説明図である。
管理システムの別の実施形態が適用されたコンベヤ装置を側面視で例示する説明図である。
図16の検知器付近のコンベヤベルトを横断面視で例示する説明図である。
図17の検知器およびコンベヤベルトを平面視で例示する説明図である。
図18のICタグおよびセンサ部を平面視で例示する説明図である。
図19のICタグおよびセンサ部を正面視で例示する説明図である。
図19のセンサ部の変形例を平面視で例示する説明図である。
図21のセンサ部付きICタグが埋設されたコンベヤベルトの一部を拡大して横断面視で例示する説明図である。
管理システムのさらに別の実施形態が適用されたコンベヤベルトを横断面視で例示する説明図である。
図23の検知器およびコンベヤベルトを平面視で例示する説明図である。
図24のセンサ部の変形例を平面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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