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公開番号2025091097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-18
出願番号2023206099
出願日2023-12-06
発明の名称カゴ枠、及び河川堤防の補強構造
出願人日鉄建材株式会社
代理人個人
主分類E02B 3/08 20060101AFI20250611BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】越流抵抗性の向上が図られたカゴ枠、及び河川堤防の補強構造を提供する。
【解決手段】カゴ枠1は、川裏の法面に沿って設置される金網製の網カゴの裏法面部11と、裏法面部11に接合されて川裏の法肩に設置され、裏法面部11よりも小さい目合いを有する溶接金網製の網カゴの裏法肩部12と、を備えることを特徴とする。河川堤防の補強構造100は、川裏の法面に沿って設置され、内部に第1中詰材が収容された金網製の網カゴの裏法面部11と、裏法面部11に接合されて川裏の法肩に設置され、内部に前記第1中詰材よりも粒径の小さい第2中詰材が収容され、裏法面部11よりも小さい目合いを有する溶接金網製の網カゴの裏法肩部12と、を備えることを特徴とする。河川堤防の補強構造100は、裏法肩部12の上面を被覆する天端保護部2を備えてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
川裏の法面に沿って設置される金網製の網カゴの裏法面部と、
前記裏法面部に接合されて川裏の法肩に設置され、前記裏法面部よりも小さい目合いを有する溶接金網製の網カゴの裏法肩部と、
を備えること
を特徴とするカゴ枠。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記裏法肩部は、前記目合いが25mm~50mmであること
を特徴とする請求項1に記載のカゴ枠。
【請求項3】
前記裏法肩部は、前記裏法面部よりも太い線径を有すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のカゴ枠。
【請求項4】
前記裏法肩部は、前記線径がφ5mm超~φ6mmであること
を特徴とする請求項3に記載のカゴ枠。
【請求項5】
川裏の法面に沿って設置され、内部に第1中詰材が収容された金網製の網カゴの裏法面部と、
前記裏法面部に接合されて川裏の法肩に設置され、内部に前記第1中詰材よりも粒径の小さい第2中詰材が収容され、前記裏法面部よりも小さい目合いを有する溶接金網製の網カゴの裏法肩部と、
を備えること
を特徴とする河川堤防の補強構造。
【請求項6】
前記裏法肩部の上面を被覆する天端保護部を備えること
を特徴とする請求項5に記載の河川堤防の補強構造。
【請求項7】
前記裏法面部に接合されて川裏の法尻に露出して設置され、内部に前記第1中詰材が収容された金網製の網カゴの裏法尻部を備えること
を特徴とする請求項5又は6に記載の河川堤防の補強構造。
【請求項8】
前記裏法尻部よりも下方に設置される根固め部を備えること
を特徴とする請求項7に記載の河川堤防の補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、河川堤防に設置するカゴ枠、及び河川堤防の補強構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、河川堤防を補強する工法として、ひし形金網で構成されたカゴ枠工法(かごマット工法)が用いられている。従来のカゴ枠工法は、河川堤防の川表側に設置するほか、例えば図6(a)に示すように、複数連結したカゴ枠8に石詰をして川裏側に設置することで、万が一越水した際、堤防の決壊を防ぐことができる。ここで、従来のカゴ枠8は、裏法肩に設置される水平部81と、裏法面に設置される法面部82と、裏法尻に設置されるたれ部83と、からなる。カゴ枠8は、底面84と、上蓋85と、側壁86と、隔壁87とで複数の函体に仕切られた金網カゴであり、各函体内に割栗石又は玉石等の中詰材810が詰められる。なお、側壁86及び隔壁87は、例えば図6(b)に示すように第1結合コイル88が巻き付けられて底面84に固定される。また、側壁86と隔壁87とは、例えば第2結合コイル89が巻き付けられて固定される。上蓋85は、折り曲げ可能なひし形金網であり、例えば図6(a)に示すように複数の函体に亘って設置され、底面84と同様に図示しない結合コイルが巻き付けられて固定される。
【0003】
このようなカゴ枠8を河川堤防に設置することで、河川堤防を補強することができる。ここで、さらなる越水対策を施すために、水平部81の上面に天端保護工としてアスファルト舗装と法留めブロックとを施工する必要がある。しかしながら、従来のカゴ枠8は、中詰材にφ100mm~φ200mmの割栗石又は玉石を使用するため、水平部81の上面に設置する天端保護工との密着度が弱く不安定であり、越流の大きさによってはアスファルト舗装や法留めブロックが被災することで堤防が脆弱化し、最悪の場合堤防が決壊に至るおそれがある。このため、従来のカゴ枠8は、天端保護工との密着度を向上できず、越流抵抗性の向上を図ることができない。
【0004】
また、特許文献1~6には、河川堤防の補強に用いるカゴ枠及び補強構造に係る技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-127129号公報
特許第4354363号公報
特許第5589117号公報
特許第3270998号公報
特許第6171569号公報
特許第6960135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~4に開示されたカゴ枠は、裏法肩に設置する水平部の特徴について開示されていない。また、特許文献5に開示された堤防の補強構造は、水平部の上面に設置する天端保護工について開示されていない。また、特許文献6に開示された堤防の補強構造は、天端舗装と天端との密着性について開示されていない。すなわち、特許文献1~6に開示された技術では、カゴ枠と天端保護工との密着度を向上できず、越流抵抗性の向上を図ることができない問題がある。
【0007】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、越流抵抗性の向上が図られたカゴ枠、及び河川堤防の補強構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明におけるカゴ枠は、川裏の法面に沿って設置される金網製の網カゴの裏法面部と、前記裏法面部に接合されて川裏の法肩に設置され、前記裏法面部よりも小さい目合いを有する溶接金網製の網カゴの裏法肩部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
第2発明におけるカゴ枠は、第1発明において、前記裏法肩部は、前記目合いが25mm~50mmであることを特徴とする。
【0010】
第3発明におけるカゴ枠は、第1発明又は第2発明において、前記裏法肩部は、前記裏法面部よりも太い線径を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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