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公開番号
2025093549
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209267
出願日
2023-12-12
発明の名称
土留パネル
出願人
JFE建材株式会社
代理人
弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類
E02D
17/04 20060101AFI20250617BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】加工における手間を低減できる土留パネルを提供すること。
【解決手段】本発明に係る土留パネルは、地山を掘削して形成された壁面に沿って設置された土留構造物を構築するために用いられる土留パネルであって、断面形状が波形であり、山部及び谷部が第1方向に並列する波付鋼板と、波付鋼板の第1方向に交差する第2方向における端部に設けられた縦フランジ部と、波付鋼板の第1方向における両端部に、第1方向及び第2方向に交差する第3方向に延びるように設けられ、縦フランジ部の内面に接合された一対の補強部材と、を備え、縦フランジ部の第1方向における端面同士の距離は、一対の補強部材の外面同士の距離よりも小さい。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
地山を掘削して形成された壁面に沿って設置された土留構造物を構築するために用いられる土留パネルであって、
断面形状が波形であり、山部及び谷部が第1方向に並列する波付鋼板と、
前記波付鋼板の前記第1方向に交差する第2方向における端部に設けられた縦フランジ部と、
前記波付鋼板の前記第1方向における両端部に、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に延びるように設けられ、前記縦フランジ部の内面に接合された一対の補強部材と、
を備え、
前記縦フランジ部の前記第1方向における端面同士の距離は、前記一対の補強部材の外面同士の距離よりも小さい
土留パネル。
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【請求項2】
前記第1方向において、
前記縦フランジ部の前記端面は、
前記一対の補強部材の一方の前記外面と、前記一対の補強部材の一方の内面との間に位置している
請求項1に記載の土留パネル。
【請求項3】
前記縦フランジ部と、前記一対の補強部材とは、
隅肉溶接により接合されている
請求項1又は2に記載の土留パネル。
【請求項4】
前記波付鋼板の前記端部に設けられ、
前記縦フランジ部から、前記第3方向であって、前記縦フランジ部と反対の方向に延びる突出部を更に備えた
請求項1に記載の土留パネル。
【請求項5】
前記突出部は、前記縦フランジ部からの遠位端において、前記壁面に当接している
請求項4に記載の土留パネル。
【請求項6】
前記突出部は、
前記縦フランジ部から連続して延びている
請求項4又は5に記載の土留パネル。
【請求項7】
前記突出部の前記第3方向における寸法と、前記縦フランジ部の前記第3方向における寸法と、を合計した寸法は、
前記一対の補強部材の前記第3方向における寸法と同じである
請求項4又は5に記載の土留パネル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、土留パネルに関し、特に、土留構造物に用いられる土留パネルに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、地面を掘削して形成された掘削孔に波付鋼板からなる土留パネルを組み立てて構築された土留構造物が知られている。土留構造物は、掘削孔の壁面に沿って複数の波付鋼板を環状に配置して形成された構造体を、孔軸方向に積み重ねて構築される。
【0003】
土留構造物は、掘削孔の深度が深くなるにつれて地山側からの土圧が大きくなり、波付鋼板だけでは剛性が足りない場合がある。また、深度の深さにかかわらず、土質の条件等により、土圧が大きい場合もある。更に、孔軸方向の深度が深くなるにつれて、上方に配置された構造体の自重が下方に配置された構造体に作用する。このため、土留構造物では、剛性が足りない箇所において、上下に隣り合う波付鋼板の間に補強リングと呼ばれるH形鋼を挟み込み剛性を高めている。
【0004】
補強リングは、複数のH形鋼を、そのフランジ部が地山側と掘削側、つまり、掘削孔の内側に向くように、掘削孔の周方向に沿って配置され、隣り合うH形鋼のフランジ部が継手板を介して接合されて構築される。継手板は、H形鋼における地山側のフランジ部と掘削側のフランジ部とにそれぞれ当てがわれて、隣り合うH形鋼のフランジ部にそれぞれボルト接合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-066845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1のように、継手板を介して隣り合うH形鋼のフランジ部を接合する組立作業方法は、目視が困難な状態での作業となり、組立が困難となることに加えて、安全の確認に懸念がある。
【0007】
このため、H形鋼に代えて、例えば、溝形鋼などの補強部材を用い、且つ、補強部材が、予め、フランジ継手の間に挟まれた状態でフランジ継手に接合された構造体とすることが提案されている。この技術により、施工現場における補強部材同士のボルト接合作業が省略されて組立作業が容易になり、安全性も向上するが、一方で、溶接部(開先溶接部)が盛り上がっているために、フランジ同士の組立て作業の障害になっている。そのため、溶接部の盛り上がり部を削って平坦にしなければならず、工場で行われる加工に手間がかかり、部材の製造コストが増大してしまう。
【0008】
本開示は、上記の課題を解決するものであり、補強構造を有する土留パネルにおいて、工場で行われる加工の手間が低減できる土留パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る土留パネルは、地山を掘削して形成された壁面に沿って設置された土留構造物を構築するために用いられる土留パネルであって、断面形状が波形であり、山部及び谷部が第1方向に並列する波付鋼板と、前記波付鋼板の前記第1方向に交差する第2方向における端部に設けられた縦フランジ部と、前記波付鋼板の前記第1方向における両端部に、前記第1方向及び前記第2方向に交差する第3方向に延びるように設けられ、前記縦フランジ部の内面に接合された一対の補強部材と、を備え、前記縦フランジ部の前記第1方向における端面同士の距離は、前記一対の補強部材の外面同士の距離よりも小さいものである。
【発明の効果】
【0010】
本開示では、縦フランジ部の端面同士の距離が、一対の補強部材の外面同士の距離よりも小さくなるように、縦フランジ部と、補強部材とがずれて配置されている。このため、縦フランジ部と、補強部材との接合において隅肉溶接が可能になり、開先溶接のための開先加工が不要になることで、加工における手間が削減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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