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公開番号
2025086030
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023199808
出願日
2023-11-27
発明の名称
支持杭と受桁の接合構造
出願人
ヒロセ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
27/12 20060101AFI20250530BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】現場溶接をなく、支持杭の施工誤差を吸収しつつ、クランプボルトを締め付けて杭頭キャップを強固に支持杭の杭頭部に接合できる、支持頭と受桁の接合構造を提供すること。
【解決手段】H形鋼製の支持杭30の頭部と受桁の間に支持杭の施工誤差吸収機能を有する杭頭キャップ10を介装し、杭頭キャップ10は支持杭30の杭頭に載置可能であり、板面に複数の連結孔12を有する天板11と、天板11の下面に下向きに突設した垂れ板15と、垂れ板15に進退可能に螺着した複数のクランプボルト20とを具備し、杭頭キャップ10の垂れ板15を支持杭30に外装し、複数のクランプボルト20の突出量を調整することで支持杭30に対する杭頭キャップ10の取付け位置の調整が可能であり、複数のクランプボルト20を締め付けて支持杭30の杭頭部に固定した杭頭キャップ10の天板11に受桁を載置して複数の連結ボルトで固定した。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
隣り合うH形鋼製の支持杭の頭部間に鋼製の受桁を載置して複数の連結ボルトで固定する支持杭と受桁の接合構造であって、
前記支持杭の頭部と受桁の間に支持杭の施工誤差吸収機能を有する杭頭キャップを介装し、
前記杭頭キャップは前記支持杭の杭頭に載置可能であり、板面に複数の連結孔を有する天板と、
前記支持杭に外装可能なように前記天板の下面に下向きに突設した垂れ板と、
前記垂れ板に進退可能に螺着した複数のクランプボルトとを具備し、
前記杭頭キャップの垂れ板を支持杭に外装し、
前記複数のクランプボルトの突出量を調整することで前記支持杭に対する杭頭キャップの取付け位置の調整が可能であり、
前記複数のクランプボルトを締め付けて支持杭の杭頭部に固定した前記杭頭キャップの天板に受桁を載置して複数の連結ボルトで固定したことを特徴とする、
支持杭と受桁の接合構造。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記垂れ板が天板の下面に一体に固着して下向きに相対向して形成した一対のフランジ対向壁と、天板の下面に一体に固着して下向きに相対向して形成した一対のウェブ対向壁とからななり、前記一対のフランジ対向壁と一対のウェブ対向壁とが直交する関係にあることを特徴とする、請求項1に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項3】
前記一対のフランジ対向壁と一対のウェブ対向壁の相対向する位置に複数本のクランプボルトを進退可能に螺着したことを特徴とする、請求項2に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項4】
前記天板の平面形状が正方形または矩形を呈することを特徴とする、請求項2に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項5】
前記天板に対する受桁の載置位置を調整可能なように、前記天板に複数の連結孔の列を複数列設したことを特徴とする、請求項2に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項6】
前記天板に対する受桁の載置する向きを選択可能なように、前記天板に列設した複数の連結孔の列を互いに交差させて形成したことを特徴とする、請求項5に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項7】
前記垂れ板に対して複数のクランプボルトを多段的に設けたことを特徴とする、請求項1または2に記載の支持杭と受桁の接合構造。
【請求項8】
前記フランジ対向壁とウェブ対向壁の側面と天板の下面との間に単数または複数の補強リブを固着して補強したことを特徴とする、請求項2に記載の支持杭と受桁の接合構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は仮桟橋等の仮設構造物の施工技術に関し、詳細には施工誤差吸収機能を有する杭頭キャップを用いて支持杭の杭頭に受桁を接合する、支持頭と受桁の接合構造に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
道路等の建設・補修工事をする際に、人員や車両の通路、待機場所として道路脇に仮桟橋を建設する。
仮設橋の下部工を施工するには、鋼管製またはH形鋼製の支持杭を地中に打ち込み、支持杭の頭部を所定の高さに切断する。
支持杭の杭頭に受桁を載置して接合するにあたり、支持杭に施工誤差が生じている場合がある。
【0003】
支持杭の施工誤差を調整する手段として、杭頭に平板状のトッププレートを設けて載置位置の調整をすることが知られている(特許文献1)。
具体的な施工方法としては、杭頭にトッププレートを載せる際に水平位置の微調整を行い、その後に現場で溶接を行ってトッププレートを杭頭に固着する。
最終的に受桁をトッププレート上の正規位置に載置して、受桁とトッププレートの間に複数の固定ボルトを螺着して接合している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-186056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の支持杭と受桁の接合技術にはつぎの解決すべき課題がある。
<1>作業者の溶接資格の有無、溶接の技量差、当日の天候等の要因によってトッププレートの溶接の出来具合に大きなバラツキを生じる。
<2>支持杭の杭頭高さが正規位置より低い場合は、現場溶接により延長用鋼材を継ぎ足さなければならず、杭頭高さを正規位置に調整するために多くの時間と労力を必要とする。
<3>解体撤去して支持杭を再利用する場合は、溶接済みのトッププレートを再利用できないから、支持杭の首下50cm程度の高さで切断している。
トッププレート付きの支持杭の切除片はスクラップとして廃棄処理しなければならず、不経済である。
<4>現場での溶接作業には熟練工を必要とするが、近年の熟練工不足の慢性化が大きな課題となっている。
そのため、溶接を省略して低コストで接合できる代替技術の提案が望まれている。
【0006】
本発明の目的は以上の問題点を解消できる、支持杭と受桁の接合構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、隣り合うH形鋼製の支持杭の頭部間に鋼製の受桁を載置して複数の連結ボルトで固定する支持頭と受桁の接合構造であって、前記支持杭の頭部と受桁の間に支持杭の施工誤差吸収機能を有する杭頭キャップを介装し、前記杭頭キャップは前記支持杭の杭頭に載置可能であり、板面に複数の連結孔を有する天板と、前記支持杭に外装可能なように前記天板の下面に下向きに突設した垂れ板と、前記垂れ板に進退可能に螺着した複数のクランプボルトとを具備し、前記杭頭キャップの垂れ板を支持杭に外装し、前記複数のクランプボルトの突出量を調整することで前記支持杭に対する杭頭キャップの取付け位置の調整が可能であり、前記複数のクランプボルトを締め付けて支持杭の杭頭部に固定した前記杭頭キャップの天板に受桁を載置して複数の連結ボルトで固定した。
本発明の他の形態において、前記垂れ板が天板の下面に一体に固着して下向きに相対向して形成した一対のフランジ対向壁と、天板の下面に一体に固着して下向きに相対向して形成した一対のウェブ対向壁とからななり、前記一対のフランジ対向壁と一対のウェブ対向壁とが直交する関係にある。
本発明の他の形態において、前記一対のフランジ対向壁と一対のウェブ対向壁の相対向する位置に複数本のクランプボルトを進退可能に螺着してある。
本発明の他の形態において、前記天板の平面形状が正方形または矩形を呈する。
本発明の他の形態において、前記天板に対する受桁の載置位置を調整可能なように、前記天板に複数の連結孔の列を複数列設してある。
本発明の他の形態において、前記天板に対する受桁の載置する向きを選択可能なように、前記天板に列設した複数の連結孔の列を互いに交差させて形成してある。
本発明の他の形態において、前記垂れ板に対して複数のクランプボルトを多段的に設けてもよい。
本発明の他の形態において、前記フランジ対向壁とウェブ対向壁の側面と天板の下面との間に単数または複数の補強リブを固着して補強してもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明は少なくとも次のひとつの効果を奏する。
<1>杭頭キャップが具備する複数のクランプボルトの突出量を調整することで、支持杭の施工誤差を吸収しつつ、クランプボルトを締め付けて杭頭キャップを強固に支持杭の杭頭部に接合することができる。
<2>杭頭キャップを介して、支持杭の杭頭部に受桁を搭載して接合できるので、溶接作業が一切不要となり、溶接作業に起因した従来の問題点を解消することができる。
<3>天板に列設した複数の連結孔の列を選択することで、天板に対する受桁の載置位置を調整することができる。
<4>天板に列設した複数の連結孔の列を互いに交差させて形成することで、支持杭に杭頭キャップを付け替えることなく、受桁の載置する向きを任意に選択することができる。
<5>仮設桟橋や仮設橋等を解体する場合にはクランプボルトを緩めるだけの簡単な操作で杭頭キャップを支持杭から分離することができる。分離した杭頭キャップは再使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
杭頭キャップを用いた支持杭の杭頭と受桁の接合構造の説明図
杭頭キャップの斜視図
杭頭キャップの垂れ板と支持杭の寸法関係の説明図
支持杭と受桁の接合方法の説明図で、(A)は支持杭の杭頭部の切断作業の説明図、(B)は支持杭の杭頭部に杭頭キャップを被せる作業の説明図、(C)は支持杭の杭頭部に杭頭キャップを固定する作業の説明図
支持杭の施工誤差を杭頭キャップで修正した支持杭の杭頭と受桁の接合部の説明図
支持杭の杭頭に対して杭頭キャップを高さ方向に調整して連結した支持杭の杭頭と受桁の接合部の側面図
杭頭キャップに受桁を搭載して連結した支持杭の杭頭と受桁の接合部の側面図
杭頭キャップの天板に対して受桁を変位可能に搭載した杭頭キャップと受桁の搭載部の平面図
杭頭キャップの天板に対して受桁を変位可能に搭載した杭頭キャップと受桁の搭載部の側面図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。
説明にあたり、橋軸方向をX、橋軸直交方向をYと定義して説明するが、XとYは逆方向の組み合わせでもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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