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公開番号
2025082716
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-29
出願番号
2023196238
出願日
2023-11-17
発明の名称
鋼板製貯水構造物の止水構造
出願人
日鉄建材株式会社
代理人
個人
主分類
E02D
31/00 20060101AFI20250522BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】気温変化に左右されることが無く、施工性が良好で、強度が高く、鋼板に対して高い止水性を発揮することができる鋼板製貯水構造物の止水構造を提供する。
【解決手段】鋼板が接合された鋼板接合体の底部から内部に収容された液体が漏れ出さないように止水する鋼板製貯水構造物の止水構造において、鋼板が接合された鋼板接合体と、前記鋼板接合体を固定支持する基礎コンクリートを備え、前記基礎コンクリートに、溝部を形成し、当該溝部に前記鋼板接合体の下端部を収容し、前記溝部を前記下端部が収容された状態で樹脂からなるシール材を充填して止水する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼板が接合された鋼板接合体の底部から内部に収容された液体が漏れ出さないように止水する鋼板製貯水構造物の止水構造であって、
鋼板が接合された鋼板接合体と、前記鋼板接合体を固定支持する基礎コンクリートを備え、
前記基礎コンクリートには、溝部が形成され、当該溝部に前記鋼板接合体の下端部が収容されており、
前記溝部は、前記下端部が収容された状態で樹脂からなるシール材が充填されて止水されていること
を特徴とする鋼板製貯水構造物の止水構造。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記鋼板接合体の前記下端部は、固定金具を介して前記基礎コンクリートにアンカー固定され、前記固定金具は、前記下端部の外周を囲う根巻コンクリート内に埋設されていること
を特徴とする請求項1に記載の鋼板製貯水構造物の止水構造。
【請求項3】
前記鋼板は、波形に成形されたコルゲート鋼板であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の鋼板製貯水構造物の止水構造。
【請求項4】
前記シール材は、主剤と硬化剤を混ぜ合わせて硬化させる二液混合型の樹脂であること
を特徴とする請求項3に記載の鋼板製貯水構造物の止水構造。
【請求項5】
前記シール材は、エポキシ樹脂であること
を特徴とする請求項4に記載の鋼板製貯水構造物の止水構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板製貯水構造物の止水構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼板製貯水構造物としては、平面視円弧状の鋼板パネルを連結した鋼板パネル型の水槽(図示せず)や図5に示すように、平面視円弧状の波形鋼板であるコルゲート鋼板を連結したコルゲート型の水槽などが知られている。このような鋼板製貯水構造物は、鉄筋コンクリート製の貯水構造物と比べて建設期間が短く建設費が低減されるというメリットがあり、普及している。しかし、このような鋼製貯水構造物は、底部となる鉄筋コンクリート製の基礎と鋼板パネルやコルゲート鋼板との止水が困難であるという問題がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、基礎コンクリートスラブ中に側板の底部を埋め込み、側板の下端に環状のスケッチプレートを取り付け、このスケッチプレートに基礎コンクリートスラブと係着するジベルを配設した鋼製貯水槽が開示されている(特許文献1の実用新案請求の範囲、考案の詳細な説明第1頁第10行目~第5頁第9行目、図面の第3図、第4図等参照)。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の鋼製貯水槽は、コンクリートに係着するジベル耐用性が高いとされているものの、鋼板の側板5を上空に浮かせて設置した後に基礎スラブ3のコンクリートを打設する必要があり、施工に手間がかかる上、鋼板は、コンクリートと比べて伸び能力が高く、貯水量の変化で鋼板を連結した鋼板構造物である貯水槽が膨張・収縮を繰り返すため、経年的に止水性能が劣化するという問題があった。
【0005】
このような鋼板構造物の膨張・収縮を考慮した鋼板製の貯水構造物の底部の止水方法としては、現況の鋼板パネル型の貯水構造物の場合、図6に示すように、基礎コンクリートを打設後に、鋼板パネルの内部に底部コンクリートを打設し、鋼板パネルと基礎コンクリート及び底部コンクリートとの隙間をアスファルト系のシール材と防水コンクリートを充填して止水する構造となっている。
【0006】
また、現況のコルゲート型の貯水構造物は、図7に示すように、基礎コンクリートに溝部を設け、その溝部にコルゲート鋼板を接合した鋼板接合体の下端部を収容した状態でアスファルト系のシール材を充填した上、鋼板接合体の外側(外周)に根巻コンクリートを打設して止水する構造となっている。
【0007】
しかし、現況の鋼板構造物である鋼板製貯水構造物の止水構造は、アスファルト系のシール材を用いているため、アスファルト系のシール材が温度上昇によって軟化し(外気温が40℃を超えるとダレ始める)、漏水の原因となるという虞があった。また、逆に、アスファルト系のシール材は、気温の低い環境下では収縮し、割れてそこが漏水の原因になるという虞もあった。
【0008】
その上、アスファルト系のシール材は、低温時に充填時の流動性が低いため、充填時に複数の充填口が必要である上、敷き均しが必要であり、施工性が悪いという問題があった。さらに、アスファルト系のシール材は、地震動によってクラック(ひび割れ)が生じるという虞もあった。
【0009】
アスファルト系のシール材を使用しない鋼板製貯水構造物の止水構造としては、図8に示すように、コルゲート鋼板を接合した鋼板接合体の下にブチルゴムを敷設し、下端のボルト接合部をコーキング材で封止した上、内周に防水モルタルを打設し、外周に根巻コンクリートを打設する止水構造も知られている。
【0010】
しかし、図8に示す鋼板製貯水構造物の止水構造は、ブチルゴム等のゴム材を敷設し、且つ、シーリング材を施工した上、異なる複数種類のコンクリートを打設する必要があり、施工に手間がかかり、工期が増えて建設費が嵩むという問題がある。
(【0011】以降は省略されています)
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