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公開番号
2025078360
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-20
出願番号
2023190859
出願日
2023-11-08
発明の名称
仮桟橋の構築方法
出願人
ヒロセ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01D
15/24 20060101AFI20250513BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】従来まで使用していた現場毎に設計した固定式足場等の足場装置を一切使用せずに、仮桟橋の下部工を施工できる、仮桟橋の構築方法を提供すること。
【解決手段】自走式の車両部11と、車両部11に搭載した作業デッキ機構20とを具備した階下作業車10を使用し、作業デッキ機構20は車両部11の前方下方向に向けて張り出し可能な複数のブーム要素と、最先のブーム要素の先端部に設けた作業員が搭乗可能な作業ケージ25とを具備し、階下作業車10を既設上部工30上に搭載した状態で作業デッキ機構20を前方下方向に向けて張り出して、既設上部工30の前方に位置する隣り合う新設支持杭35a, 35aの間に補強材37aを取り付ける。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の間隔を隔てて支持杭を立設し、支持杭の杭頭を処理した後に支持杭の頭部間に受桁を設置し、隣り合う支持杭の間に補強材を取り付ける下部工を施工する下部工工程と、前記下部工の上方に複数の主桁を載置し、主桁上に覆工板を敷設して上部工を施工する上部工工程とをスパン単位で行う、仮桟橋の構築方法であって、
自走式の車両部と、車両部に搭載した作業デッキ機構とを具備した階下作業車を使用し、
前記作業デッキ機構は車両部の前方下方向に向けて張り出し可能な複数のブーム要素と、最先のブーム要素の先端部に設けた作業員が搭乗可能な作業ケージとを具備し、
前記階下作業車を既設上部工上に搭載した状態で作業デッキ機構を前方下方向に向けて張り出して、既設上部工の前方で下部工を施工することを特徴とする、
仮桟橋の構築方法。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記作業デッキ機構は伸縮スライド機構、起伏機構、旋回機構または回動機構の何れか一種を具備することを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項3】
前記作業デッキ機構は車両部に横向きに搭載した伸縮式の第1ブームと、前記第1ブームの先端部に下向きで起伏可能に連結した伸縮式の第2ブームと、前記第2ブームの下端部に横向きに連結した伸縮式の第3ブームとを具備し、前記第3ブームの先端に作業ケージを設け、前記第2ブームの起伏角度を調整して橋軸方向へ向けた作業ケージの張出位置を調整することを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項4】
前記作業デッキ機構は一対の門型フレームを具備し、前記一対の門型フレームを介して第1ブームを支持するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項5】
前記第3ブームが旋回機構を介して第2ブームを中心とした水平旋回が可能であり、第3ブームが旋回機構を介して第1ブームとの交差角度を調整可能であることを特徴とする、請求項2に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項6】
前記作業ケージが床板と拡張床と手摺とを具備し、前記床板に対して拡張させた拡張床を使用して施工することを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
【請求項7】
前記階下作業車を使用して既設支持杭と新設支持杭との間に別途の橋軸補強材取り付けることを特徴とする、請求項1に記載の仮桟橋の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は仮桟橋の構築方法に関し、特に固定式の作業足場を用いずに階下作業車を使用して下部工を施工する仮桟橋の構築方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に仮桟橋は、下部工と上部工からなる。
下部工は複数の支持杭と、隣り合う支持杭の間に架設する斜材(ブレース材)や水平繋ぎ材等の補強材と受桁からなり、上部工は支持杭の頭部間に横架する複数の主桁と覆工板等からなる。
【0003】
下部工の施工方法について詳しく説明すると、既設の上部工に載置したクレーン車両等を使用して既設上部工の前方に所定の距離を隔てて新設支持杭を立設する。
新設支持杭の杭頭を所定の高さで溶断した後に、新設支持杭の頭部にトッププレートを取り付けた後に新設支持杭の頭部間に新設受桁を設置する。
つぎに橋軸直交方向に向けて隣り合う支持杭の間にブレース材を後付けする。
このような下部工の施工にあたり、新設支持杭に取り付けたブラケット等を利用して作業用の足場装置を設置する必要がある。
【0004】
下部工の施工にあたり、以下に例示するような各種方式の足場装置を用いている。
〔ア〕固定足場方式:隣り合う支持杭間の片側に直接付設した横長の固定式の足場装置。
〔イ〕吊り足場方式:上部工に懸垂したゴンドラ構造の吊り足場装置(特許文献1)。
〔ウ〕山留仕様足場ステージ方式:隣り合う支持杭間に鋼材を掛け渡して構築した山留仕様の足場装置(特許文献2)。
〔エ〕高所作業車方式:伸縮と旋回等が可能なブーム機構と、ブーム機構の先端に設けたゴンドラとを装備した高所作業車(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-229540号公報
特開2006-265899号公報
特開2001-19374号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の仮桟橋の下部工の構築技術はつぎの問題点を有している。
<1>現場の状況に応じて、複数種類の足場装置のなかから選択して用いているが、足場装置の設置に多くの時間と労力を要るだけでなく、足場装置の撤去にも多くの時間と労力を要している。
そのため、下部工の施工性に改善の余地がある。
<2>支持杭の周面に足場装置を付設するには、現場の高さに合わせて支持杭にブラケット等を溶接して取り付ける必要があるため、施工完了後にブラケット付きの支持杭をそのまま転用することができない。
<3>高所作業車を使用する場合、河川や巨岩等の障害物が存在する現場では、高所作業車を導入した下部工の施工ができない。
<4>従来の固定式の足場装置は、多くの足場資材を使用するため、資材置き場の確保が必要であり、転用する場合は施工ステップに合わせて足場資材を移動する必要があった。
<5>仮桟橋の解体時にも足場装置を使用するため、仮桟橋の撤去時まで足場装置を残置する必要があり、多くの仮設材料を必要とする。
【0007】
本発明は以上の問題点を解消できる仮桟橋の構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、所定の間隔を隔てて支持杭を立設し、支持杭の杭頭を処理した後に支持杭の頭部間に受桁を設置し、隣り合う支持杭の間に補強材を取り付ける下部工を施工する下部工工程と、前記下部工の上方に複数の主桁を載置し、主桁上に覆工板を敷設して上部工を施工する上部工工程とをスパン単位で行う、仮桟橋の構築方法であって、自走式の車両部と、車両部に搭載した作業デッキ機構とを具備した階下作業車を使用し、前記作業デッキ機構は車両部の前方下方向に向けて張り出し可能な複数のブーム要素と、最先のブーム要素の先端部に設けた作業員が搭乗可能な作業ケージとを具備し、前記階下作業車を既設上部工上に搭載した状態で作業デッキ機構を前方下方向に向けて張り出して、既設上部工の前方で下部工を施工する。
本発明の他の形態において、前記作業デッキ機構は伸縮スライド機構、起伏機構、旋回機構または回動機構の何れか一種を具備している。
本発明の他の形態において、前記作業デッキ機構は車両部に横向きに搭載した伸縮式の第1ブームと、前記第1ブームの先端部に下向きで起伏可能に連結した伸縮式の第2ブームと、前記第2ブームの下端部に横向きに連結した伸縮式の第3ブームとを具備し、前記第3ブームの先端に作業ケージを設け、前記第2ブームの起伏角度を調整して橋軸方向へ向けた作業ケージの張出位置を調整する。
本発明の他の形態において、前記作業デッキ機構は一対の門型フレームを具備し、前記一対の門型フレームを介して第1ブームを支持するように構成してもよい。
本発明の他の形態において、前記第3ブームが旋回機構を介して第2ブームを中心とした水平旋回が可能であり、第3ブームが旋回機構を介して第1ブームとの交差角度を調整可能である。
本発明の他の形態において、前記作業ケージが床板と拡張床と手摺とを具備し、前記床板に対して拡張させた拡張床を使用して施工する。
本発明の他の形態において、前記階下作業車を使用して既設支持杭と新設支持杭との間に別途の橋軸補強材取り付けてもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は少なくともつぎのひとつの効果を奏する。
<1>本発明では、既設上部工上に搭載した階下作業車の作業デッキ機構を使用して、新設支持杭の杭頭処理工、新設受桁の設置工、新設支持杭の間に斜材や水平繋ぎ材等の新設補強材の設置工等を行うことができる。
したがって、本発明では、従来まで使用していた現場毎に設計した固定式足場等の足場装置を一切使用せずに、仮桟橋の下部工を施工することができる。
<2>支持杭の外周面に足場装置を固定しないので、溶接等で支持杭を傷める心配がなく、支持杭の転用がし易くなる。
<3>階下作業車の作業デッキ機構を構成する作業ケージの張り出し手段として、第1ビームと第3ビームの間に起伏式の第2ブームを介挿したことで、経済的に作業ケージの張出しを調整することができる。
<4>第3ブームは旋回機構を介して第2ブームを中心とした水平旋回が可能であるため、現場に合わせて第3ブームと第1ブーム21aとの交差角度を任意に調整することができる。
<5>施工現場の地上部に川が流れていたり、巨岩等の障害物が存在していたりする場合でも、これらの河川や障害物の影響を受けずに、階下作業車を用いて円滑に施工を行うことができる。
<6>階下作業車の作業デッキ機構を緊急時の救助施設として活用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
仮桟橋の施工で使用する階下作業車の全体説明図
階下作業車を使用して仮桟橋を施工するモデル図
図2における平面図
クレーン車両を用いた仮桟橋の施工方法のモデル図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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